vol.106 資金計画の真意 その2

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「資金計画の真意 その2」です。

------
前回お伝えさせていただいたように、
家づくりではほぼ確実と言っていいほど
理想の家づくりと理想の返済の間に
大きなギャップが生まれます。

そして、そのギャップを埋めるために
まずは土地や家にかける予算を
再考していただいているのですが、
多くの場合、それだけではこのギャップを
完全に埋めることが出来ないため、
このタイミングで
預金・投資・保険の見直しをすることをオススメします。

vol.106simplenoteblog1.png

例えば、銀行から3500万円を
金利1.4%(全期間固定金利)で
借り入れしなければいけない場合、
35年ローンだと
毎月105,458円の返済になりますが、
例えばこれを40年ローンにしてみただけで
95,270円まで返済額がダウンします。

つまり、毎月の負担が約1万円減るため
その分、家計にゆとりが生まれるということですね。

考え方によっては
可能な限り返済を長くし、その約1万円の浮いたお金で
長期積立投資を行っていただくこともいいと思います。

とはいえ、
返済期間を長くするということは、
ローンに縛られる期間が長くなるだけだし、
利息の支払いが増えるだけなので、
ダメじゃないかと思ってしまう方も
決して少なくないかと思います。

ですが、住宅ローンの金利の中には
団体信用生命保険という
掛け捨ての生命保険料が含まれていて、
債務者にもしものことが起こった場合、
住宅ローン返済の義務から解放されるという
大きなメリットが存在しています。

ゆえ、繰上げ返済することによって
返済期間を圧縮していく必要もないという考え方もできます。

かつ、この死亡保証があることを考えると、
現在入っている生命保険を
全て見直してもいいでしょう。

もしものことが起こった場合、
住宅ローン返済という大きな固定費がなくなると共に、
債務者の生活費や車の維持費などもなくなり、
逆に遺族年金が入ってくるため、
たちどころに生活が苦しくなる可能性はほぼゼロに近いからです。

そんなわけで、
借入期間は出来るだけ長くしてもいいし、
かつ、この保証があることから
必要なさそうな生命保険を全て解約し、
これらの余剰資金を全て長期積立投資に回し、
ローンの金利よりも上回る利益を出していくという考え方もあるということを
知ってもらえればと思います。

それでは、また次回。

vol.105 資金計画の真意 その1

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「資金計画の真意 その1」です。

------
「家づくり」は誰もが初めての経験であるもの。
ゆえ、住宅会社側から
予算や希望する家の大きさについて
質問を投げかけられても
「どう答えていいのか分からないから困る」
というのが本音ではないでしょうか。

実際、人から聞いた情報や
ネットやSNSなどから仕入れる情報で
なんとなくこれくらいなんだろうなー
という指標を知ることは出来るものの、
あくまでそれは平均的な指標であって
必ずしもそれが自分にとってベストだとは限らないわけですし。

そんなわけで予算を導き出していくという作業を
最初のステップとして行ったほうがいいです。
いわゆる「資金計画」という作業ですね。

では、資金計画とは
一体どのようなものなのか。
何をどのように決めていくのか。
これについて今回はお伝えしていきたいと思います。

vol.105simplenoteblog2.jpg


✔️理想と現実のギャップを埋める作業

どんな場所に住みたいかやどんな家を建てたいかを
先に考えてから予算を組んでいくのではなく、
まず総予算を算出してから
どんな場所に住みたいかやどんな家を建てたいかを
考えたほうがいいと思います。

