vol.88ウッドデッキに必要なたった一つのルール

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「ウッドデッキに必要なたった一つのルール」です。

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別名「アウトドアリビング」と呼ばれるウッドデッキは、
暮らしの幅を広げ、質を高めてくれる素晴らしいアイテムです。

バーベキューを楽しんでいる姿を想像しただけで、
とってもワクワクするし、
日々の暮らしの中で、朝ごはん、昼ごはん、晩ごはんを
あえて外に出て食べるというのも風情があっていいですしね。
いわば、ちょっとしたピクニック気分って感じですね。

また、ウッドデッキにテントを張って
キャンプ風にそこで一泊するというのも、
子供たちがとってもワクワクしそうで、
親としては嬉しいことですよね。

さらに、ウッドデッキに
ハンモックなんかつけようものなら
最高の休日を過ごせそうだと思いませんか?

ユラユラ揺られながら、
日光を浴びてそよ風を感じつつ一眠りするもよし、
文庫本を持っていって読書するもよし、
スマホやタブレットを持っていって映画を楽しむもよし、
という感じですね。

あとは、夏のプールなんかもホント最高ですよね。
お昼ご飯の後の昼下がりに厳しい日差しを浴びながら
水遊びを楽しんだ後は、
冷房でキンキンに冷えたリビングで軽くお昼寝。
想像しただけで幸せな気分になります。

そんなわけで、家を建てる全ての方に
おうち時間をより豊かにしていただくために
ウッドデッキをご提案させていただいているわけですが、
このウッドデッキのポテンシャルを最大限に引き出すためには、
守るべきルールがたった1つだけ存在します。
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✔️プライバシーの担保

それがこれです。
いわば、他人の視線が気にならないということですね。
なんせ、周りから丸見えだとしたら
ちょっと気恥ずかしいですよね。

友人やご近所さんを招いてのバーベキューならともかく、
家族だけでのバーベキューや食事、
自分たちも水着になってのプール遊び、
ハンモックに寝転がる姿、
優雅に読書をしている姿、
テントを張って模倣キャンプをしている姿。

このどれもがです。
たとえ目隠しを立てたり、植栽を目隠し代わりにするなどして
視線を防ごうとしても。

というわけなので、
ウッドデッキのポテンシャルを最大限に引き出し、
日々の暮らしの質を格段に上げていただくためにも、
このたった1つのルールである「プライバシーの担保」
これを意識しながら家づくりをしていただければと思います。

それでは、また次回。

vol.87 ライフスタイルと間取りづくり

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「ライフスタイルと間取りづくり」です。

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今や家づくりの定番となっている
ダイニングキッチンとリビングに仕切りをつくらず
キッチンを対面式にするスタイルは、
共働きが当たり前となっている現在のライフスタイルに
フィットした合理的な考え方です。

ダイニングで宿題をする子供たちの姿を見ながら、
そしてリビングで遊ぶ子供たちの姿を見ながら
キッチンで食事の準備や後片付けが出来るし、
リビングに取り込んだ洗濯物をたたむことが出来るからです。
また、キッチンで作業をしながら
お風呂に入る子供たちの姿だって見ることが出来るからです。

要するに「ながら作業」がしやすい間取りなのですが、
家事に育児に仕事に忙しい奥さまが
少しでも自分の時間をつくるためには
この合理性は必要不可欠ですよね。

そんなわけで、
このリビングダイニングキッチン(LDK)を
生活の中心とした間取りづくりをしているのですが、
このLDKにまつわることで2つ推奨していないことがあります。


✔️広くし過ぎない

ここでほとんどの時間を過ごすのだから
出来るだけ広くしたいと多くの方がおっしゃるし、
そのお気持ちは凄くよく分かります。

しかし、この空間とて
他のスペース同様に広げれば広げるほど
コストに跳ね返っていきます。

しかも、面積がアップする比率が高いため
その分コストの上がり幅も大きくなり、
他の場所で相殺しようとしても
とてもじゃないけど追いつかない
ということになりかねません。

また、リビングダイニングを広げた場合、
どこに余白が出来るのかというと
ダイニングとリビングの間です。
つまりダイニングテーブルとソファーの間に
スペースが出来るというわけですね。

