vol.136 家を建てると必要じゃなくなるもの

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家を建てると必要じゃなくなるもの」です。

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家づくりに取り掛かると決めたら
現在入っている生命保険を
見直すことをオススメしています。

というのも、
家を建てるにあたりほとんどの方が
住宅ローンを利用すると思いますが、
実は住宅ローン金利の中には、
もしものことが起こった時のために
生命保険料が含まれているからです。

つまり、住宅ローンの名義人に
もしものことが起こった場合、
生命保険会社から銀行に
全額繰り上げ返済が実行されることで
ローンの残債がゼロになり
経済的な負担が大きく減る
というわけですね。

もちろん、もしものことが起こった場合、
収入が激減してしまうのも事実なので、
「そうは言っても...」と
思ってしまうかもしれません。

しかし少々辛辣なことを申し上げると、
保険料や車の維持費、
食費や生活費などの負担も大幅に減るし、
それに加えて遺族年金も支給されるため、
もしものことが起こっても、
これまで通り配偶者などが仕事を続けることさえ出来れば、
実は生活は苦しくならないどころか
むしろ楽になるかもしれないのが良くも悪くも現実です。

ゆえ、家を建てると決めたら
すぐさま生命保険の見直しに
取り掛かって欲しいと思っている次第です。

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✔️生命保険は全て解約しても問題ないのか?

とはいえ、
いきなり全ての生命保険を全て解約するとなると、
保険会社の方から猛反対を受けるでしょうし、
全力で繋ぎ止めようとされるでしょう。
また、自分自身も不安を感じると思います。

しかし、冷静に考えてみると、
「保険」が持つ最大のメリットである
「死亡保証」が必要である期間というのは、
子どもたちが親から巣立っていくまでの期間だけではないでしょうか。
子どもたちが自分で働きお金を稼ぎ出した途端、
保証は必要なくなるのではないでしょうか。
あなたのパートナーだって自分が生活していく分ぐらいなら
おそらく稼ぐことが出来るでしょうしね。

そんなわけで、
全てを解約するのが不安だという方には、
子供たちが巣立っていくまでの期間だけ、
最も保険料が安い掛け捨ての
「定期保険」に入っておくことを
オススメさせていただいています。

考えようによれば、
その期間何も起こらなければ、
掛け金を捨てるようなものとも捉えられますが、
毎月1,500円を20年入ったとしても
合計支払額は36万円なので、
その金額でもしもの時に充分に備えられると考えれば、
悪くないのではないでしょうか。

というわけなので、
家を建てる時には以上のような要素を踏まえつつ
現在入っている生命保険に
積極的にメスを入れていただけたらと思います。

それでは、また次回。

vol.135 これからの家づくり新常識

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「これからの家づくり新常識」です。

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2020年に発生したコロナウイルスによる
経済的な大混乱を防ぐべく、
世界中の中央銀行が市場にたくさんのお金を放出したこと、
そして流通にも多大なる支障が出たことで
2021年以降驚異的なインフレが起こり、
原材料の多くを輸入に頼る建築業界もその影響を大きく受け、
コロナ前と比較すると25%ほど建築費が高騰しました。

金額に換算すると
500〜600万円ほどの値上がりであり、
これを35年ローンに換算すると
毎月1.5万円〜2万円ほどの負担増です。

そして一旦上がった原材料価格や人件費は
そう簡単には安くならないと思うので、
これから家を建てる方は、
建築費はこのまま高止まりした状態が
続くことを前提として
家づくりの計画を立てざるを得ない
というのが現実だと思います。

そんなわけで、こんな状況下でも
これから先ずっとお金の不安なく暮らし続けるためには
どのように家づくりをすべきなのかについて
順を追ってお伝えしていきたいと思います。

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1.マイホームがあることで
暮らしが格段に豊かになること。

2.マイホームがあることで
もしものことが起こったとしても
家族を守ってあげられること。

3.マイホームがあることで
今後さらに高騰する電気料金の
心配をしなくてよくなること。

この3つの理由から
マイホームを持った方がいいと思っているのですが、
その持ち方次第でこれからの人生が大きく変わる
と言っても過言ではないので、
より良い方向に進んでいただくために
知識を身につけていただきたいと考えています。


✔まずは資金計画をかっちりとやること!