理由は、自分たちの理想と現実(理想の家づくりと理想の返済)
との間に生じるギャップがどれくらいあるのかを
知っていただきたいからです。

これを知らないまま家づくりを進めてしまうと、
今後とんでもない状況が
待ち受けることになるかもしません。

例えば、自分が住みたい場所で
自分が建てたい家を建てるとなると
諸経費なども含めると4500万円かかるとしたら、
一方で、固定金利で毎月の返済を
9万円以下に抑えたいとしたら、
借入を3000万円にしないといけないため、
理想の家づくりと理想の返済を両立するためには、
1500万円前後もの自己資金を
準備していただかなくてはいけないのですが、
身内から多額の資金援助でもない限り
これだけの自己資金を準備出来る方は
そうそういらっしゃらないと思います。

ゆえ、こういう状況に陥った場合、
単純にローンの負担を増やすしか手段がなくなってしまいます。

仮に準備出来る金額が500万円なら
借入が1000万円増えるため
毎月の負担を3万円アップさせるか、
あるいはそのアップは流石にキツいので
返済金額を抑えたいとなれば、
金利が安い変動金利を選ぶことで
そのアップを1.5万円までに抑えるか、
という感じですね。

ただし、変動金利を選ぶ場合は、
金利が上がることによって
下手をしたら3万円以上負担が上がってしまうかもしれない
というリスクは今後ずっと抱えていくことになります。

vol.105simplenoteblog1.png

一方で、準備出来る自己資金と
毎月の返済金額を先に算出した上で、
家づくりを進めるようにすれば、
自己資金500万円と借入3000万円を合計した3500万円の中で
どのような土地を買い、どのような家を建てればいいかを
あらかじめ理解した上で土地選びと設計が出来るようになります。

つまり、今後の暮らしに
大きな負担や不安を背負うことなく
家づくりをすることが出来るというわけですね。

とはいえ、口で言うのは簡単ですが、
実際のところ、理想と現実の間に生じる
1000万円ものギャップを埋めるのは
そう簡単なことではありません。

つまり、家づくりの予算を抑えるために
選ぶ土地や建てる家を見直したとしても
1000万円もコストを落とすのは流石に難しいというわけですね。

ゆえ、弊社では住宅ローン選びや各種保険の見直し、
そして貯蓄の手段の見直しなどをアドバイスしたり
提案させていただくことによって、
家づくりを見直すだけではカバーしきれない部分を
完全にカバーするようにしております。

というわけで次回は、
家づくり以外の部分である
お金のことについての見直しや提案を
どのような考えをもってさせていただいているのかについて
お伝えしていきたいと思います。

建築資材の高騰によって
建築代が上がっている現在では、
この作業はとっても大事なことであり、
これから家を建てるのであれば
例外なく誰もが真剣に考えるべきところだと思うので、
次回もぜひご覧いただけたらと思います。

それでは、また次回。

vol.104 最もバランスがいい土地

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「最もバランスがいい土地」です。

------
土地を買うとしたら
東向きか西向きの土地がベターなのかなと思っています。
というのも、南向きの土地よりも安く購入出来るし、
防犯対策やプライバシー確保のために
建築費や外構費に余分なコストをかける必要もないからです。
(詳細は前々回のブログを参照)

また、北向きの土地のように
外観が不細工になりやすかったり
外壁の汚れが目立つこともないからです。
(詳細は前回のブログを参照)

そんなわけで
防犯対策やプライバシーの確保が比較的しやすく、
外観を美しくつくりつつ保ちやすい東・西向きの土地が
コスト面で考えてもベターだと思っているわけですが、
とはいえ、これらの土地にも「ならでは」のデメリットもあるので、
それを設計によって解消出来るかどうかが
いい家になるかどうかの大きな分かれ目になります。

では、東向きや西向きの土地が抱え持つデメリットとは
一体何でしょうか?