そしてこの結果、
子供たちがこの余白に色んなものを
置き散らかしていくことになります。

いつも使うものを
いちいち自分の部屋に片付けるのって面倒臭いし、
ましてや自分の部屋が2階だとしたら
なおのこと置きっぱなしにしちゃいますよね。

以上の理由から、闇雲に広げるのではなく
ちょうどいい広さでつくるのが
一番良いと思っている次第であります。
16帖という広さが
最もちょうどいい広さではないでしょうか。

人は余白があると埋めたくなるという
性質を備え持っているため、
仮にLDKを広げ過ぎたせいで
1階に充分な収納が取れなかった場合、
せっかくの広々リビングの周辺に
チェストや収納家具を置いていくことになり、
そのせいで部屋が狭く感じることになってしまうだけですしね。

要するに、更なる出費をすることによって
空間を狭くしようとするという
非合理的な行動をするというわけですね。
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✔️家事室ってホントに必要?

そしてもう1つ、
コストを上げる原因となるため
つくらなくていいのではと思っているスペースが
この「家事室」です。

だって、せっかく子供たちの様子が見えるところで
家事をすることが出来る間取りになっているのに、
わざわざ分離した部屋で家事をこなす
必要なんてないと思いませんか?

確かにリビングダイニングを
いつもキレイに保ちたいとか、
出来るだけ生活感を出したくない
という気持ちはよく分かります。
また、家事動線をさらに短縮し、
より合理的に家事をこなしたい
という気持ちもよく分かります。

しかし、仮にこのスペースを3帖でつくったとしたら、
それだけで家の価格が100万円ほど高くなってしまいます。
また、このスペースで快適に家事をするために
この部屋にも冷暖房を設置するとなれば、
さらに出費が増えることになります。

なので、これから家を建てる方は、
「コスト」という観点にも目を向け
不用意に面積が広がらないように意識しながら
家づくりをしていただければと思います。

現在は、以前に比べて家の価格が高くなっているし、
原油次第で今後さらに価格が上がることも充分考えられますしね。

それでは、また次回。

vol.86 家づくりの一丁目一番地

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家づくりの一丁目一番地」です。

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家づくりの資金計画では、
土地取得費+建築費+外構費+別途経費=自己資金+借入金、
この計算式の左右のバランスを整えていくわけですが、
左から計算を進めていくのと右から計算を進めていくのでは、
家づくりの進め方や建てた後の暮らしに違いが生じます。

結論から申し上げると、
左から計算を進めていけば
土地にせよ家にせよ理想に近い状況を実現しやすい反面
資金面に皺寄せが来やすいのに対し、
右から計算を進めていけば
資金面を優先することになるため、
土地にせよ家にせよ
厳しい現実を目の当たりにしやすくなるというわけですね。

もちろんこれは自己資金や所得、
土地のあるなしによって異なるため、
一概には言えないのですが、
ほとんど自己資金を入れない状態で
土地から買って家を建てる方には
「家づくりで最も大事なことだ」
と言っても過言ではないと思うので、
どうぞ最後までお付き合いいただければと思います。

では、分かりやすく
リアルに具体的な数字を挙げながら
その違いを説明していきますね。
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✔️左から計算を進めていった場合

例えば、住みたいエリアの
土地相場が1000万円だとして、
建てたい家の大きさが40坪ぐらいだとしたら
家の総額は3000万円ぐらいになるのですが、
これに外構費用として200万円、
地盤改良費として100万円、
それ以外に必要な経費として200万円、
が別途でかかるとしたら
家づくりの総予算は4500万円となります。

そして出せる自己資金が300万円だとしたら
4200万円を銀行から借りることになるのですが、
これをボーナス払いなしで借りる場合、
0.7%の固定金利選択型の場合なら
毎月の返済額が112,778円で、
1.4%の固定金利型の場合なら
毎月の返済額が126,550円となります。

つまり、これから35年という長期間
どんなことがあってもこの金額を
銀行に返し続けないといけないというわけなのですが、
果たしてこれは現実的な話なのでしょうか。

仮に夫の収入が400万円だとしたら
手取りの半分がローン返済で飛んでいくことになるし、
500万円あったとしても
手取りの40%以上がローン返済で飛んでいくことになるし、
600万円もあったとしても
手取りの33%ぐらいがローン返済で飛んでいくことに
なりますからね。

問答無用で奥さんは
働き続けないといけないですよね。

おそらく今後は、
所得が上がるどころか下がる可能性の方が高いし、
倒産やクビになるリスクもゼロではないし、
それ以外にも健康的リスクもあれば、
親の介護問題なども可能性としては
全くないわけではありませんからね。