本格的に家づくりを進めるにあたり、
真っ先にやることが「資金計画」です。

資金計画とはどのように資金調達を行い、
その調達した資金を土地、家、外構、その他諸々の経費に
それぞれいくらずつ振り分けていくのか
を決めていく作業です。

例えば、あなたが家づくりのために
貯めたお金が200万円あり、
家を建てるにあたり親御さんが
300万円贈与してくれるとしたら
あなたが準備出来る自己資金は
500万円ということになり、
あなたが払っていけそうな額から
逆算した借入額が3500万円だとしたら、
あなたの総予算は4000万円
ということになります。

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そして、まずはここから
家を建てるにあたり必要になるであろう
諸々の経費を差し引いていきます。
銀行に支払う費用、火災保険や地震保険料、
土地や建物に必要となる登記代、地盤改良費用、
新居に必要となる家電製品や家具代、
地鎮祭や引越し、ネット回線工事といった費用ですね。

仮にこれらに合計350万円必要だとしたら
先程の4000万円から350万円を差し引いた
3650万円が土地、家、庭にかけられる予算ということですね。

ゆえ、この3650万円を
住む地域やどんな家を建てたいのか
といったことをお聞きしながら
土地、家、庭にそれぞれいくらずつ
振り分けるべきなのかを決めていくのが
資金計画の大まかな流れになります。

分かりやすく1つ例に出してみると、
住む地域の土地の平均価格が坪あたり15万円だとして、
平屋を建てたいのでそれに必要な土地が60坪だとしたら
土地代に900万円ぐらいの予算を割き、
土地取得のための経費に土地価格の約10%の90万円を割き、
その広さで必要な庭の予算が坪2万円だとしたら
庭に必要な予算は120万円ということになるので、
3650万円から土地代900万円と土地取得経費90万円と
庭の予算120万円を差し引いた2540万円が
家にかけられる予算ということになる感じでしょうか。

これから家を建てる方は
家づくりを経験したことがないので、
いきなり資金計画と言われても
いまいちピンとこないかもしれませんが、
具体的な数字を出したことで
ざっくりとイメージしていただけたでしょうか?

これが資金計画というやつであり、
この計画をどのような手順で立てるのかで
今後の暮らしが大きく変わる可能性があるため、
個人的には資金計画は家づくりの最重要項目だと考えています。

まずはしっかりと資金計画の手順を
頭に入れておいていただければと思います。
この手順を間違えてしまうと
大幅に予算オーバーする可能性が高まり、
後から大変なことになってしまいますからね。

それでは、また次回。

vol.134 合理的な収納設計

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「合理的な収納設計」です。

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前回、家のコストを抑えるためには
なるべく広くつくりたいと思っている
LDK(リビングダイニングキッチン)を
むやみやたらと広げようとせず
適切な広さにすべきだというお話を
させていただいたのですが、
なるべくたくさんつくりたいという
声をよくお聞きする「収納」とて
つくればつくるほどコストに跳ね返ってくるため、
適切なつくり方を知る必要があります。

人は余白があればそこを埋めたくなる
という性質を持っているので、
収納をつくればつくるほどさらにモノが増えて
余計に片付けにくくなるかもしれませんしね。

そんなわけで今回は
コストと機能性のバランスが取れた収納をつくるために
知っておいていただきたい2つのコトについて
お伝えしていきたいと思います。

いずれもコストを上げずに
収納力をアップさせるための基礎知識なので
ぜひ最後までお付き合いください。

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コストをアップさせずに
収納力だけをアップさせるためには、
「床面積」を増やさず
「壁面積」だけを増やすように
しなければいけません。

例えば、一般的に収納の奥行きは
91cmでつくられることが多いのですが、
生活の中心となるLDK付近には
こんなに奥行きが深い収納は必要ありません。

リビングにせよ、ダイニングにせよ、
キッチンにせよ、細々としたものが多いし、
昔に比べて全てのものが薄型化しているからです。

ゆえ、本来LDK付近には、
持ち物をより管理しやすくするために
奥行きの浅い収納をつくるべきなのですが、
では、そんなのお構いなしで
昔ながらの奥行きが深い収納ばかり
つくってしまった場合、
一体どうなるのでしょうか?