✔️採光問題

東向きや西向きの土地は、
北向きの土地同様に
基本、南にお家が建っているか、
今後建つことになる可能性が高いため
採光の確保が難しいという特徴があります。

ゆえ、設計によって
その問題を解決しなければならないのですが、
これを解決するためには、

A:南の建物から充分な距離をとった場所に
直射日光を入れたい部屋を配置する

B:南の建物から充分な距離がとれない場合は
吹き抜けをつくり高い位置から光を取り込む

この2つの手段のいずれかを採用します。

しかし、Aの手段を選択する場合、
敷地の南にたっぷり余白をつくりつつ
全ての部屋が南向きの2階建てを建てようとすると、
「リビングからの眺めが悪い」という問題と
「外構工事のコストが高くなる」という
問題が発生してしまいます。

リビングからの眺めが悪くなるのは、
南に建つ建物の裏側が景色になるから。
つまり、勝手口や換気扇、エアコンの室外機や給湯器などを
見ながら暮らすことになるからですね。

外構工事のコストが高くなるのは、
単純に土地の余白が増えるから。
そして、景色の悪さをカバーするためにお洒落な塀を立てたり
手の込んだ外構をしなければいけなくなるからです。

vol.104simplenoteblog1.png

ゆえ、東向きや西向きの土地に家を建てる場合は、
北向きの土地に家を建てる時同様に
「中庭」という手段がベターじゃないかなと思っている次第です。

直射日光が当たらなくても
天空光や反射光を上手く利用すれば
まるで直射日光が差し込んでいるかの如く
部屋を明るくすることが出来るので、
玄関やホールや水回りはもちろん
寝室や子供部屋などの直射光が必要じゃない部屋は
日陰となる場所に配置しても別段問題ないと思います。

敷地を有効活用することで
無駄な余白をなくすことが出来れば、
外構工事のコストも大幅に削減出来るし、
効率よく採光さえ確保出来れば、
家の正面に採光確保のための窓を設ける必要がなくなり、
外観が美しくなると同時に
防犯性がグンとアップすることから
さらに外構工事のコストが削減出来ますし。

ただし、こういった家の建て方は、
建築コストが割高になるというデメリットがあるため、
建築コストを抑えるための工夫が必要にはなります。

その工夫をしなければ、
外構工事のコストは削減出来たけど、
それ以上のコストが建築費にかかってしまった
なんてことになりかねませんからね。

というわけなので、
こんな建て方をしているお家に興味を思ってくださったなら、
一度SIMPLE NOTEの家を見に来ていただけたらと思います。
きっと今回のご説明の答え合わせが出来るはずです。

それでは、また次回。

vol.104simplenoteblog2.png

vol.103 北向きの土地はダメなのか?

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「北向きの土地はダメなのか?」です。

------
一般的に考えて
北向きの土地を積極的に買おうとする人はそういません。
北向きの土地は日当たりが悪いことが多いからです。

なんせ、すぐ南に隣接して家が建っているのは当たり前で、
その上、東や西まで家に囲まれていたら
まさに四面楚歌状態ですからね。

そんなわけで北向きは
そうじゃない土地に比べて価格が安く設定されているし、
かつ価格交渉にも応じてもらいやすい
というメリットがあるのですが、
とはいえ、そうは言っても光が入ってこないというのは
家を建てる上で致命的なデメリットとなりそうなので、
たとえ安く土地が買えるとしても
なかなか手が出ないのが普通だと思います。

また、北向きの土地には
先程申し上げた顕在化されたデメリットの他、
家が完成するまで気が付きにくい潜在的なデメリットもあり、
これが北向きの土地を買ったことを
さらに後悔させる原因となりかねません。


✔️家が汚くなりやすい

北向きの土地は2つの意味合いで
家が汚くなりやすいというデメリットを備え持っています。

1つ目が外観がカッコ悪くなりやすいことです。
なぜなら、北向きの場合、
洗面、トイレ、お風呂といった水回りや階段スペースなどが
正面となる北面に配置されやすいからです。

つまり、正面に窓がたくさん出来やすい上、
その形や高さなども不均一になりやすいから。
かつ水回りに必須である換気扇なども正面につけられやすいため、
どうしてもスッキリとしない外観になりやすいというわけですね。