そんなわけで
左から進めていくやり方ではなく、
資金面を大切にする右から進めていくやり方を
オススメしています。
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✔️右から計算を進めていった場合

右から進めていった場合、
先程お伝えした300万円の自己資金に
無理のない返済額から
逆算した借入金を合わせた額で、
家づくりの計画を立てていきます。

仮に毎月の返済額を
8.5万円までに抑えたくて、
かつ固定金利にしたいのであれば、
借入額は2900万円が上限となるので、
合計3200万円で土地・家・外構の
予算振り分けを行なっていくという感じですね。

となれば、
別途経費と地盤改良を合わせた
300万円は同じようにかかるので、
残りの2900万円で
予算の振り分けを行うのですが、
この場合弊社であれば、
外構工事は「土地の坪数×1万円」で計算するので
土地面積を50坪にするなら50万円にし、
残りの2850万円でどんな家を建て、どこで土地を買うか
を相談していくという流れをとっています。

具体的には、仮に家の予算を2300万円にするなら、
土地予算が550万円となりますが、
この場合2300万円という予算をなるだけ超えないように
間取りのヒアリングをさせていただくし、
550万円という予算の中でまずは土地を探すようにしている
といった感じでしょうか。

もちろん、土地予算も建築予算も
ずいぶんと厳しいものになるので、
やりたいことを厳選していただくことになる可能性は
高くなってしまうかもれません。
いや、おそらくそうなるでしょう。

しかし、今後35年もの間ずっと
毎月の可処分所得が3〜4万円も違うとなれば、
かなり違ってくるのではないでしょうか。

この違いをご理解いただき、
暮らしの豊かさと経済的な豊かさのバランスが取れた
家づくりをしていただけたらと思います。

それでは、また次回。

vol.85 品質とコストのバランスがいい家づくり

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「品質とコストのバランスがいい家づくり」です。

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品質を落とすことなく
家のコストを圧縮する最良の方法が
面積を小さくすることですが、
とはいえ、家が小さくなれば
生活に何かと支障が出るんじゃないか
という不安が頭の中を襲ってくるため、
ただ単に聞いただけでは
どうしても拒否反応が出てしまうのが
ほとんどの方の本音だと思います。

ゆえ、今回はその誤解を解くべく
その具体的な手段について
お伝えしていきたいと思います。

いくつかの合わせ技によって
面積を縮めていくのですが、
なにも必ず全てを採用してくださいという話ではなく、
あくまでコストカットの手段を
知っておいてもらいたいだけなので、
その点を勘違いせず最後まで
お付き合いいただければ幸いです。

ちなみに巷では
35〜40坪ぐらいの大きさが
一般的な面積だと言われていますが、
この考え方を知ると、
30坪以上の家になることは
ほぼゼロに等しくなるかと思います。

まずお伝えしたいことが、
面積をカットするにあたって
基本中の基本となる考え方です。

おそらく多くの方が
逆のイメージをお持ちであるため
意外だと感じられるかもしれませんが、
これは面積をカットするための
一丁目一番地みたいなものだと
思っていただいて支障ないかと思います。
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✔️平屋にすること

なぜ平屋にすると面積がカット出来るのか?
これにはいくつかの理由があります。

1つ目が「階段」がなくなることです。
これは当たり前のことですが、
2階建ての家では階段が上下階合わせて2坪あるため、
まずはこれが必要なくなるというわけですね。

2つ目は「トイレ」が基本1つだけで良くなることです。
2階建てで部屋が全て2階にある場合は、
夜中にいちいち1階まで下りるのは面倒くさいため、
どうしても2階にも設置したくなりますからね。

3つ目が「廊下」をほぼゼロにしやすいことです。
これは平屋にしたら絶対になくなるのか
というと決してそうではなく、
もちろんなくなるような設計をしないといけないんですけどね。

ただ一つ言えるのは、
高断熱・高気密化している今の家は
冷暖房効果を最大化するためにも
極力廊下をゼロにした方が良いということです。

理由は、廊下はペアガラスの空気層と同じように、
廊下そのものが空気を遮断する
断熱材のような役割を果たしてしまうからですね。

4つ目が「たまにしか使わないような部屋」が
いらなくなることです。

理由は、2階建ての場合、
1階にはリビングとは別にもう1つ部屋がないと
子供が小さいうちは何かと不便だし、
老後のことを考えると
1階に部屋がないと困るような気がするのに対し、
平屋にすると、
寝室も子供部屋も収納も全てが1階にあるため、
そんな心配がなくなるからです。

