vol.124 平屋の現実 その4

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋の現実 その4」です。

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「家の中の温度環境」という点でとらえると、
昔の家に比べて今のお家は
はるかに「快適」になりました。
「ガラス」も「壁」も
断熱性能が格段にアップしたからです。

その上、脱炭素の流れもあって
更に断熱性能の強化が進んでおり、
これから家を手に入れる方は、
暑さ・寒さに関しては
極上のものを手に入れることが出来るわけですが、
なおのこと「平屋」はその恩恵を多く受けられるんですよね。

では今回は平屋の快適性について
お伝えしていきたいと思います。

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まず冒頭でお伝えした恩恵を
平屋の方が多く受けられる理由についてですが、
これは極めて単純で部屋が上下階に分かれないからです。
つまり、2階建てに比べて空気が循環しやすいからです。

ゆえ、2階建てのお家で
上下階で生じる温度差をなくすために
よく設置している数百万もする
空調システムを設置する必要もなくなり、
その分コストも浮くことになるという
恩恵も享受出来ることになります。

そんなわけで平屋は、
「快適性」という点においても、
またコスト的な面においても
2階建てを凌駕するわけですが
とはいえ、ただ家の中の温度環境が優れているだけでは
充分に快適であるとは言えません。

✔️快適性の鍵は「プライバシーの担保」

巷では、いわゆる高性能住宅さえ建てれば
快適性が担保されたように言われていますが、
実際はそうではなく、快適性を語る上では
プライバシーの担保を外すことが出来ません。

例えば、南からの光さえたくさん入れられれば、
明るく快適な家になると
なぜが自然と思い込んでしまいがちですが、
そのために南向きの土地を買い、
南向きに部屋をたくさんつくり、
南にたくさん大きな窓をつくってしまうと、
一体どのような状況になるのでしょうか。

想像してみてください...
部屋の中に入ってき過ぎる直射日光が眩しすぎて
かえって居心地が悪くなりそうだと思いませんか?
テレビは見にくいわ、家具やインテリアが焼けるわ、
やたらと暑いわ、という状況になりますからね。

また、このような間取りは
他人から家の中が丸見えになるため、
カーテンなしでは
とてもじゃないけど家の中で落ち着いて過ごせません。

結果、当たり前のようにカーテンをつけ、
それを開けることは
窓を開けて換気をするわずかの時間しかありません。
また、眩し過ぎる直射日光が
カーテンだけで防ぎきれない場合、
シャッターまで下ろすことになります。

そして、家の中は当初の計画とは裏腹に
薄暗くなってしまいます。
それどころかキッチンや脱衣といった
明るくあって欲しい場所が照明なしでは使えないほど
暗い場所になってしまいます。

果たしてこのようなお家を快適だと言えるのでしょうか。
ゆえ、平屋で快適性を高めるためには、
プライバシーが担保された間取りを
つくることが必要不可欠なんですよね。
もちろんこれは2階建てのお家においても
同じことが言えますけどね。

この大切さは、
残念ながら多くの方が建てる前には気づかず、
建ててから気がつくことだと思います。

なので、これから家を建てる方は
すでにお家を建てた方の家に一度お邪魔させていただき、
実際暮らしてみてどうなのかと
実際家の中は明るいのかなどを
その目で確かめてから間取りについて
考えていただくことをオススメします。

快適性の鍵は確実にここにあるはずですから。
それでは、次回。

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vol.123 平屋の現実 その3

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋の現実 その3」です。

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前回、前々回と建築コストはもちろん
土地コストも外構コストも上げずに
平屋を建てる方法についてお伝えさせていただきましたが、
SIMPLENOTEの家が平屋を推す理由は
製品の良さを語る上で欠かせない
「安全・快適・便利」の3要素全てに
非の打ち所がないからです。

