vol.45 パートナーとやるべき土地探し

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「パートナーとやるべき土地探し」です。

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基本的に、土地探しは自分たちだけでやるべきではありません。
理由は、土地によって建てられる家も違えば、建てるべき家も違うからです。

つまり、あなたが暮らす家の間取りは、
その土地によって決まると言っても過言ではないことから、
また、建てる家によってどんな土地が最適なのかが異なることから、
土地探しをする前に建築のパートナーを決定し、
ともに土地を探すのが理想的だというわけですね。

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例えば、南向きの土地は一見日当たりが良さそうに見えますが、
日当たりがよくなるように部屋を全て南につくってしまうと
外から中が丸見えになるため、必然的にプライバシーも低くなるし、
同時に間取りがバレバレで防犯性も低いし、
結局カーテンを締め切っているので明るい家にはなりません。

それゆえ、日当たりの良さを活かしつつ、
プライバシーと防犯に優れた住まいになるよう間取りを考えるのですが、
そうなれば、必然的に視線が気になる南面に
窓をつくる必要がない間取りが出来上がることになります。

つまり、せっかく日当たりがいい南向きの土地を買ったのに、
全くと言っていいほどそうした意味がなくなるというわけです。

では、どんな土地をオススメするのかというと、南向き以外の土地です。

南向き以外の土地だと、仮に南向きに部屋をつくったとしても
道路から家の中が丸見えになりにくいというのが1つ。

そしてもう1つが、南向き以外の土地でも、
リビングに直射日光が入る間取りをつくることが出来るからです。
「中庭」や「吹き抜け」などの手段を利用することで可能になります。

このような考え方により、
工務店によって建てる家の考え方も違えば、
その家に適した土地も違ってくるということですね。

なので、まずはいきなり土地を探し始めるのではなく、
自分がどんな家に住みたいのか?
そして、どこでお願いするのか?
を先に決めてから土地を探し始めることをオススメします。

土地によって出来ることと出来ないことがあるし、
どんな土地が最適なのかは工務店によっても違ってくるので、
この順番を覚えておいて下さいね。

それでは、また次回。

vol.45パートナーとやるべき土地探し2.jpg

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※日時は変更になる可能性があります。

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開催時間 10:00~/12:00~/14:00~
※日時は変更になる可能性があります。

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vol.44 土地を買って家を建てる人のマスト条件

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「土地から買って家を建てる人のマスト条件」です。

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土地から買って家を建てなければいけない人は、
土地を買う必要がない人に比べて
銀行からの借り入れが大きくなるため、
夫婦いずれかの所得だけで満額借りるのが難しくなってきます。

結果、夫婦で収入を合算しつつお金を借りる場合が多くなるのですが、
もちろん、現在は夫婦そろって働き続けることが当たり前ではあるものの、
個人的には、どっちもがフルタイムで働き続けることを前提として
お金を借りるべきではないと思っています。

理由は、これから先もずっと今と同じように
働き続けることが出来るかどうか分からないからです。
今の給料のまま同じ会社で働き続けられる保証がないのが一つ。
そして、親御さんたちがまだまだ現役で働き続けているとしたら、
子供たちの世話を頼むにしても限界があるし、
また、その親御さんたちが、介護が必要になる可能性もゼロではないからです。

そんなこんなで、土地から買って家を建てなければいけない人は、
家づくりの予算を抑える方法を知った上で家を建てるべきだと思います。

では今回は、
家づくりの予算を抑える現実的で具体的な方法について
ダイジェストでお伝えしていきたいと思います。

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✔️平屋にする
家の予算を抑えるため、平屋にしてもいいと思います。
平屋にすれば階段がなくなるし、
間取りのつくり方によっては廊下もなくすことが出来るため、
面積を抑えることが出来るからです。



✔️なくてもいいものをなくす
ただし、ただ平屋にしただけでは、
充分にコストが落ちるわけではありません。
なので、なくてもいいものをなくすという作業をしなくてはいけません。
それぞれの部屋の広さや部屋の数などですね。

これによってさらに面積を抑えることが出来るため、
この時点でみんなが建てている
2階建ての普通の家より安いコストで建てられます。



✔️土地は必要な広さに止める
建てる家がコンパクトに出来そうなら、買う土地もコンパクトに出来ます。
そして、探す土地の広さの目安は、必要な平屋の建築面積の他、
家の周囲に10坪程度、車1台につき4.5坪なので、
必要だと思う台数分、これらを足した広さで充分です。
仮に建築面積が30坪の平屋で置きたい車の台数が3台だとしたら、
53.5坪ぐらいの広さを目安として土地を探せばいいというわけですね。