親御さんが泊まりに来た時も、
まだ完全に使っていない子供部屋で寝てもらえばそれで済むし、
あるいは、たまにならリビングに布団を敷いて
寝てもらえばいいわけですしね。

以上の4点が平屋にすることによって
縮められる要素というわけですね。
もちろん、別段生活になんの支障もなく。

おそらくこれらを合わせると、
7坪前後は家を縮められるのではないでしょうか。
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✔️適度な広さが一番

そして、次なる選択肢としては「部屋の広さ」です。
例えば、寝室。
あなたはここに一体何を置く予定でしょうか?
ダブルベッドを2台?
それともシングルベッドとダブルベッド?
それともベッドは置かずマットレス?

寝室の広さは、
そこに置く予定のものの大きさに依存することになります。
ゆえ、何を置くのかを明確にすれば
自ずと適切な広さが見えてくるんですよね。

今は昔のようにドレッサーやタンスを部屋に置かないし、
テレビも置かないでしょうし(置いても薄型なので場所を取りませんよね)
隣接して巨大なウォークインクローゼットがあるでしょうから、
そもそも部屋に何も置かないでしょうしね。
その上、ただ寝るだけの部屋ですしね。

そして、部屋の広さに関しては子供部屋も然りです。
スマホが普及したこともあってか、
今の子供たちは部屋に篭りっきりにならず
寝る寸前までリビングで過ごすことが多いし、
広くつくればつくるほど部屋に荷物が増えやすい原因となるし、
なにより子供たちは、そのうち家から出ていって
それっきり帰ってこない可能性が高いですからね。

そんなわけで、
部屋の広さも大手ハウスメーカーのモデルハウスのように
余白だらけの贅沢スペースにする必要なんて
一切ないというわけですね。
もちろん、資金的にゆとりがあるなら
縮めていただく必要もない場所でもあるんですけどね。

いかがでしたか?
仮に全てを受け入れていただき
面積を最大限カットしたとしても、
別段支障が起こりそうな感じは
なかったのではないでしょうか?

というわけで、
前回の記事も含めて、
家づくりの大切な知識として
持っておいてもらえたらと思います。

家が小さくなれば、
その分、土地も小さく出来ますしね。
それでは、また次回。

vol.84 これからの住宅ローン選び

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「これからの住宅ローン選び」です。

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歯止めが効かないインフレを抑えるために、
とんでもないスピードで利上げを実行し
金融引き締めを実行しているアメリカは、
住宅ローン金利が7%超に到達したと
日経ニュースで報じられていました。

他方、物価は着々と上がっている中、
利上げになかなか踏み込めず、
住宅ローン金利もほぼ変わっていない日本は、
今後どのような流れになるのでしょうか。

というわけで今回は、
これから家を建てる方に
住宅ローンの選び方について
お伝えしていきたいと思います。

あくまで現状の世界情勢を踏まえた上での
予測と見解であり、
そうなるかどうかは分からないので、
一つの意見として
頭の片隅に置いていただければと思います。
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✔️世界に逆行する日本

冒頭でもお伝えしたように
急ピッチで利上げを進めつつ
金融引き締めを実行しているアメリカとは裏腹に、
日本は長期金利の上限の引き上げはしたものの、
依然金融緩和政策の継続は変わらず、
金利はほぼ上がっていないのですが、
とはいえ、アメリカが利上げをすれば、
したくなくても新興国は利上げをせざるを得なくなること、
ヨーロッパの中央銀行も、
加速するインフレを止めるためにさらに利上げしそうなこと、
日本同様にマイナス金利を適用してきたスイスも
大幅な利上げをしたことなどを踏まえると、
おそらく今後日本にも利上げの圧力がかかってくる
と考えておいた方がいいんじゃないか、
というのが予測です。
たとえ、利上げという選択が
正しい選択ではなかったとしてもです。

ゆえ、これから家を建てようとお考えの方は、
「全期間固定金利」を選んでおいても
いいんじゃないかと思っています。

理由は、利上げをする可能性が高まれば、
変動金利よりも固定金利の方が
先に金利が上がることになるから。
つまり、金利が上がりだしてから
固定金利に切り替えたのでは「時すでに遅し」だからですね。