というわけで、
ここからはこの3つの要素についての
具体的な説明をしていきたいと思います。

言われてみると
ごく当たり前なことばかりなのですが、
言われるまで案外気づかないことでもあるので、
引き続きお付き合いいただけると幸いです。

まず「安全」ということから
お伝えしていこうと思うのですが、
これは大きく分けると
「耐震」と「防犯」という2つの要素があります。

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✔️最も大切な構造の安定

「耐震」に関しては、
2階建てに比べて平屋が強いのは
「言わずもがな」ではないでしょうか。

地震が起こった時も
2階建てより揺れを感じにくいし、
トラックやバスといった
大型車が家の前を通った時も
2階建てのように揺れを感じないし、
台風時に強烈な風を受けたとしても
2階建てのように揺れを感じませんからね。

理由は、平屋は重心が低く構造が安定しているから。
2階建てのように上からの荷重が大きくないから。
かつ、2階建てのように
壁のバランスが「ちぐはぐ」になりにくいからです。

なんせ2階建てのお家は
2階に細かく部屋をつくるのに対し、
2階を支える1階には大空間のLDKをつくるため、
上下階の壁量バランスが悪くなりやすい上、
充分な採光を確保したいLDKには大きな窓を設置するため、
さらに2階を支える壁が減ってしまうわけですからね。

かつ、採光を確保した南面に大きな窓をたくさんつくる反面、
冷気の侵入を防ぎたい北面には窓をほとんどつけないため、
壁のバランスもより「ちぐはぐ」になりやすいですしね。

そんなわけで
こういった耐震を悪くしてしまう要素が少ない平屋は、
そもそも構造的に優れているわけですが、
これは大きな地震の時に
家族や自分の命を守るだけじゃなく、
他にもメリットをもたらしてくれます。

例えば、天然で構造が安定していれば
2階建てのように「制震ダンパー」を設置することによって
頼りない耐震性を補強する必要がありません。
結果、40〜50万円ほどかかる
余分なコストを払う必要がありません。

また、大型車両の通行や強風を原因とする
日常的な振動をほぼ感じることがなく、
耐震性が劣化しにくいというのも
平屋ならでは、の特徴ではないでしょうか。
つまり、高い耐震性が継続してくれるため
必然的に耐久性も高くなるというわけですね。

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✔️安全性に欠かせない防犯の高さ

そして安全性を語る上で
もう1つ大切な要素が「防犯の高さ」だし、
とりわけ平屋となると
2階建て以上に神経質になるべきところが
この防犯性だと思うのですが、
これを実現するためには
自分たち以外の人に間取りを判別されない家にすることが
最良の手段ではないでしょうか。

窓の形を見ただけで間取りが分かってしまうとか、
電気がついているかいないかで
どこにいるかが分かってしまうとなると、
決して防犯性が高いとは言えないし、
その対策としてセコムやアルソックといった
警備会社のシステムをつけるという選択もありますが、
これも余分なコストが必要になってくるし、
塀や目隠しなどによって防犯性を高めるという方法も
その効果に見合わないぐらい
莫大なコストだけがかかるだけですからね。

ゆえ、SIMPLENOTEの家は
窓の形を見ただけで間取りが分からない家を
提案させていただくようにしているし、
どの部屋の電気がついているのかも
全く分からないようになっています。

結果、セコムやアルソックといった
警備会社のシステムを設置する必要もなければ、
塀や目隠しといった無駄にコストが上がる工事も
全く必要ありません。
かつ、家の外観もスッキリしお洒落なお家になります。

これが高い安全性を実現するために
設計で配慮しているポイントですね。

では「安全」についての説明はここまでにして、
次回は「快適」についてお伝えしていきたいと思います。
快適性の関しても「言われてみると確かに」
というところがあるので
次回もまた読んでいただけると幸いです。

それでは、次回。


vol.122 平屋の現実 その2

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋の現実 その2」です。

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平屋は2階建てに比べて
面積を小さくしやすいことから、
実質2階建てと同じぐらいか
あるいは安く建てることも出来るので、
「平屋の建築が可能な土地である場合
前向きに平屋を考えてください」
というお話を前回させていただきました。