場合によったら、
勝手口が正面につけられることもあるし、
給湯器やエアコンの室外機などが
正面に置かれることもあり得ますしね。

2つ目は1つ目を原因とする二次的な被害ですが、
窓から垂れ流れる雨水によって出来る「垂れじみ」や、
換気扇の下に出来る黒い汚れなどが
家の正面に出来てしまうということです。

直射日光が全く当たらない北面は
なおのことこの汚れが出来やすいので、
住んで数年後には見るも無惨な姿になっていることだって
充分あり得ると思われます。

ゆえ、北向きの土地で家を建てる時は、
日照問題と外観問題が同時にクリア出来るように
間取りを設計していかないといけません。


✔️設計とは土地の問題解決手段

例えば、日当たりが悪い土地で
リビングに充分な光を届けるためには、
土地がそれなりに広い場合は、
直射日光を入れたいリビングを
南に建つ家から充分な距離をとった場所に配置し、
中庭をつくりつつ
リビングの南につくる建物を平屋にするという手段があります。

こうすることによって
光を阻害する障害物がなくなるので、
安定的に光が入ってきます。

また、土地がそれほど広くない場合、
つまり中庭をつくる余裕がない場合は、
リビングに吹き抜けをつくるという手段があります。
1階に充分な光が差し込まないのであれば、
より高い位置から光を取り込めばいいからです。

階段や水回り至っては、
思い切って南に配置すると良かったりします。
階段は吹き抜けとなっているため階段を南につくれば
それだけで自然と光をたっぷりと家の中に取り込んでくれるから。

水回りは南に配置すれば
統一性のない窓や換気扇などを全て家の裏に隠すことが出来るから。
また、中庭がある場合などは
中庭から光を入れれば採光問題もあっさり解決しつつ、
洗濯動線までも抜群に出来るからです。

そんなわけで今回の話の結論としては、
北向きの土地は一般的に最も敬遠されがちですが、
こういった解決策を知っている住宅会社からすると、
実はそう悪くない土地だということです。
いやむしろ価格をグンと抑えられることから
前向きに選んでいただいてもいいと思っています。

というわけで、これから土地をお探しの方は、
ぜひこの記事を参考にしつつ土地探しにのぞんでみてください。

それでは、また次回。
vol.103simplenoteblog1.png

vol.102 表だけではなく裏も見る

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「表だけではなく裏も見る」です。

------
土地探しをしている誰もが
「土地を買うなら南向きがいい」
とお考えになると思います。

間違いなく日当たりが良いし、
全ての部屋を南向きに出来そうだし、
洗濯物もよく乾きそうだし、
お布団も干しやすそうだというイメージが
頭の中に膨らむからです。

そんなわけで南向きの土地は、
土地探しをしている方たちから
絶大なる支持を得ているわけですが、
そんな多くの方の心を魅了する
全く非の打ちどころのなさそうな
この南向きの土地でさえ
実は大きなデメリットが存在します。

というわけで今回は、
南向きの土地が持つ大きなデメリットについて
お伝えしていきたいと思います。

もちろん南向きに限らず全ての土地が
メリットとデメリットの両面を持ち合わせていて、
そのデメリットの多くは設計によって
解決することが出来るのですが、
この南向きの土地に関しては、
南向きのメリットが設計による
デメリットの解決を阻みやすいという
なかなか厄介な問題を抱えており、
これをスッパリと解決するためには、
建てる方の理解が必要となってくるので、
ご理解いただく意味も込めてお伝えしていきたいと思います。

vol.101simplenoteblog2.jpg


✔️予算が大幅にアップする!?