また、変動金利は上がり出すと
固定金利を超えた金利まで上がるリスクをも
秘めているからです。
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✔️全期間固定金利の注意点

とはいえ、全期間固定金利は
変動金利に比べて金利が高い分、
同じ返済額で試算する場合、
借り入れ可能額が減ってしまうので、
自ずと家づくりの予算も減ってしまいます。

例えば、
毎月の返済額を8万円に設定した場合、
変動金利だと借り入れ可能額は
3029万円ですが(金利0.6%で試算)、
固定金利を選択すると
借り入れ可能額は
2655万円まで減ってしまうため、
(金利1.4%で試算)
単純に374万円家づくりにかける予算を
減らさなければいけなくなります。

かつ、全期間固定金利を選ぶ場合、
融資手数料という銀行に支払う経費が
余分にかかってしまうため、
さらに26.55万円〜53.1万円
家や土地にかけられる予算が
減ってしまうことになります。

ゆえ、その目減りした分、
家や土地にかける予算を落とすか、
あるいは貯金や親からの資金援助で
まかなわなければいけません。

また、家を建てるにあたって
全く自己資金がない人に至っては、
返済額を上げるという選択肢は
かなりキツイと思うので、
実家に土地があるのであれば、
絶対にそこに家を建てた方がいいと思います。

というわけで、
たとえ景気が良くなってなかったとしても、
近い将来、けっこう高い可能性で
日本も金利が上がるような気がするので、
それも踏まえた上で、
住宅ローン選びと家づくりの計画を
していただけたらと思います。

それでは、また次回。


vol.83 土地探しの順番は3番目がベスト

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「土地探しの順番は3番目がベスト」です。

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土地を探す前に知っておくといいことが、
「あなたが具体的に家に使える予算と
その予算の中でどんな家が建てられるか」
ということです。

というのも、自分の予算で
どれくらいの広さの家が建てられるのかを知っていれば、
必然的にそのためにどれくらいの広さの土地にすべきかが分かるからです。

なので、土地はいきなり探さず、
まずは資金計画によって土地の予算と家の予算を出し、
かつ、その予算でどんな家が建てられるのかを
明確にした上で探すものだと覚えておいてもらえたらと思います。

例えば、あなたの予算が2300万円で
あなたが平屋を建てたいとお考えだとしたら、
弊社では総施工面積(中庭含む)が
28坪前後の平屋をプランさせていただくことになりますが、
この場合、弊社では、
車を3台止めたいとお考えであれば、
55坪前後の広さの土地を
オススメするようにしています。

つまり、この場合
建てたい家の面積とは別で
27坪前後必要だということなのですが、
この根拠は以下の通りです。

まず、家の周囲3方向につくる
エアコンの室外機や給湯器を置いたり、
給排水の配管を通したり、
ぐるぐると回るための余白に10坪前後。
そして、車1台あたり4.5坪前後必要。
(2.5m×6m=15㎡=約4.5坪)
4.5坪×3台=13.5坪。
10坪+13.5坪=23.5坪。
土地の形状によっては無駄なスペースもあることから
少しゆとりを持たせて27坪ぐらい、
という感じですね。

そんなわけで、
弊社では資金計画によって
まずは土地と建物の予算を同時に出し、
その予算で建てられる家を
ある程度明確にした上で、
土地の予算と家の大きさに合わせて
土地を探すようにしているというわけです。
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✔️「土地」も「外構」も「家」に依存する?

この考え方で土地を探すと、
土地に無駄な予算を
かけなくて良くなると同時に、
外構工事費用も随分とカット出来ます。

敷地内に余分な余白が
ほとんど出来なくなれば、
外構工事の施工面積が最小化するからです。

ただし、これはあくまで
弊社の家づくりに合わせた考え方であって、
そのまま他社で使えるのかというと、
そうでもなかったります。

例えば、弊社ではどんな土地でも
明るさとプライバシーを両立させるために
「中庭」や「吹き抜け」といった手段を
当たり前のように採用していて、
こういったスペースから
十分な採光が確保出来るからこそ、
敷地いっぱいに家を建てることが出来るのですが、
こういったスペースをつくらないお家は、
十分な日当たりを確保するために、
それなりの余白が余分に必要となります。