しかし、平屋には平屋なりの懸念点がいくつかあり、
当然それらをクリアしないと
かえってあまり良くない家に
なりやすかったりするのも事実です。

というわけで今回は
「平屋の懸念点とその解決方法」
についてお伝えしていきたいと思います。

平屋を建てるにあたり懸念されることの一つが、
「家の中に光が届かない暗いスペースが出来やすい」
ということです。

平屋の場合、家の大きさによっては
採光が確保出来る外周面に
接しないスペースが出来やすいからです。

ゆえ、暗いスペースをつくらないようにするために、
外周面からの採光量を増やそうと窓の数を増やしたり、
サイズを大きくしたりするのですが、
この作戦は新たな問題を引き起こします。

プライバシーと防犯の問題です。
窓を大きくすれば外から家の中が丸見えになるからです。

結果、今度はそれを防御するために
カーテンやシャッターを全ての大きな窓に
設置することになるのですが、
これがまた家の中に暗いスペースをつくってしまう
という問題を再び引き起こします。

カーテンをしていても
窓の近くは光が入ってくるのでそれなりに明るいものの、
その光が奥の方まで拡散していきにくいからです。

また、採光を確保するためには
隣に建つ建物から充分な距離が必要となるのですが、
単純に2階建ての倍近い建坪が必要な平屋だと
それなりに土地を広くしないとそれもなかなか実現出来ません。

ゆえ、20〜30坪ほど土地を広く購入せざるを得なくなり、
土地代に数百万円余分にお金がかかり、
さらに外構工事費までも数百万円余分にかかることになります。

外構工事費が余分にかかるのは、
単純に工事面積が増えてしまうだけじゃなく、
プライバシーと防犯問題を解決するための
工事もそれなりに必要となるからです。

要するに平屋は家の価格は上がらずとも、
土地と外構の価格が上がってしまうため
結局、予算が高くつきやすいというわけですね。

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✔️土地も外構も予算を上げない方法

この問題を解決するためには、
光の採り方を工夫するしかありません。

例えば、家の真ん中から光を採り、
真ん中から隅々まで拡散するように間取りを設計すれば、
家の中に暗いスペースが生まれることはありません。

外周から光を採れば、
それに伴って他人の視線まで入ってきてしまうのに対し、
家の中に外をつくりそこから光を採るようにすれば、
他人の視線は完全にシャットアウト出来るため、
カーテンをする必要がなくなるからです。

そして、採光が安定すれば
外周部からは光を採る必要がなくなるので、
風を抜く程度の小さな窓だけ設置すれば
それだけで機能的にも事足ります。

結果、プライバシーや
防犯の問題も完全に解決出来ます。

また、家の真ん中から光を採るということは
「=全ての方位で隣の建物から充分な距離が確保出来る」
ということでもあるので、
敷地いっぱいに家を建てても
家の中が暗くなる心配もありません。

結果、土地を無駄に広く買う必要もなくなるというわけです。
かつ、外構工事にも余分なコストをかける必要もなくなる
というわけです。

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いかがですか?
口頭だけの説明では少し分かりにくいかもしれませんが、
なんとなくはご理解いただけたでしょうか。

もしこんなお家をご覧になりたいと思っていただけたなら、
いつでもお家を見ていただけるので、
お気軽にご連絡いただけたらと思います。

それでは、また次回。

vol.121 平屋の現実 その1

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋の現実 その1」です。

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「平屋は高い」というイメージがあることから、
ホントは平屋にしたいのに
最初から諦めている方も決して少なくないと思います。

実際、2階建てのお家に比べて
価格に割高感があるのは確かだし、
原材料費の値上がりによって
なおその肌感覚が強くなっているような気もします。

しかし、感覚的ではなく論理的に考えてみると、
実のところ平屋と2階建てとの間には、
そう大きな価格差が生まれるわけではないので、
その理由について今回はお伝えしていきたいと思います。

これをご理解いただき、
平屋の建築が可能な土地であれば、
平屋を前向きに考えてみてください。

結論から申し上げると、
平屋が高くなり過ぎないのは
「2階建てに比べて面積を圧縮出来るから」ですが、
ではなぜ平屋は2階建てに比べて
面積が圧縮出来るのでしょうか?