✔️余分な外構工事をなくす
これまでお伝えした内容で土地を買い、家を建てれば、
必然的に外構工事の面積が最小限になります。
そして、外構工事のコストをさらに下げるために必要な要素が、



✔️プライバシーが担保された家にする
ということです。
つまり、周りからの視線が気にならない家をつくるということですね。

これが出来れば、防犯のために塀の工事にお金をかける必要がなくなると共に、
目隠しのための植栽や塀をつくる必要がなくなります。
かつ、プライバシーが担保された住まいは、
必然的に家の外観も美しくなるので、
庭にも余分な装飾をする必要がなくなります。



✔️土地の日当たりは気にしない
そして最後に、一番大事なこととしてこれを覚えておくといいです。
これを知っていれば格段に土地の価格を落とすことが出来ます!

なぜ、土地の日当たりを気にしなくていいのかというと、
日当たりを良くしたい部屋は
日が入ってくる場所につくればいいだけだし、
どんな土地でも、土地全体が、日当たりが悪いわけではないからです。

つまり、土地に合わせて間取りを考えさえすれば、
どんな土地でも明るく日当たりがいい家をつくることが出来る
というわけですね。

vol.44土地から買って家を建てる人のマスト条件1.jpg

いかがでしたか?
ものすごくダイジェスト的にお伝えしたのですが、
これが家づくりのコストを最小限に抑えるために必要な全ての要素です。

これらを知っていたら、
圧倒的にコストを抑えながら、
格段にいい家を建てることが出来ます。
そしてお金の不安を小さくすることが出来るので、
ぜひこの内容を覚えておいていただけたらと思います。

それでは、また次回。


vol.43 家づくりの予算と様々な投資

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家づくりの予算と様々な投資」です。

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10年ごとに2年ずつ寿命が伸び続けてきた結果、
私たち日本人は人生100年時代を迎えたと言われているのですが、
ゆえ、この長い道のりを安心して暮らしていくために
投資を意識した上で
家づくりの予算計画を立てていけるといいと思っています。

というわけで今回は、
これから家を建てる誰もが意識しておいた方がいいと考えている
様々な投資についてお伝えしていきたいと思います。

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その1:自己投資

働く期間が50~60年となると、
勤めている会社がずっと存在するかも分からないし、
そこに最後まで勤め続ける可能性も少ないと思います。

ゆえ、これだけの長い期間を働き続けるためには、
セカンドキャリアも視野に入れつつ、
常に自己投資をしておくべきではないでしょうか。

そして、そのためには、本を読んだり、学びに行ったり、
旅に出たり、新しい人と交流することで視野や見聞を広げ、
変化する時代の流れを感じ、それに対応する力や
周りから必要とされる能力をつけておいた方がいいと思っているのですが、
もちろん、これらには時間とお金が必要なのは言うまでもありませんよね。

その2:健康のための投資

これも自己投資の中の1つですが、
長く働き続けなければいけない以上、
健康を維持するための努力も常にしていくべきだと思っています。

もちろん、そうは言っても不運にも病気になる可能性はあるのですが、
とはいえ、出来るだけそうならないように、
そして良いパフォーマンスで仕事が出来るようにしておくことが
大事だと思っています。

このためには、常日頃から食べるものに気を付けることと、
適度な運動をすることだと思いますが、
栄養がある食事を中心にすると食品コストも高くなりやすいし、
適度な運動を維持するためには、
お金を払ってジムに通うことが一番手っ取り早いかもしれません。


その3:子どもへの投資

そして、忘れてはいけないのが子どもたちへの投資です。
子どもたちが早く自立してくれないと、
いつまでも子どもたちに手間とお金がかかり続けますからね。

ゆえ、子どもたちへの教育資金についても
余力を残しておくべきだと思っています。
超現実的な話になりますが、データや調査によると
親の所得や家計が子供たちの学力にかなり強く影響を及ぼすといった結果も出ていますし。。

なので、子どもたちの未来の選択肢をより広げるために、
そして、子どもたちが早く自立出来るようになるために
子どもへの投資余力も残しておいて欲しいと考えています。

その4:積立投資

そして、最後の投資がこれです。
この理由は、体調を崩し働けなくなった時、
あるいは十分な状態で働けなくなった時に備えるため、
そして老後に備えるために行います。

要は、自分が働くことによる収入だけじゃなく
同時にお金にも働いてもらうことによって
もし自分に何かがあったとしても困らないようにするという考え方です。

一攫千金を狙うのではなく、
コツコツと小さな金額を積み立てていく選択肢もあるかもしれません。


いかがでしたか?
思い立ったらいきなり家づくりに進むのではなく、
まずはこういった費用についても家族で話し合った上で、
家づくりや家づくりの予算について考えてみてもらえたらと思います。