ズバリ南向きが持つ最大のデメリットがこれです。
なぜなら、土地代はもちろん、
建築代や外構代までも割高になってしまうからです。

土地代が高くなる理由は、
"みんなが欲しがる=「供給<需要」"
という図式が出来上がりやすいからです。

つまり、人気がある南向きの土地は
労力をかけなくても売れやすいため
そもそも価格が割高に設定されているし、
値引き交渉にも応じてもらいにくいことから
高く買わざるを得ないというわけですね。

では、土地が高い理由は分かるにしても
なぜ建築代までも上がってしまいやすいのでしょうか?

その理由は、南向きの土地が
最もプライバシー性と防犯性が悪くなりやすいからです。
せっかく日当たりが良い南向きの土地を買った理由は、
出来るだけ全ての部屋を南向きでつくり、
南向きの窓からたくさんの光を入れたいからだと思いますが、
そうすれば居住スペースが四六時中丸見えになってしまいます。

ゆえ、外からの視線をシャットアウトするために
それらの窓には全て遮光カーテンをつけなくてはいけなくなります。
レースカーテンだけでは丸見えを防ぐことが出来ないからです。

vol.102simplenoteblog1.png

また、南向きの土地で
南向きに窓をたくさんつくるということは、
向かって正面にガラスが多くなるということでもあるので、
台風の時や強風の時に何かが飛んできても大丈夫なように、
シャッターもつけざるを得なくなります。
旅行などで数日間家を空ける時は、
防犯のためにシャッターを閉めておきたいでしょうしね。

そんなわけで、大きな窓の数だけ
高価な遮光カーテンとシャッターという
オプション工事が必要になるというわけです。

外構に関しても、
防犯とプライバシー強化のための工事が必要になるのが
コストアップの大きな要因です。

ウッドデッキをつくるにしても、
丸見えの場所にオープンでつくると
使いたくても恥ずかしくて使えなかったり、
家族でバーベキューをするにしても、
プールをするにしても、日向ぼっこをするにしても、
あまりに丸見えだと気が引けちゃいますね。

そんなわけで、
家の中をカーテンで隠すのと同様に、
目隠しのために塀をつくることによって
ウッドデッキスペースを見えないようにせざるを得ない
というわけです。

かつ、家のカーテンや窓を少しでも開けられるように、
目隠しのための植栽やフェンスを
つくってもらわざるを得なくなるというわけです。

要は、日当たりが良い土地を買ってしまったがために
日当たりがいい間取りをつくらないといけない
という作用が働き、それが結果的に
防犯性とプライバシー性の悪さを招き、
それを解決するために
先程申し上げたような解決策を講じなければいけなくなり、
土地だけじゃなく家も外構も
コストアップさせてしまうというわけですね。

そして、必然的に借入額が増加するというわけです。
図式としては、不動産屋もより儲かり、
建築会社もより儲かり、外構屋もより儲かり、
銀行もより儲かるのに対し、
建てた方だけが負担が上がるという感じです。

なので、
巷では無敵のように扱われている南向きの土地と言え、
経済的なデメリットが存在すること、そしてそのデメリットは
ともすれば最も厄介なものかもしれないことを
ぜひ知っておいてもらえたらと思います。

それでは、また次回。


vol.101 おうち時間を豊かにするために最も大切なこと

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「おうち時間を豊かにするために最も大切なこと」です。

------
例えば、リビングやダイニングに設けた大きな窓から
いつも外が感じられるとしたら、
そして空に浮かぶ雲や太陽の光線、
光り輝く星空を当たり前のように見ることが出来るとしたら、
暮らしがより心豊かなものになるのではないでしょうか。

想像してみてください。
晴れた日の朝、
サンサンと朝日が射し込む明るいダイニングテーブルで
外を感じながら朝食をとる姿を。

また、気候がいい時期の休日に
外であるにもかかわらず人目を気にすることのない
デッキテラスでまったりと朝食をとる姿を。

想像してみてください。
照度を抑えた落ち着いたリビングで
デッキテラスに飾られている
ライトアップされた植栽と星空を眺めながら
まったりとソファーで過ごしている姿を。