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✔️2階建てにあって平屋にないもの

まず考えていただくところがこれです。
例えば「階段」。
2階建てには100%必要で、
平屋には100%不必要なスペースです。
実は階段は上下階合わせると2坪(=4帖)必要なので、
これがなくなればその分家はコンパクトになりますよね。

続いてが「トイレ」。
これも2階建ての場合は、
上下階ともに必要となりがちですが、
平屋になれば基本1つでいけますよね?
(2つ欲しいという方もありますが)
となると、1帖(=0.5坪)分、
さらに家をコンパクトにすることが出来ます。

まずはこれが、面積が圧縮出来る要素ですね。
このほか平屋は2階建てに比べて
「廊下」を少なくしやすいので、
設計によってはさらに面積を圧縮出来たりします。

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✔️2階建てと平屋の決定的な違い

平屋と2階建てには違いがいくつも存在しますが、
その中でも僕自身が決定的に違うなと感じるところが
「家の使いやすさ」です。

2階建ては、
掃除にせよ、片付けにせよ、洗濯にせよ、
上と下とを行ったり来たりしないといけないのに対し、
平屋の場合はすべて平面移動だけで事が足りるからです。

また、当たり前のことですが
平屋は子ども部屋も1階にあるため、
2階建てに比べて圧倒的に
子ども達が自分の部屋を使いやすくなります。

結果、リビングに散乱しがちな
子ども達の勉強道具や遊具などを
自分達の部屋に片付けやすくなるし、
衣類なども同様ではないでしょうか。

そんなわけで何が言いたいのかというと、
子ども部屋と寝室以外の
余分な部屋をつくる必要がないということです。
2階建ての場合にかなり高い確率でつくる
「客間」的な意味合いが強い部屋のことですね。

2階建ての場合は、
子ども達が小さいうちの「収納的」な意味合いと、
親御さんが泊まりに来た時の「寝所的」な意味合いと、
やがて迎える老後の「寝室的」な意味合いを兼ねて
つくらざるを得ませんからね。

そんなわけで、平屋にすると決めた時点で
この部屋代は丸々浮くと考えていただいて支障はないと
思っている次第であります。
4.5帖〜6帖(2.25坪〜3坪)といったところでしょうか。

いかがでしたか?

こうやって冷静に考えてみると
実は、平屋は2階建てに比べて
ずいぶんと面積を圧縮することが出来るため、
2階建てとそう変わらないか、
あるいは安く建てることが出来たりするんですよね。

ただ、平屋の場合は間取りのつくり方が
2階建て以上に難しいのもまた一つの事実なので、
次回は「平屋の懸念点」について
お伝えしていきたいと思います。

それでは、次回。

vol.120 適切な土地面積を知る方法 2階建て編

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「適切な土地面積を知る方法 2階建て編」です。

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過去3回に渡り「平屋」を建てることを前提として、
自分がどれくらいの広さを求めているかを
具体的に数字にしていただいたのですが、
家の広さをご理解いただくと共に、
必要な土地の広さもご理解いただけたのではないかと思います。

ただ、たとえ空前の平屋ブームが訪れているとはいえ、
みんながみんな平屋を求めているわけじゃないし、
全ての地域で平屋を建てることが出来るわけではないので、
今回は「2階建てバージョン」でお伝えしていきたいと思います。

イメージとしては、
土地面積が45坪未満だと
2階建てになってしまうかなと考えているので、
前回までとはちょっと角度を変えて、
45坪の土地ー(余白10坪+駐車場スペース13.5坪(4.5坪×3台)
+デッキスペース3坪)=18.5坪が1階部分となる
2階建てのお家がどんな感じになるのかについて
お伝えしていきますね。

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✔️18.5 坪=37帖の1階部分

それでは、玄関から一つ一つ考えていってみましょう!
まず外玄関に1帖、内玄関と玄関ポーチにそれぞれ1帖ずつ、
そして土間収納に1帖の合計4帖必要だとすると、
残りは33帖になりますよね。