それでは、また次回。

vol.42 進化すべき常識の概念

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「進化すべき常識の概念」です。

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現在当たり前とされていることは、
歴史を遡るとその成り立ちがよく分かるし、
同時にその当たり前をいまだ採用する理由がないこともよく分かります。

例えば、『貯金』という文化は、
一説によると太平洋戦争の時に浸透したと言われています。
理由は、戦争中は戦争のための資金を外国から集めることが出来ないため、
国民から調達するしか選択肢がなかったからです。

そして、その手段として
当時国営だった郵便局への貯金が奨励されたようなのですが、
これ以降、金利が高い郵便局にお金を預けておけば、
放っておいてもお金が増えたため銀行への貯金が当たり前化し、
今なお、貯金一択の考え方が浸透しているというわけですね。
今や、貯金しても全く増えないにもかかわらずです...。

では続いて、家づくりの歴史を少し遡りつつ、
それをもとにこれからの家づくりについて意見を述べていきたいと思います。

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✔️国民所得倍増計画

岸田政権が「令和版」と称して打ち出しているし、
社会の授業で習ったのでご存知かもしれませんが、
高度成長期の真只中、当時の内閣が打ち出した政策が国民所得倍増計画ですが、
この時住宅の需要が一気に膨れ上がりました。
そして、国民の多くが家を持つことが当たり前になり、
日本のGDPが一気に伸びました。

当時は、現在のようなモノ余りじゃなかったので、
家や車や家電といったモノを所有することが幸せの象徴だったこともあり、
なおのこと急速に普及していきました。

そして、この時に急速に普及していった住宅が
公団住宅であり、ハウスメーカーの商品住宅です。
いわば、コストと工期を圧縮した大量生産型の家が普及したというわけです。
総二階建てならではの家族間でのプライバシーも考慮した
(1階が団欒・2階がプライバシー)
という触れ込みも当時は画期的でした。

そんなわけで、今や家を持つことは
国民の夢ではなく当たり前となっているのですが、
では、今なお大量に建てられている
高度成長期以降に急速に普及した商品住宅は暮らしやすいのでしょうか?
現在のライフスタイルに合致していると言えるのでしょうか?

✔️長期視点で考えるのが鍵

これらの制度が出来た当時と比べ、
現在はいろんなことが変化してきています。
それゆえ、それらに合わせて家のカタチも見直すことも大事かと思います。

例えば、家は2階建てが当たり前ですが、
長寿化しつつある現在、
そこに50~60年住む可能性が高いことから
平屋にしたほうがいいかもしれません。

子どもたちはやがて家を出ていくし、
歳をとれば足腰も弱ってきて2階に上るのが億劫になる可能性が高く
そうなれば2階につくった部屋は使わない無駄な部屋になりますし。

また、子育て期間中のことを考えても
子供部屋が1階にあった方が使い勝手がいいと思いませんか?
1階に子供部屋があれば、
わざわざ2階まで荷物を持ち運びしなくていいので、
自分の部屋に荷物を片付けてもらいやすくなります。

そんなわけで、
これまでの時代に沿ったままの常識に従うのではなく、
これからの時代に沿った考え方のもと
家づくりに取り組んでいただきたいと考えています。

そんな家づくりが出来れば、
より暮らしやすく、より幸せで、より充実した日々を
きっと送ることが出来るのではないでしょうか。

それでは、また次回。
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vol.41 数字だけでは分からないこと "その2"

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「数字だけでは分からないこと "その2"」です。

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前回、リビングダイニングは数字上同じ広さだったとしても
仕上げや間取りによって感じ方が大きく違ってくる
ということをお伝えしましたが、
断熱性能もまた、数字だけで判断しがたいものの1つです。

vol.41数字だけでは分からないこと2.jpg

というのも、性能を表す数値は、
そこまで良くないものが実は体感的にはかなり良い場合もあるし、
逆に性能を表す数値は良いのに、
体感的には全然良くない場合もあるからです。

具体的には、発泡系(吹き付け)の断熱材が前者で、
グラスウールやロックウールが後者といったところでしょうか。

しかも、困ったことに
後者の断熱材は数値的が良いだけじゃなく、
コストも安いという特徴も持っています。

ゆえ、コストと性能の話だけを聞いただけで、
実際の住まいを体感していない人は、
「じゃあ、こっちでお願いします!」となってしまいやすいというわけですね。

とはいえ、
体感が驚くほど違うのを知っているし、
なにより現場で働く職人さんたちから聞く感想が違うので、
"数字よりも体感が大事"ということを何とか伝えたいと思っている所存です。