また、デッキテラスに出て
キラキラと輝く星空の元、ランタンに火を灯し
まるでキャンプ気分で、家族みんなで夕食を食べている姿を。

想像してみてください。
しんしんと雪が舞う中、
うっすらと雪化粧されたデッキと外用のクリスマスツリーを
暖かいリビングから眺めている姿を。

いかがですか?
これらは全てSIMPLE NOTEのお家で体験出来ることばかりなのですが、
きっと、とっても素敵な暮らしだと
感じていただけたのではないでしょうか。

さて、今回はおうち時間をより豊かにするために
最も大切な要素となる「窓」について
お伝えしていきたいと思います。

内容としては、窓が担う3つの役割と
その役割をまっとうしてもらうために
必要なたった1つのことについてです。

vol.101simplenoteblog1.jpg

✔️窓が担う3つの役割

窓が担う役割は、
「光を家の中に届けること」
「風が通る家にすること」
「外との一体感を出すこと」
この3つなのですが、
実際に建っているお家を見渡してみると、
およそ90%以上のお家が、
この3つ全てを実現出来ていないのではないでしょうか。

理由は、全ての窓が
カーテンありきの設計になっているからです。
つまり、カーテンによって
光や風はもちろん、外とのつながりまでも
シャットアウトされてしまっているからというわけですね。

ゆえ、この3つを全て実現するためには、
カーテンありきで窓を考えないようにしなければいけません。
カーテンありきで窓を考えてしまうと、
どれだけたくさん窓をつくったとしても
それに比例して家が明るくならない上に、
窓が増えたことによって窓にかかるコストも増えるし、
カーテンにかかるコストも増えるし、
シャッターにかかるコストも増えるし、
窓掃除の手間も増えるし、
家の壁が減ってしまう分、
家の耐震性も悪くなるし、
家の断熱性能も悪くなるし、
家具のレイアウトもしにくくなるし、
収納もつくりにくくなるし、
なにより窓が増え過ぎると
戸締りの心配や防犯面の心配が増えてしまいますからね。
窓が多くなればなるほど、
外壁の汚れも目立ちやすくなりますしね。

そんなわけで、
SIMPLE NOTEの家ではカーテンありきの窓を
全くつくらないようにしているというわけです。

そしてその結果、
窓の数を減らすことが出来、
窓のコストも削減出来るし、
カーテンコストも限りなくゼロに近くなるし、
シャッターも全く必要ないし、
窓掃除の手間もグンと減るし、
耐震性も断熱性も高くなるし、
家具のレイアウトに困らないし、
収納も少なくならないし、
戸締りの心配もしなくていいし、
なによりプライバシーが担保されるため、
冒頭でお伝えしたような
開放的で贅沢で豊かな暮らしを
日々送ることが出来るというわけですね。

窓をたくさんつくれば
家が明るくなるわけではないということ。
また、窓をたくさんつくれば、
風通しが良くなるわけでもないということ。
そして、窓をたくさんつくれば、
開放感が出るわけでもないということ。

この3つの事実は
思っていた事実とは真逆のことかもしれませんが、
悲しいかなこれが現実なので、
このような考え方があるということも
ぜひ知っておいていただけたらと思います。

きっと、より豊かな住まいづくりが
出来るようになるはずです。
それでは、また次回。
vol.101simplenoteblog2.jpg

vol.100 明暗をくっきり分ける小さなお家

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「明暗をくっきり分ける小さなお家」です。

------
コロナ前に比べて現在は
同じ大きさで家を建てようとしたら
4~500万円ほど値上がりしてしまったため、
予算を大幅に上げることなく家づくりを行うためには
家のサイズを小さくせざるを得ません。

とはいえ、家のサイズダウンは
やり方を間違えてしまうと使いにくくなると同時に、
やがて老後を迎えた時、大きな出費を招く恐れがあるので、
間取りづくりを間違えないようにしなければいけません。