続いて、水回りです。
トイレは1つで1帖、お風呂は1坪タイプで2帖、
洗面スペースに1帖、
脱衣スペースに2帖必要だとしたら
水回りの合計は6帖になりますよね。
そして、残りは27帖ということになります。

では続いてLDKです。
対面式のキッチンに4人掛け(90cm×150cm)の食卓を置き、
3人掛けのソファー(80cm×200cm)を置く場合、
ちょうどいい広さは16帖なのですが、
このLDK内に階段をつくるとしたら
階段スペースを加算しないといけないので、
2帖をプラスした18帖が
LDKスペースとして必要な広さとなります。

というわけで、
27帖から18帖を差し引くので残りは9帖となります。

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✔️2通りの考え方

では残り9帖では
どのようなスペースをつくることが出来るのか?

考え方の1つは、
寝室と収納を1階につくるということです。
仮にセミダブルベッドを2台置くとか、
シングルとダブルを組み合わせるとか、
あるいは布団を敷いて寝るのであれば、
寝室は6帖あれば充分なので、
残りの3帖は収納スペースとして確保することが出来ます。
そして、子ども部屋+@を2階に持っていくという感じですね。

もう1つの考え方は、
寝室と収納を2階につくり、
子ども部屋を1階につくるということです。
9帖ということは4.5帖を2室つくるイメージですね。

この場合、
1階に充分な収納をつくることが出来ませんが、
子ども部屋が1階にあるため、
子ども達のものや常時着用する衣類などは
この部屋に置いておくことが出来ます。

ゆえ、この部屋さえ有効活用出来れば、
LDKがそう散らかることもないのではないでしょうか。

子ども達だって親の気配が感じられない2階より
親の気配どころか姿まで見ることが出来る1階の部屋の方が、
自分の部屋を使いやすいでしょうしね。

ただこの考え方の中には
廊下が含まれていないので、
プライバシーも考えて廊下が欲しいと思っている方なんかは
また違った考え方をすることになります。

いかがでしたか?
なんとなくイメージしていただけたでしょうか。

今回は、分かりやすく
説明させていただくために
土地の広さから逆算して考えてみたのですが、
土地を探す時は、どんな家にしたいかを
ある程度明確にした上で必要な土地の広さを算出する
という流れになるかと思います。

なので、土地を探す前に
まずは自分が建てたい家や広さを
ある程度明確にしていただくために
ぜひこの考え方を覚えておいていただけたらと思います。

それでは、次回。

vol.119 適切な土地面積を知る方法 続々編

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「適切な土地面積を知る方法 続々編」です。

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前回、前々回と
適切な家の広さを把握していただくために、
玄関回り・LDK・水回り・収納
について考えていただきましたが、
ある程度明確な数字は出てきたでしょうか?

そして今回は締めくくりとして
寝室や子供部屋などの「個室」について
考えていくつもりなのですが、
今回が終わった時点で
必要な家の広さが明確に分かることになるので、
ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

「個室」の広さを知るにあたっては、
そこに何を置くのかが重要な点となるので、
何を置くつもりなのかをぼんやりと想像しながら
考えてみてください。

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✔️寝室=寝るだけの部屋?

寝室の広さを知る上でまずお聞きしたいことが
ベッドで寝るのか?それとも布団を敷いて寝るのか?
ということ、
そしてベッドで寝る場合
どのサイズのベッドをどう配置するのか?
ということです。

ベッドの選択肢としては
シングル・セミダブル・ダブル・クイーン
の4種類が考えられますが、
長さは全て2mが標準的なものの、
標準的な横幅はシングルが90cm、セミダブルが120cm、
ダブルが140cm、クイーンが180cmとまちまちなので、
ベッドで寝ようとお考えの方は
どのベッドをどのように置くかを考えてみてください。

