vol.206 家づくりのコスト削減法(建築編)

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家づくりのコスト削減法(建築編)」です。

---------
建築コストを少しでも安く
抑えなければならない状況に直面した時、
パッと思い浮かぶのが使用する材料を変えたり
材料のランクを落とすことですが、
この方法は妥協した割に
その期待に沿うような成果を
得ることが出来ないことが多いため、
面積縮小を優先して考えることをオススメしています。

例えば、床材を無垢材から
無垢材じゃないものに変更すれば
けっこうコストが下がると
思われている方が多いと思いますが、
多くの場合、期待の半分も下がらないし、
選ぶものによったらほとんどコストが変わらない
なんてこともあったりします。

また、断熱材も同じレベルの性能を有しているものでも
安価なものもあれば高価なものもあるのですが、
コストを落とすために安価なものに変えた場合、
見た目の数字はほとんど変わらないまま
(高い性能値を維持したまま)
コストだけが落ちるように思うものの、
実際暮らし出してみると数字だけでは分からない
「体感」が全然違ってきたりするのも事実です。

そんなわけで、
使うものに言及するより
優先して面積縮小に取り組んでいただきたいというのが
SIMPLENOTEの家からの提案なんですが、
とはいえ、普通に考えると家を小さくするとなれば
「収納足りないのでは?」とか、
「使いにくくなるんじゃないか?」とか、
「見窄らしくなるんじゃないか?」など
様々な不安が頭をよぎりなかなか実行出来ないものです。

なので、その不安を少しでも払拭していただけるよう
それを実行するために知っておいていただきたい
考え方についてお伝えしていきたいと思います。

vol.206simplenoteblog1.png

家の面積を縮小するためにというよりは、
闇雲に家の面積を大きくしないために
まず出来るだけなくしたいものが、
「なくても問題ないスペース」です。

例えば「廊下」。
どんな家にしたいのかをお聞きさせていただく時に、
「是が非でもこのスペースが欲しい!」
とおっしゃる方はほとんどいないし、
あなた自身も同じように
「廊下は絶対必要だなー」とは
思っていないのではないでしょうか。

実際、このスペースにも
部屋や収納と同じように
基礎・床・壁・天井・屋根があるので
同じだけコストがかかるのですが、
全く欲しいとも思っていない
しかも、ただ通るだけの機能しか有していないこのスペースに
部屋や収納と同じだけのお金を払うのは
なんだか勿体無いですよね。

このスペースがあることによって
自ずと室内ドアの本数が増え、
(1本あたり6〜7万円します)
その分さらにコストアップするし、
廊下に出来る空気層がいわゆる断熱材の代わりとなり
冷暖房の道を塞いでしまうことで
せっかくの高性能住宅の良さを帳消しにしてしまいますしね。
(高性能住宅の真骨頂は、冷暖房の空気を家全体に
ムラなく行き届かせて温度差を限りなくなくすことです)

以上のような理由から
まずカットすべきは「廊下」だと考えている次第であり、
これを実現するための最良の手段が「平屋」だと考えています。

2階建てにし2階部分に部屋を多くとればとるほど
その部屋に行くための通路が必要となり
無駄に廊下を増産してしまうし、
2階建てになると
「廊下」の仲間である「階段」が必要になりますが、
階段は廊下以上にコストがかかるし、
階段があることによって上下階に温度差が生じるため、
快適な暮らしを実現するためには、
大きなコストを払うことによって上下階の空気を循環させる
空調システムなどを導入せざるを得なくなったりしますからね。

というわけなので、
まずは「平屋」を基本に考え「階段」をなくしながら
出来るだけ「廊下」をゼロに近づけること。
これを覚えておいていただければと思います。

では次回は、
面積縮小の鍵を握る2つ目の項目である
「部屋の数」について言及していきたいと思います。

それでは、また次回。

vol.205 家づくりのコスト削減法(外構編)

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家づくりのコスト削減法(外構編)」です。

---------
家づくりのコストを抑えるためには
建築コストと土地取得コストを抑えるだけじゃなく、
外構工事費用も抑える必要があるのですが、
この費用に関しては当初の計画では抑えていたものの
蓋を開けてみると大幅にオーバーした
という事例が数多く存在します。

もちろんその理由は、
建築予算を確保したいあまりに、
建築会社が外構予算を甘く見積もってしまっている
ことにあるのですが、そうならないためには
次の2つの解決策のいずれかを選択するしかありません。

まず1つ目の解決策は、
外構予算を多めに確保することです。
仮に建築予算と外構予算を合わせた
合計予算が2800万円だとしたら、
その比率を2700万円と100万円ではなく、
2500万円と300万円にするということですね。

前回の土地の話でお伝えさせていただいたように、
オーソドックスな家を建てる場合、
周囲から家の中が丸見えになりがちなため
それを隠すための工事(植栽や目隠し)が必要になるし、
ウッドデッキに関しても
使えるようにするためには目隠しが必要になるし、
敷地内に入ってきにくくするために
塀や柵を立てるなどの工夫も必要になります。

オーソドックスな家を建てられる方は、
それらの工事に備えて
予め充分な予算を確保しておくことを
オススメさせていただいています。

vol.205simplenoteblog1.png


✔️第2の解決策

そしてもう1つの解決策は、
そもそも外構工事がほとんど必要ない
家を建てるということです。

例えば、周囲から家の中が丸見えじゃない家にすれば、
それを隠すための植栽や目隠しをつくる必要がありません。
また、ウッドデッキも周囲から見えない場所にあれば
同じく目隠しをつくる必要がありません。