間違いなく手前に出来る余白に
何かを置いてしまうことになり、
奥にあるものが取り出しにくくなるか、
あるいは奥に置いてあるものが何なのかも
スッカリ忘れてしまうのではないでしょうか。

そんなわけでSIMPLENOTEの家では、
床面積を増やすよりも
壁面積を増やすよう意識しているというわけです。

先程の例で言うと、奥行きを半分にし
その代わりに横幅を2倍にすれば、
床面積は同じのまま使える壁の量が2倍になる
という感じです。

いわばコストをアップさせずに
収納力(機能性)だけをアップさせている
という理屈です。
手前にモノが置けなくなるコトによって
持ち物も圧倒的に管理しやすくなりますしね。
まずこれが1つ目の基礎知識です。

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✔️行き過ぎた最短動線

そして、収納で知っておいてもらいたい
もう1つの重要なことが、
「通り抜け動線は収納力を低下させる」
ということです。

理由は簡単で、
「通り抜ける=廊下が出来る」
「廊下が出来る=モノが置けなくなる」からです。

例えば、
3帖のウォークインクローゼットをつくったとして、
この収納を通り抜けにせず、どん詰まりの収納にした場合、
合計約5.2m分の壁を利用することが出来るのですが、
この部屋を通り抜け出来るようにしたら
使える壁の量が半分の2.6mまで減ってしまうことになります。
廊下をつくることによって
2方向の壁が使えなくなってしまうからです。

そしてその結果、いざ暮らし出してみると
思っていたよりもモノが収まらず困った
という状況に陥ってしまいます。

そして、それでは片付かないからと
結局、通り道にモノを置いてしまい
通り抜け出来なくなってしまうなんてことも
決して珍しい話ではないと思います。

そんなわけで、
そこまで最短動線を追求する必要もないのではないか
と思っている次第です。

これまでお伝えしてきたように
なくてもいい場所を削るコトによって
家がコンパクトになれば、
それだけで動線が短くなるわけだし、
基本、平屋を建てるようにすれば、
それだけでかなり動線が良くなるわけですしね。

いかがでしたか?

収納は単純に床面積を増やせば
それだけでいいわけでもないということを
ご理解いただけたのではないでしょうか。

というわけで「収納」に関しては、
今回の記事を参考にしながら
図面をみていただけたらと思います。

これが理解出来れば、
きっとコストを上げることなく
充分な分量の使いやすい収納を
つくることが出来るはずですから。

それでは、また次回。

vol.133 適切な広さとその理由

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「適切な広さとその理由」です。

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コロナ前と比べると
建築費が25%ほど上がってしまった現在、
その負担を少しでも軽減するためには、
家の面積を圧縮する他ありません。

そして、そのためには前回お伝えしたように
「なくてもいい場所」を削ると同時に、
部屋の広さはもちろん、収納の広さまでも
「一体どれくらいが適切なのか」
を知らなければいけません。

というわけで今回は、
「適切な広さ」について
お伝えしていきたいと思います。

寝室や子ども部屋はもちろん、
みんなが広くつくりたいと思っている
LDK(リビングダイニングキッチン)に関しても、
必要以上に広くつくれば
その分コストに直結してしまうので、
LDKに関しても言及していきますね。

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✔️寝室に広さは必要なのか?

寝室は、文字通り「寝るだけの部屋」であり、
実際、家で過ごす時間の大部分を
リビングに費やしていると思います。

また、現在の家は昔の家に比べて収納も充実しており、
実家にあるようなタンスやドレッサーを
寝室に置く必要もないし、
テレビも薄型&壁掛けになってことで
テレビを置く場所も必要ありません。
それどころか、そもそもテレビ自体が
必要なくなってきているぐらいですしね。

ゆえ、基本寝室にはベッドだけしか置かない
という前提で広さを算出するので十分ではないでしょうか。

そして、そう考えると
置くベッドの数とサイズによるものの、
セミダブルを2台並べて置いたり
シングルとダブルを並べて置くのであれば、
実は6帖もあれば十分だったりします。


✔️子ども部屋は狭くて十分?

子ども部屋に関しても、
全くもって広くつくる必要は
ないのではないでしょうか。

その最大の理由は、
子どもたちはやがて家を出ていき、
その部屋は基本「空き部屋」となるからです。

ゆえ、そのうち訪れる思春期に備えて
部屋はつくってあげた方がいいものの、
そこに多大なコストを割く必要は
全くないのではないでしょうか。

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✔️LDKを広くつくるとどうなる?

最後にLDKについて。
今や絶対的主役であるこのLDKでさえも、
闇雲に広くつくれば不用意にコストを
押し上げてしまうだけじゃなく、
別の問題の引き金になりかねないので、
適切な広さにすることをオススメしています。

では、その別の問題とは?