また、寝室にベッド以外のものを置く予定があるのかも
広さを考える上で必要な情報となります。
ドレッサー、チェスト、テレビなどを
置く予定があるかどうかですね。

では、寝室にはベッド以外なにも置かない、
そしてベッドはセミダブルを2台並べて置くという場合、
どれくらいの広さが必要なのでしょうか。

この場合、120cm×2台となるので
ベッドが占領するスペースは
240cm×200cmということになりますが、
これが入る広さは一体どれくらいでしょうか。

4.5帖=260cm×260cm
6帖=351cm×260cm
7.5帖=442cm×260cm
8帖=351cm×351cm
9帖=533cm×260cm
10帖=442cm×351cm

さて、あなたなら
どのサイズをお選びになるでしょうか。
この場合、4.5帖では流石に厳しいので、
6帖以上ということになりますよね。

というわけで、
以上の内容やサイズなどを考慮しながら
寝室の広さを算出してみてください。

基本的には寝室はただ寝るだけの部屋なので、
必要最小限でいいとは思っています。
家の広さはコストに直結するからです。

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✔️子ども達はいつか出ていくもの

続いて、子ども部屋について考えてみましょう。
子ども達は遅かれ早かれ出ていくものなので、
この部屋もまた必要最小限でいいと思っています。

また、親の気持ちとしては、
子ども部屋は人数分つくってあげたいと思うのですが、
部屋を増やせばその分コストがアップするので、
部屋を増やしたいなら一つ一つの部屋を小さくするか、
部屋を小さくするのに抵抗があるなら
部屋数を最大2つにするのがいいと思っております。

というわけなので、
先程の寝室同様にどんな家具を置くのかを想像しつつ、
先程記載させていただいた部屋の広さを参考にして、
また前回の収納のことも考慮しつつ
広さを考えてみていただければと思います。

いかがでしたか?

この他「書斎」が欲しいというご主人や
「ランドリールーム」が欲しいという奥さま
もいらっしゃると思うので、
その場合はここまでで出てきた数字に
2帖もしくは3帖を足していただけたらと思います。

また間取りのご要望や立地条件によっては、
1帖もしくは2帖程度の廊下が
出来てしまうこともあるかもしれないので、
この段階ではその数字も加算しておいてください。

そして、ここまでの内容を網羅していただくと
最低限必要な広さがお分かりいただけると思うので、
ぜひ出てきた数字を前々回の冒頭の式に当てはめてみてください↓
「家の周囲(10坪)+車1台(4.5坪)×台数
+家の1階部分の面積+デッキの広さ」

これで導き出された数字が
あなたが選ぶべき土地の広さということです。
それでは、また次回。

vol.118 適切な土地面積を知る方法 続編

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「適切な土地面積を知る方法 続編」です。

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自分が建てたい家の1階の面積を
ある程度把握しておくと、
適切な土地面積を導き出しやすいので、
前回からそれを算出するための
質問をさせていただいているのですが、
前回の「玄関周り」と「LDK」に続き、
今回は「水回り」と「収納」、そして「客間」についての
ご質問をしていきたいと思います。


✔️洗面・脱衣・風呂・トイレ

洗面と脱衣については
分けてつくるか?それとも分けずにつくるか?
お子さんに女の子がいるか?と女の子の数、
主に室内干しで考えているか?
それとも室内干しはせず外に干すのか?
あるいは「カンタくん」などの
乾燥機を主に使用するつもりなのか?
これらによって必要な面積が違ってきます。

例えば、女の子が複数いるとしたら割と小さいうちから
小さな洗面台ではものが溢れ出してしまうし、
洗面台を使用する時間も長いため、
朝の混雑した時間帯とっても邪魔だったりします。

ゆえ、通常洗面スペースは1帖なのですが、
女の子が複数いらっしゃる方には、
2帖をオススメさせていただく場合があります。
2帖あれば、棚にも色々と陳列出来るし、
隣に並んで身支度出来ますからね。

洗濯機を置く脱衣室に関しては、
室内干しされる場合は干すスペースのことを考えると
最低でも2帖はあった方がいいし、
全て室内干しという方に至っては
出来れば3帖あった方がいいと思います。