これらは「中庭」をつくることで実現出来ることなのですが、
中庭から採光を確保することで
外部に採光のための窓を設けなくてよくなれば、
自然と外壁そのものが塀の代わりになってくれるため、
結果、敷地に入られにくくするための
塀や柵もつくる必要がなくなります。

そして、外から見て窓が少ない家になれば、
自ずと外観も美しくなるため、
外構工事で色々な装飾をすることで
外観を美しく整える必要もなくなりますしね。

採光を家の真ん中から採れば
採光のための余白を敷地につくる必要もなくなり、
その分、土地面積が圧縮でき
結果、外構面積が最小化できます。

このような家づくりをすれば
建築予算と外構予算を合わせた
合計予算が2800万円である場合、
建築予算に2700万円確保し、
外構予算を100万円にしても
大幅に予算が狂うことはありません。

もっと言うと、
建築予算も2700万円から2500万円に抑えられたら
家づくりの予算を200万円
圧縮することが出来ることになります。

というわけなので、
次回からはこれを実現する方法について
お伝えしていきたいと思います。

それでは、また次回。
vol.205simplenoteblog2.jpg

vol.204 家づくりのコスト削減法(土地続編)

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家づくりのコスト削減法(土地続編)」です。

---------
日当たりの良さとともに、
土地の価格を押し上げる要因となるものが
土地の広さです。

土地を広く買ってしまうと、
単純に土地代が高くなるだけじゃなく
土地に出来る余白が増え
その分、外構工事費用までも
高くなってしまうからです。

ゆえ、SIMPLENOTEの家では土地を探し始める前に
建てたい家を明確にしておくことを
オススメさせていただいています。

平屋なのか2階建てなのか。
面積はどれくらいになりそうなのか。
土地を探す上で必要なこの2つを明確にしておけば
それを建てるために必要な
土地の面積を導き出すことができ、
結果、無駄に広い土地をつかんでしまう
リスクが限りなくゼロに近づくからです。

例えば自分が建てたいと思っている家が
オーソドックスな平屋だとして、
必要な広さが32坪前後でちょっとした庭が欲しくて
必要な駐車台数が3台だとしたら、
おそらく必要となる土地の広さは
70〜75坪ぐらいになります。

まず、必要な家の広さ32坪。
そして、家の周りで出来る室外機や給湯器を置き、
配管を通すスペースに約10坪。
駐車場が1台につき約4.5坪必要なので
3台分だと13.5坪。
(2.5m×6m=15㎡、15㎡×0.3025=約4.5坪)
これに日当たりの確保も兼ねながら庭をつくるとしたら、
さらに約15〜20坪必要となるからです。

この場合その広さを目安として
そのエリアで土地を探していくことになります。

他方、同じ平屋でも
「中庭」がある平屋を建てたいとなると
探す土地の広さが全く違ってきます。

なぜ、同じ平屋なのに全く違ってくるのかと言うと、
日当たりの確保も兼ねながら
庭をつくる必要がなくなるからです。

中庭があるということは
採光を確保する窓が自然と隣家から離れる
ということでもあるため、
日当たりを確保するためのスペースが
そもそも必要なくなるし、
家の中に庭があれば、
人目を気にすることなく
そこでなんでも出来るようになるため、
外に庭をつくる必要がなくなるからです。

同じ平屋でもどんな平屋にしたいかで
探す土地の広さが15〜20坪ほど変わってくる
というわけですね。

坪単価が10万円の地域でも150〜200万円違うし、
坪単価が20万円の地域だと
300〜400万円も違ってくるので
かなり大きいですよね。
これに加えて外構の工事面積も違ってきますしね。

vol.204simplenoteblog1.jpg


✔️60坪以上の土地は買わない方がいい?

2階建ての場合はもちろん、
弊社では平屋を建てたい場合でも
60坪(=200㎡)以上の土地は
買わないことをオススメしています。
固定資産税が割高になるからです。

200㎡までの土地は
課税基準となる評価額を
6分の1にしてくれるのに対し、
200㎡を超えた部分に関しては
3分の1にしかしてくれませんからね。

評価額が18万円の地域だと
200㎡までは3万円にしてくれるのに対し
200㎡を超えた部分に関しては
同じ土地なのに6万円の評価になる
という感じですね。

ゆえに、土地を選ぶ際は
これも頭の片隅に置きながら
探していただければと思います。
固定資産税は一生払い続ける費用だし、
税金の支払いは出来るだけ抑えたいものですしね。

先程もお伝えしましたが
平屋を建てるにしても
「中庭」という選択肢を知れば
よほどの豪邸を望まない限りは
60坪以上の土地を探す必要がありません。

また、2階建てを建てる場合も
平屋の時同様に
同じ2階建てでも採光の手段によって
必要となる土地の広さが違ってきます。

オーソドックスな2階建てだと
土地の広さが50〜60坪は必要だけど、
採光を工夫すれば10坪前後面積をカット出来る
という感じですね。

発想を変えてみると
50〜60坪の土地を既に買ってしまったとしたら
2階建てではなく平屋にしていただくといい
ということです。

これから土地探しをされる方は
ぜひ参考にしていただけたらと思います。

それでは、また次回。

vol.204simplenoteblog2.jpg

【仙台支店】槻木駅徒歩10分の分譲地販売中

創和ハウジング仙台支店では、槻木駅徒歩10分の分譲地を販売しています。
先日、チラシを作成しました。

広々とした土地なので、平屋住宅に駐車場3~4台も実現可能。
もちろん子ども達が遊びまわることのできる庭も作れます♪

お問合せは仙台支店までお願いします!
TEL:022-302-4456

tsukinoki_chirashi_01.pngtsukinoki_chirashi_02.png