LDKは広くすればするほど
圧倒的な開放感を感じることが出来ます。
が、反面広くなればなるほど
空間に余白が生まれることになるのですが、
その余白の大部分は、
ダイニングスペースとリビングスペースの間に生じます。

そして、その生まれた余白スペースには
必ずと言っていいほど
人は何か物を置きたくなります。
その代表的なものが毎日使う物です。
おもちゃ、絵本、ランドセル、教科書、
習い事道具、なんなら制服やパジャマも。

これと同じ現象が起こりやすいのが
LDKに隣接してつくられる和室とキッチン前カウンターです。
和室に関しては、客間としての機能を果たすことが
年に1回あるかないかであることが多いため、
いつの間にか物置部屋になりやすいし、
キッチン前カウンターに関しては、
料理の受け渡しなんて一日わずか数分だけである上、
丁度いい高さの物置スペースとなるため、
いつの間にか所狭しと
生活雑貨が並べられてしまうかもしれません。

というわけで
無駄な余白はただただモノが増える原因となるため、
たとえ絶対的主役であるLDKでさえも
無駄に広くつくらない方がいいと思っている次第であります。

もちろん、この考え方には
反対の方もいらっしゃるでしょうし、
予算的に問題がないのであれば、
わざわざ小さくする必要はありません。

というわけで、これから家を建てる方は、
予算面も踏まえた上で
自分にとっての適切な広さについて
今一度ご家族で話し合っていただけたらと思います。

それでは、また次回。

vol.132 「足る」を知るということ

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「足るを知るということ」です。

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自分の気に入った家を持つことが出来ると、
日々の暮らしが豊かに感じられるので、
私たち住宅会社は出来る限りお客様の理想を叶えたい
と思っているのですが、
家づくりで常に私たちの前に立ちはだかるのが、
理想と現実との間に生じるギャップです。

つまり、気持ちを考えると
全てを叶えてあげたいと思う反面、
ローン返済や家計のことを考えると
そういうわけにもいかないため、
その落とし所をどうするのかに
常に頭を抱えているというわけです。

ネットを開けば夢が膨らむ情報が氾濫しているし、
建てる家の基準はどんどん高くなっていくし、
それに追い討ちをかけるように
インフレの影響もモロに受けている中、
それに逆行するように減っていっているのが
手取り金額というのが社会の現実ですからね。

というわけで今回は、
こんな時代の中
家のコストを増やさないようにする
たった1つの方法について
お伝えしていきたいと思います。

これは間違いなく
家のコストが落ちる最善の手段なんですが、
今回の記事をご理解いただいていないと
実行するのが難しいので、
なんとなく受け入れてしまっている
常識をリセットする意味でも
ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

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✔️必要最小限を心がける

家のコストを抑えるために
最も必要なことは「建てる家のサイズを抑える」
ということです。

家のコストは使う材料や品質よりも
面積によって左右されやすいからです。
また、仕上げはSNSの普及によって、
品質は国が定める基準の向上によって、
抑えることが難しくなっているからです。

ゆえ、家を建てる時には、
面積を数字だけで判断しない
ということを心がけていただきたい
というのが私たち住宅会社の本音です。

かつ、家の面積が小さくなれば、
1坪あたりの建築コスト(坪単価)も
必然的に割高になるため、
その辺も同時にご理解いただけると助かります。

では、家のサイズを抑えるためには
具体的にどのように考えていけばいいのでしょうか。
もちろん、サイズを抑えたことで
暮らしやすさや使いやすさが
劣化したのでは全く意味がないので、
それらを一切失わないようにしつつ
実現することが大前提となります。


✔️なくてもいいものを考える

まず初めに考えるべきは、
「これってなくてもいいのでは?」
と思う場所を考えるということです。

例えば「廊下」。
ただ通るだけの場所であるだけじゃなく、
廊下があれば空気の循環も遮ってしまいますからね。
せっかく断熱と気密を強化して
家全体に温度差が出ないようにしているのに。
また、廊下が増えれば面積が増えるだけじゃなく、
ドアやスイッチの数も増える可能性が高くなりますからね。

続いて考えていただきたいところが
いわゆる「客間」と呼ばれている部屋。
年に数回しか使わない部屋のために
数百万円もお金をかけると考えると、
ちょっと勿体無い気がするからです。