逆に、室内干しの比率が低い方や、
「カンタくん」などの乾燥機を主に使う方なんかは、
2帖もあれば充分だし、
場合によったら洗面も含めて
2帖〜2.5帖あれば充分かもしれません。

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続いてはお風呂です。
お風呂に関してはズバリ2択ですね。
1坪タイプにするか?
それとも1.25坪タイプにするか?です。
1坪=2帖なので、要は2帖でいいのか
それとも2.5帖必要なのかってことですね。

この広さの違いは浴槽ではなく洗い場の広さなので、
洗い場が広い方が良いという方は、
2.5帖タイプを選ばれるといいかもしれませんね。

トイレに関しては
1ヶ所でいいのか?それとも2ヶ所必要なのか?
そして手洗いをどうするのか?で面積が変わってきます。

便器と一体になったタンクについた手洗いでいいという方や、
タンクレスだけどトイレから出たところに洗面をつくる方や、
小さな手洗いがあればいいという方は1帖あれば充分なのに対し、
ホテルやお店のように洒落た手洗いスペースを
トイレ内につくりたい方なんかは1帖では心許ないので、
1.5帖ほど必要かもしれません。

というわけで、以上の内容を参考にしながら
水回りスペースの面積を考えてみてください。



✔️集中型か個別型か

では続いて「収納」について考えていきたいと思います。
収納に関しては集中型がお好みなのか?
それとも個別型がお好みなのか?
でつくり方が違ってきます。

集中型とはいわゆるファミリークローゼットのことで、
要は、全員の衣類や持ち物を
同じ場所で管理するってことですね。
一方で個別型とは
個人個人でそれぞれ衣類や持ち物を管理するために
部屋ごとに収納をつくるということですね。

個別の場合、
4人家族がそれぞれに1帖ずつ収納をつくるとしたら
合計で4帖分収納が必要ということですね。
あるいは、夫婦の収納を
ウォークインクローゼットにしたい場合は、
「子ども達の人数×1帖+W.I.Cの広さ」が
収納に必要な場所ですね。

また、収納に関しては
季節ものや日用品などをどこに置いておくのかも
考えておかないといけないので、
前回の広々としたパントリー収納を
つくっていない方なんかは、
衣類や持ち物収納とは別に
納戸的な収納が必要かもしれません。

なので、自分の家の荷物量と
どうやって管理していくのかを考えつつ、
必要な広さを導き出していただけたらと思います。

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✔️「客間」という保険は必要なのか?

では、最後に客間について考えていきたいと思います。
ズバリ客間に関しては、
平屋の場合は不必要ではないでしょうか。

仮に親御さんが泊まっていく場合でも、
わざわざそのために一つ部屋を用意しなくても
子ども部屋を使ってもらえばそれで済むからです。

それか、そんなシチュエーションになった場合、
親御さんはお互い気を遣わなくていいように
近くのホテルを取る可能性もあります。

そんなわけで、
基本的には必要ないと思っているのですが、
コストがかかったとしても
やっぱり欲しいとお考えの方は、
4.5帖か6帖という広さで
客間をカウントしていただければと思います。

いかがでしたか?
今回もある程度具体的に数字を導き出せたでしょうか?
では、次回は寝室・子ども部屋・書斎などの
個室について考えていきたいと思います。

それでは、また次回。

vol.117 適切な土地面積を知る方法

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「適切な土地面積を知る方法」です。

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土地探しをする時、
自分に必要な土地の広さを理解していないと、
かなり高い確率で無駄に広く
土地を買ってしまいます。

