vol.11 土地を安く買う秘訣

こんにちは。
お家づくりコラム。本日のテーマは「土地を安く買う秘訣」です。

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多くの方が、
新しくつくられた分譲地を好んで購入しようとしますが、
この場合、やってはいけないことが、
「南向きの土地を買おう」とすることです。

理由は簡単。
一番価格が高いから。
かつ、値引き交渉も不可能だからです。

そんなわけで、土地探しをする時は、
できれば南向き以外の土地に
していただくことを推奨しているのですが、
その理由は一体なんなのでしょうか。

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✔︎日当たりがいい土地をスルーすべき理由

それは、日当たりがいい土地ほど、
想像とかけ離れた家になってしまいやすいからです。

例えば、南向きの土地で南向きに部屋をつくり、
その南面に大きな窓をつくれば、
とっても明るい家の完成を想像するでしょう。

しかし、いざ住みだすと、
そこに設置したカーテンを開けることができません。
中が丸見えになってしまうからです。

結果、室内に十分な光が採り込めず
奥の方に配置した部屋がすべて暗くなってしまうし、
同時に、風を家の中に入れることもできません。

また、リビングの外に設けた
ウッドデッキを使えるようにするために、
目隠しや塀や植栽などが必要となり、
外構工事(庭づくり)にとてつもないコストが必要となります。

つまり、土地を買う時の期待値と
実際得られる成果との間に大きな開きが出てしまう上、
土地に加えて外構工事まで価格が跳ね上がることによって、
経済的な負担をさらに押し上げてしまうというわけです。

他方、土地の日当たりの良さと
家の明るさや心地よさには全く相関関係がなく、
むしろ一見条件が悪そうな土地の方が、
明るくて心地いい家を設計しやすいと
家づくりをする前に知っていれば、
日当たりを無視して土地選びをすることができます。

そして、南向きの土地に建つ家より
はるかに明るくて心地いい家を
南向きの土地よりもはるかに価格を抑えながら建てることができます。

売れにくそうな土地は、
そもそも価格が安く設定されている上、
さらに値引き交渉にも応じてくれやすいからです。

そんなこんなで、
美しく整えられた分譲地がいいという方には、
南向き以外の土地はもちろん、
一番価格が安い土地をオススメします。

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✔︎さらに土地価格を抑える秘訣

それは、資金計画で出た現実的な土地価格の範囲内で、
できるだけ不動産屋に情報を集めてもらい
一つ一つ現地を見に行くことです。

とにかく良い悪いに関係なく
その予算の範囲内である土地を全て下見した上で、
良さそうな土地だけに厳選します。

この方法を行うことで、
リアルに同じ地域で買う分譲地よりも、
数百万円も価格を抑えながら土地を買うことができます。
(場合によったら半値ぐらいのこともあります。)

ただし、この方法をやるためには、
土地を探してもらう前に
どんな家を建てたいのかを
ある程度決めておかないといけません。

あなたが家に掛けられる予算がどれくらいなのか?
その予算でできる家はどれくらいの広さになりそうなのか?
平屋が良いのか?それとも2階建でも良いのか?
などなど、です。

これが分かっていると、
そのために必要な土地の広さが
どれくらいなのかが分かるため、
土地探しの依頼をしやすくなります。

そして、集まってきた土地情報に対して、
どんな家になるのかをイメージしながら
下見に行くことが出来るため、
より土地選びがしやすくなります。

ただ、分譲地じゃない土地を狙っていく場合、
境界や水道や排水などを
現地でチェックしておく必要があるので、
その点に注意しながら土地を見なければいけないし、
それらに余分な費用がかかる場合が多々あるので、
それらも考慮した上で、
土地の良し悪しや価格の良し悪しを
判断しないといけないのですが...。

とはいえ、大胆に土地価格を抑えるためには、
こういった分譲地ではない土地も
視野に入れるべきだと思うので、
どうしても土地を買わないといけない状況の方は、
ぜひこの記事を参考にしてもらえたらと思います。

それでは、また次回。

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