SIMPLENOTEの家では基本的に子供部屋を1階につくり、
子ども部屋に客間機能も備えてもらうことをオススメしています。
親御さんが泊まりに来るとしたら
子どもたちが小さいうちだけだろうし、
子どもたちは小さいうちは親と一緒に
寝室のベッドで寝ていますからね。

いわゆる「ランドリールーム」と呼ばれる部屋も
本当に必要かどうかを考えていただきたい
と思っている部屋です。
というのも、現在のお家は
「ながら作業」がしやすいようになっているからです。

なんといっても
料理の支度をしながら...
子どもたちの勉強の様子を見ながら...
洗濯物をたたみながら...
子どもたちと一緒に遊びながら...
を実現出来る素晴らしい空間が
今やお茶の間の定番と化した広々としたLDKですからね。

ゆえ、わざわざわずか数分間の作業のためだけに
100万円以上のコストをかけるのは勿体無いではないかと
思います。

いかがでしたか?
取り急ぎ、カット出来そうなポイントを
いくつかご紹介させていただいたのですが、
「確かにそうかもなー」と思っていただけたでしょうか。

というわけで、
次回はこの続きをお伝えしていきたいと思います。
次回は「それぞれの部屋の広さ」についてです。

それでは、また次回。
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vol.131 「貯金」が出来る家づくり

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「貯金が出来る家づくり」です。

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毎月、確実に貯金をしていくためには、
住宅ローンの負担をなるべく軽減出来るような
予算計画を立てなければいけません。

というのも、家という資産を持つと
賃貸生活ではなかった固定資産税の支払いもあれば、
火災保険費用もグンとアップするからです。

また、将来的なメンテや改装コストを
折り込んだ上で予算を立てないと、
そういった局面に立った時、
住宅ローンに上乗せして
金利が高いリフォームローンを組まざるを得なくなり、
ますます貯金が遠のいていきます。

ゆえ、自分の身の丈に合った適正な予算を算出し、
その中で実現可能な家づくりをすることが
とっても大事なんですよね。

では今回は家づくりで最も大事なことだ
といっても過言ではない
「自分の予算と建てる家のギャップを埋める方法」
についてお伝えしていきたいと思います。

ただ、これを理解したとしても、
これだけ情報に満ち溢れた中で
これを実行することは並々ならぬ忍耐強さが必要であり
相当難しいことだと思いますが、
知らないことには実行することすら出来ないので、
ぜひ最後までお付き合いただければと思います。

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✔️毎月の返済額は手取りの◯%までに

建築費が高騰してしまった現在でも、
収入が上がっているわけではないので、
本音を言うと、毎月の返済負担を
上げるべきではありません。

そして家を建てつつ貯金をしていくためには、
手取りの25%以内がベターで、
限界点が手取りの30%じゃないかなと考えています。

仮に税込年収が400万円の方なら、
手取りが月26万円ぐらいなので
ベターなのが6.5万円で限界点が7.8万円、
税込年収が500万円の方なら、
手取りが33万円ぐらいなので
ベターなのが8.25万円で
限界点が9.9万円といったところでしょうか。

なので、出来ればベターな額から
逆算した金額を銀行から資金調達し、
それに出せる範囲の自己資金を足すというのが
理想的な家づくりの予算だと思っています。

年収500万円の方なら
銀行から借りてもいい額は
2900万円前後という感じですね。
(金利1%・期間35年で試算)で
そして、これに出せる自己資金を
合わせた額で家づくりをするのが
ベターという感じでしょうか。

ただ、建築費が高騰してしまった現在、
この予算で土地を買って家を建てるのは
かなり難しい状況となっています。

ゆえ、これから家を建てる方に至っては、
住む場所を柔軟に考えることが
とっても大事なことだと考えています。

例えば、実家に土地があるのなら、
そこに建てるという選択肢も検討する。
あるいはもっと土地が安く手に入るエリアも検討する。
といったところです。
まずは土地価格を抑えることを
考えていただければと思います。

そしてその上で建築費を抑える努力も必要となってきます。
情報が氾濫している今の環境では、
設備や仕様などでコストを抑えるのが
限りなく難しくなってきているので、
住みやすさを損なうことなくコストを抑えようと思うと、
ただただ面積を抑える工夫をするしかないわけですが。

というわけで次回は、
家の面積を抑えるために必要なことについて
お伝えしていきたいと思います。

これは建てる方の理解なしでは
実現不可能なことなので、
ぜひ次回もご覧いただければ幸いです。

それでは、また次回。
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