結果、土地取得費用も高くつくし、
後々ずっと必要となる固定資産税も
高く払い続けることになるし、
余白が増える分、
外構工事費用も高くつくことになります。

ゆえ、そうならないために
土地探しをする前に土地予算を算出すると同時に、
探していただく土地の広さも
算出することをオススメしています。

というわけで今回は、
探すべき土地面積の計算方法について
お伝えしていきたいと思います。

計算方法は
「①家の周囲(10坪)+②車1台(4.5坪)×台数
+③家の1階部分の面積+④デッキの広さ」
と極めて単純なものなのですが、
③だけは1人で算出するのが難しいと思うので、
今回から数回に渡ってその方法について
「平屋」を建てると仮定してお伝えしていきますね。

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✔️玄関周りの広さ

まず考えていただきたいのが
「外玄関、内玄関、玄関ホール、土間収納」の広さです。
外玄関とは玄関ポーチのことで、
濡れないように屋根を設ける部分ですね。
ここは最小限で良いという方は、
1帖で考えていただくといいと思いますが、
もっと広くしたいなーという方は、
2帖もしくは3帖で考えていただくといいかと思います。

内玄関についても、
最小限で良いかなという方は、
外玄関同様に1帖でいいかなと思うのですが、
もっと広めが良いとお考えの方は
1.5帖もしくは2帖になるかと思います。

玄関ホールについても内・外玄関同様ですね。
ここも1帖でいいと思っているのですが、
これまた広い方がいいという方は、
1.5帖もしくは2帖で考えていただくといいかと思います。

土間収納(シューズクローゼットも兼ねる)については、
何をどれくらい置くかで広さが違ってきます。

例えば、釣りやキャンプといった
荷物が少々嵩張るような趣味がなく、
そこには靴とベビーカーぐらいしか置かない
という方に至っては1帖もあれば充分かと思います。

なんせ1帖あれば、
仮に棚を6枚設けたら
大人の靴で50足近く置けますからね。
2帖になればさらに靴が
35足置けるようになりますが、
流石にそこまで必要な方は
そういらっしゃらないと思うので、
その余ったスペースに釣り道具やキャンプ用品を
置くことが出来ると思います。

ゆえ、土間収納は
1帖もしくは2帖あれば充分かと思っているし、
最大でも3帖あればいいのではないでしょうか。

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✔️LDKの広さ

では、玄関周りが分かったところで、
LDK(リビングダイニングキッチン)
の広さについて考えていきましょう。

ここに至っては、
誰もが広ければ広いほど良いとお考えだと思いますが、
広くし過ぎてしまうと、どこかで調整しなければ
その分家のコストが上がってしまうし、
広くしたことで余白が生まれればそこに物を置いてしまい
かえってゴチャゴチャした空間になりやすいので、
ここもまた適切な広さを知ることが大切だと考えています。

ここで考えていただきたいことは、
キッチンは対面型がいいのか?そうじゃなくていいのか?
パントリー収納は必要なのか?
ダイニングテーブルを置くのか?
置く場合、4人掛けなのか6人掛けなのか?
ソファーは置くのか?
置く場合3人掛け程度の大きさにするのか?
L型の大きなものにするのか?
1人掛けのソファーチェアーも置くのか?などです。

対面型のキッチンにしつつ、
4人掛けもしくは6人掛けのダイニングテーブルを置きつつ、
3人掛け程度のソファーを置くとしたら
16帖が適切な広さだと思っているし、
L型の大きなソファーを置いたり、
3人掛けのソファーとは別に
1人掛けのソファーチェアーを置くとしたら
18帖が適切ではないかなと思っています。

そして、パントリー収納が必要なのであれば、
その求める広さを足してみてください。
弊社がよくしている冷蔵庫も家電も隠せるぐらいの
バックヤード的収納にするなら
3帖もしくは4帖必要となるし、
そうじゃなく冷蔵庫や家電は隠さず、
単純に食品ストックや食器類だけを置くパントリー収納なら、
1帖もしくは2帖もあれば充分だと思います。

いかがでしたか?
ざっくりでいいので、とりあえずここまでで
どれくらいの広さが必要そうなのか算出出来たでしょうか?

では今回はここまでで、
次回は洗面や脱衣などの水回りから
はじめていこうと思っているので、
どんな感じにしたいのか頭を整理しておいてくださいね。

それでは、また次回。