例えば、割安に家を建てようと思ったら、
1階と2階の大きさが同じいわゆる「総二階建て」
にするのが一番手っ取り早いのですが、
建売住宅やハウスメーカーの企画住宅などに多いこの建て方は、
お子様が小さい家庭にとって最も使い勝手が悪く、
家が散らかりやすくなります。

この建て方にする場合、
寝室と子供部屋が99.99%、2階につくられることになる上、
リビングダイニングの広さによっては
1階に部屋をつくることはもちろん、
いつも使うものや衣類をしまっておく収納すら
つくることが出来ないからです。

想像してみてください。
子供たちがいつも遊ぶ場所は一体どこでしょうか?

お母さんやお父さんの姿が見えない
2階にある自分の部屋ではなく親の姿が見えるリビングですよね。

では、そこに出したおもちゃを遊び終わったらいつも片付けて
2階にある自分の部屋まで持っていくでしょうか。
間違いなくそんなことしませんよね。

想像してみてください。
ご主人や子供たちは、パジャマやいつも着る服を
いちいち自分の部屋まで片付けに行ってくれるでしょうか。
これもそれほど期待出来ませんよね。
だって、どうせ毎日着るのなら
リビングのソファーやダイニングの椅子にでも
引っ掛けておく方が絶対に使い勝手いいですもんね。

以上のような理由から、小さな総二階建ての家は、
リビングやダイニングが散らかりやすくなるというわけです。
それどころか散らかった状態が
常態化してしまうというわけですね。

洗濯の動線にしても
上下を行ったり来たりしないといけない複雑な流れになるため、
これを原因とする片付けのやりにくさから
家が散らかりやすくなってしまいますしね。

また、1階に部屋も収納もないこのような住まいは、
足腰が丈夫な若いうちは使い勝手が悪いぐらいで済むものの、
歳をとり足腰が弱ってしまったとしたら
とっても暮らしにくい家になります。

そして、その問題を解決するために
1階に部屋と収納を増築せざるを得なくなり、
再び数百万円という出費を余儀なくされてしまいます。

大切な老後資金から捻出するか、
あるいはその資金が貯まっていない場合は、
リフォームローンを組むことによって。
おそらくまだ住宅ローン返済が終わっていない状態でです。

そんなわけで、家を小さくする場合は、
こういった問題にも配慮しながら
あらかじめ間取りを考えるといいです。
vol.100simplenoteblog1.jpg


✔️コストと使いやすさの両立

では、コストを抑えるために
家の面積をカットしながら使いやすく無駄な出費が防げる
家を建てるためには一体どのようにすればいいのか?

まず優先して考えるべきは「平屋」にすることです。
平屋にすれば階段も省けるため
より面積を抑えることが出来るし、
全ての部屋と収納が1階に集約されれば、
多少、部屋や収納が小さくなっても別段支障がないからです。

ただし、平屋にすれば面積を小さく出来るものの、
土地面積はそれなりに必要になってしまいます。
かなり家をコンパクトに出来るのであれば
50坪あればいけますが、
出来れば55坪は欲しいところですからね。

ゆえ、家のコストも抑えつつ
土地や外構にかける費用も抑えるとなれば、
「平屋」という選択肢ではなく、
使いやすさと経済性を両立した
2階建てにするのがベターかもしれません。

つまり、1階に子供部屋か寝室と
いつも使うものや衣類をしまう収納をつくっておくのが
いいのではないかというわけですね。

こうすれば、
子供たちが小さいうちもリビングが散らかりにくくなるし、
老後に増築をする必要もありませんしね。

2階に部屋を持っていった分だけ
土地面積を小さく出来るので、
土地代も削減出来るわけですしね。

というわけなので、
これから土地を買って家を建てようとお考えの方は、
こんな考え方もあるということを
ぜひ覚えておいていただけたらと思います。

それでは、また次回。
vol.100simplenoteblog2.png