【横須賀本社】横浜市 店舗新築/屋根工事
【横須賀本社】横浜市 店舗新築/木工事
vol.233 日当たりはそれほど重要ではない
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「日当たりはそれほど重要ではない」です。
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「日当たりの良さ」は家づくりをする上で
最も重要なキーワードであると認識されていますが、
そこに固執し過ぎると家づくりのあらゆる局面で
色んな代償を払うことになります。
例えば、土地。
日当たりの良さに固執すれば
土地選びは必然的に「南向き」一択ということになりますが、
当然、人気が集中する南向きの土地は価格も割高に設定されます。
かつ、よほど立地が悪くない限り値引き交渉の余地もありません。
その上、南向きの土地は需要が供給を上回りがちなので、
南向きに固執してしまうと住みたい地域でいい土地が出てこない
という状態を生み出してしまいます。
そして、インフレが進む現在は
その時間のロスによって建築費が割高になってしまった
という状況を招きかねません。
日照を阻害されないぐらい広く土地を買えば、
南向きに固執せずとも
日当たりがいい土地を買うことが出来ますが、
この場合も当然、土地価格は割高になってしまいます。
そして、この場合に至っては外構工事コストも跳ね上がるし、
その後払い続けていく固定資産税までも割高になるという
悲しい現実が待っています。
なので、土地選びの観点からしても「日当たりの良さ」に
あまり固執し過ぎないようにしていただけたらと考えています。
日当たりが良くないのであればそれを考慮した上で
間取りと窓を設計すればいいのですから。

✔️家づくりにも支障が出やすい!?
また、日当たりに固執し過ぎると肝心の設計にも支障が生じます。
まず、南向きの土地に建てる場合、
基本、全ての部屋を南向きでつくりたくなるため
家の中が開けっ広げ状態になります。
そして、それを防ぐためにカーテンが必要となり、
そのカーテンを開けることがないまま
薄暗く開放感が感じられない空間で毎日を過ごすことになります。
また、それに加えて耐震性にも支障が出かねません。
南向きに開口を多くつくればその分壁量が少なくなるし、
一方で窓がそれほど必要ないと考えられている
対極の北ばかりに壁量が多くなり、
結果、壁量バランスも悪くなりがちだからです。
(2階建ての場合、上からの荷重もあるので
なおのことバランスが悪くなります)
さらに部屋を南向きでつくれば
必然的に水回りが北に配置されることになりますが、
そうなれば湿気の多い水回りに直射光が差し込まない上、
風通しも悪くなってしまいます。
室内干し中心のご家庭にとっては
あまり好ましい環境ではありませんよね。
これらは生乾き臭とジメジメ感の原因になる上
洗濯物も乾きにくくなりますので。
これらが、日当たりがいい土地で起こりやすい問題です。

✔️外構の予算オーバーが起こりやすい!?
日当たりに固執し過ぎると
外構工事では予算オーバーに大いにつながることになります。
南向きの土地の場合、ウッドデッキをつくるにしても
ウッドデッキ費用だけじゃなく目隠し費用も同時に必要となるし、
開けっ広げの家で防犯に不安が残るため
心理的に敷地に入ってきにくい工夫をしなければいけないからです。
日当たりを確保するために土地を広くした場合、
単純に施工面積が大きくなるし、
おそらく目隠しや心理的に敷地に入ってきにくい工夫が
先程同様に必要となるからです。
そして、当初計画していた予算から
いとも簡単に2〜300万円も足が出る結果となってしまいます。
いかがでしたか?
この説明だけではあまりピンとこないかもしれませんが、
日当たりのいい土地に立ち並ぶ家の多くをご覧いただくと、
「あ。そういうことか」とお分かりいただけると思います。
まとめると、
日当たりに固執すれば全てのコストが割高になると同時に、
(土地代、建築代、外構代)
その割に思ったより住みにくい家になってしまう可能性が高くなる。
という考え方も知っていただき、
その上で広い視野で家づくりを考えていただければと思います。
それでは、また次回。
【横須賀本社】横浜市 店舗新築/建て方工事
【横須賀本社】横浜市 工場新築/竣工祭
vol.232 ローンの明暗
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「ローンの明暗」です。
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ローンを背負わないよりは背負った方が、
そしてローンを背負う場合、
若干背伸びするぐらいの方が
頑張って仕事をするようになるという意見は
「確かにそうだな」と納得させられるものの、
この議論をする上で大事なことはその度合いです。
例えば、現在は世帯年収が700万円あれば
収入合算すれば銀行から約8倍の5500万円を
貸してもらうことが出来るのですが、
共働きである場合はもちろん、
ご主人だけがこれだけ稼いでいるとしても
この決断はあまりすべきではありません。
たとえ土地を買って家を建て
これだけの予算が必要だとしてもです。
理由はその収入が維持出来なくなった瞬間に
家を手放さざるを得なくなる可能性が高くなってしまうからです。
おそらくこの収入でこれだけのローンを組んだ場合、
貯金をする余力がなくなってしまう恐れがあり、
金利が上がることになった時
繰上げ返済によって返済額アップを
回避することが出来なくなる可能性も高まってしまいます。

✔️全てのリスクに対応することが大事
住宅ローンを組めば金利の中に
「団体信用生命保険」が含まれているため
債務者にもしものことが起こった場合、
ローンの残債はゼロになります。
ですが、それはあくまでそれに該当することが起こった場合のみ。
不慮の事故や病気で充分に働けなくなるでは単純に収入が減るだけで、
そもそも借り入れが現在の収入ありきで試算されているとしたら
ただただ住宅ローン返済に苦しみながら生活することになります。
また、事故や病気じゃなくても
出産によって奥さんの収入がガクンと落ちることも
可能性としては充分にあり得えます。
あるいは親の介護によって充分に働けなくなるという可能性も。
さらに、転職や会社の経営状況、自らの成績などによって
収入がアップダウンしてしまうこともゼロではありません。
そんなわけで、たとえ銀行が貸してくれるとしても、
また住みたい地域で住みたい家を建てるとしたら
それだけの予算が必要だとしても、
こういったリスクに充分に備えられないのだとしたら
決してそうすべきではないと考えている次第です。
✔️妥協は「悪」ではない
とはいえ、そうは言っても
子ども達をいい環境で育てていく
また生活の質を高めていただくためには
賃貸住宅より自宅を持っていただいた方がいいと考えています。
家を持てば太陽光発電を設置出来るため
今後上昇し続けることが予想される
電気料金の負担を大幅に軽減出来ることもありますしね。
家を建てる時には家にかける予算を最初に考えること、
そして出来ればそれをする前に
ライフプラン(人生設計)を専門家に行っていただき、
人生で起こりうるあらゆるリスクに備えた上で
家にかけていい予算を導き出してもらうこと、
これをオススメしています。
そうすれば、
あなたが考えている地域で家を持つことは難しいかもしれません。
あるいは、あなたが理想とする家を建てることは難しいかもしれません。
そして、住む場所や建てる家を妥協せざるを得ないかもしれません。
しかし、その現実を知っていただいた上で家を持つことこそ、
家づくりにおいてもっとも大事なことではないでしょうか。
不安に怯えることなく質の高い暮らしを送ることが出来る。
それなりに買いたいものが買え、行きたい場所に行くことが出来る。
子ども達にもしっかりお金をかけてあげることが出来る。
こんな生活が送れるとしたら最高ですよね。
それを実現していただくために
ローンの恐ろしさを
建てる前にしっかりとご理解いただければと思います。
ローンを良いものに出来るかどうか。
これも意識しながら家づくりを行ってください!
それでは、また次回。