となると、先程と同条件の
「平屋」を建てるためには、
おそらく20坪〜30坪余分に
土地を買わなくてはいけなくなるのではないでしょうか。

つまり、仮に土地の坪単価が15万円の地域だとしたら
300万円〜450万円ほど土地代が高くなってしまう
ということですね。

また、それと同時に
土地面積が広くなった分、外構予算も上がってしまいます。

かつ、プライバシーが担保されていないとしたら
植栽や目隠しや塀などを余分につくる必要があるので、
さらにその分予算が上がってしまいますしね。
おそらく最低でも100万円ぐらいは、
妥当なところだと200万円ぐらいは
余分に外構予算を見ておく必要があるかと思います。

まとめると、どんな家を建てるのかによって
家の予算はもちろん、探す土地の広さも違ってくるし、
土地にかけられる予算も違ってくるし、
外構工事にかける予算も違ってくるので、
家を建てようと思った時、
いきなり土地を探し始めるのではなく、
まずはどこの会社で家を建てるのかを決めてから
初めて土地を探すようにしていただけたらと思います。

これが、弊社がオススメしている
土地探しのベストな方法であり、
最後まで予算を狂わさずに家づくりをやり切るために
必要な知識だと思うので、
ぜひ覚えておいてもらえたらと思います。

それでは、また次回。
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vol.82 土地の考え方

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「土地の考え方」です。

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マイホームの資金計画を考え、
頭金を用意しようとしたとき
家計の中の固定費と変動費の見直しを
していただくと共に、
家づくりにかけるコストも
見直すべきではないでしょうか?

原油高に伴う原材料費の高騰によって
現在はコロナ前と同じ家を建てても
500万円以上高くなっているし、
この価格も高止まりする可能性が高く、
これまで通りの考え方で家を建てていたら
ただただ単純に負担が増え続けてしまいます。

欲望のままにプランしていけば
簡単に予算はアップしますが、
予算を下げるのは、
この知識がないと絶対に出来ないと思うので、
大切な家族の未来を守るために
最後までお付き合いください。
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✔️予算カットの具体的手段

まず考えていただきたいことが、
「実家に使える土地が余っていないか」
ということです。
土地を買わなくて良くなれば、
それだけで1000万円近い
予算カットになりますからね。

ただ、これに関しては
感情的な理由もあるので、
無理強いすることも出来ません。

しかし、今後は津波リスクがある場所で
土地開発が出来なくなるかもしれず、
そうなれば安全な場所の土地価格は
確実に高くなることが予想されます。

つまり、家だけじゃなく
土地まで値上がりするかもしれないというわけですね。

ゆえ、土地を買わないという選択肢を
これまで以上に真剣に
考えなければいけないんじゃないかと考えています。

ただ、どうしても
土地を買わなくてはいけない方も
けっこういらっしゃるかと思います。
実家に土地が余っていない方ですね。

この場合
まず心がけていただきたいことが、
特定の地域に拘らないということです。
土地が高い地域なら、なおのことです。

かつ、販売されている土地が
少ない地域の場合も。
割高な土地を買うしかないからです。

そしてその上で
覚えておいていただきたいことが、
「南向き」や「日当たりの良さ」に拘らない
ということです。

いずれも最も割高に
価格が設定されているからですね。
かつ、これらの土地に至っては、
防犯やプライバシー対策のために、
外構工事費用も家の費用も
割高になりやすいからです。

つまり、土地・家・外構の
3つ全てが割高になりやすく、
あなたに降りかかる負担が
最も大きくなってしまいやすい
というわけですね。
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いかがでしたか?

要は、土地が余っているなら
そこを使った方がよくて、
それが無理な場合は、
地域に拘り過ぎないことと
南向き以外の土地を中心に
探した方がいいというのがSIMPLENOTEの家の意見です。

家の明るさや心地よさは、
土地の日当たりの良さと
相関関係がほぼほぼありませんしね。

もちろん
こうやって説明するのは簡単で、
実際のところはこんな単純で
簡単な問題ではないと思いますが、
家づくりの予算をカットするためには、
土地の予算カットが
家の予算カット同様に
欠かすことが出来ない要素なので、
ぜひ柔軟に考えてみていただけたらと思います。

では次回は、
土地予算をカットするための
もう1つの知識について
お伝えしていきたいと思います。
この知識を持っていれば、
外構費用も最小限に抑えやすくなるので、
次回もぜひご覧いただければと思います。

それでは、また次回。