いざ、住みだすと夏の暑さの感じ方も違えば、
冷暖房の効きの良さや速さも違うし、
冷暖房効果の持続性も全く違いますからね。

また、多くの方が2階建ての家を建てますが、
これも快適性を損なう原因の1つなので、
建てることが出来るなら平屋にできないかを優先して考えといいかもしれません。
理由は、階段があることによって空気の流れが分断され、
上下階で温度差が生まれやすくなるからです。

つまり、移動するたびに温度差を感じることになり、
あまり家が快適じゃなくなってしまうというわけですね。
体感上良くない断熱材だとしたら
なおのこと、この不快さを感じることになりますし...。

そして、それを解決するために、
空気が全ての部屋を循環する空調システムを設置するようになり、
結局、数百万円ものコストが上乗せされることになります。
もちろん、断熱材の差額なんて全く比べ物になりません。

そんなわけで、できれば平屋を建て、
体感上良い断熱材を使うことはとてもオススメです。
平屋だと屋根から入ってくる熱が多くなる分、
使う断熱材によってさらに違いが出やすくなりますからね。

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✔︎耐震等級3<平屋

そして、数字だけではなんとも判断しきれないものがもう1つ。
「耐震等級」です。
もちろん、確認申請が通る基準となる
耐震等級1よりも耐震等級3にした方が頑丈であることは
火を見るより明らかなことです。

ですが、ただそうしただけで良いのかというと、
決してそうではありません。

例えば、耐震等級3をとった家に囲まれていない土地に
ポツンと建つ2階建ての家と、
耐震等級3はとってないけどぐるりと家に囲まれた土地に建つ平屋では、
必ずしも前者の方が耐震性や耐久性が高いとは言い切れません。

ポツンと建つ家は、台風の時などの強風をまともに受けるのに対し、
周囲に家がある平屋は、強風をまともに受けないのに加え、
そもそも風を受ける面も2階建てよりも少ないからです。
平屋は上からの荷重も少なく足腰もしっかりしていますしね。

そんなこんなで、耐震的な理由からも
平屋はとてもオススメです。

ということで、断熱にせよ耐震にせよ、
数字で表すことが当たり前になっていて
それももちろん大事なことですが、
「それだけでもないんだよ」ってことも
知っておいていただければと思います。

それでは、また次回。

\大工社長に聞くQ&A/ 工務店について 編

社長Q&A工務店について.png

 大手注文住宅メーカーと工務店で家を建てる場合の、一番の違いは何ですか?

 まず一番違うのは、営業担当者の「経験」と「知識」だと思います。
大手住宅メーカーの営業さんはモノを売るノウハウと商品知識は抜群ですが、
工務店の場合は弊社もそうですが、担当させていただくのが大工などの「現場経験者」です。
机上で学んだ知識ではなく、実際に現場で家づくりをしてきたからこそのご提案が可能です。

医者が身体内部の事を良く熟知しているように、大工は家のことなら見えるところから隠れてしまうところまで、手に取るように全て分かります。
更地の何もないところから、完成し、引渡しのその日まで、豊富な現場経験でお客様の期待に応えます。
2023.5.2

vol.40 数字だけでは分からないこと "その1"

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「数字だけでは分からないこと "その1"」です。

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何かを判断する時、基準となるのは数字ですが、
家づくりでは、数字だけでは判断しきれないことが多々あります。

例えば、部屋の広さ。
仮に、同じ16帖というリビングダイニングキッチンが存在しても、
見る家によっては、すごく狭く感じることもあれば、
逆に、すごく広く感じることもあった経験はありませんか?

では、なんとなくそう感じた原因について
今回は説明していきたいと思います。


✔︎なぜか狭く感じる理由

まず1つ目の理由が
「ドアと天井の間に壁があるから」です。
垂れ壁比較.jpg

この写真の右側がそうです。
この壁のことを「垂れ壁」と呼ぶのですが、
なぜこの壁があると狭く感じてしまうのかと言うと、
視線がその壁によって止まるからです。

左の写真であれば、
天井がずっと奥の方まで続いているように見えるのに対し、
右の写真は、ここで一旦縁が切られてしまいます。

また、視線が止まるだけじゃなく、
右と左の写真では、
天井の明るさに違いがあるのがお分かりいただけると思います。

つまり、垂れ壁があることによって視線が止まり
「抜け感」が出ないことに加え、
天井付近が薄暗くなり、天井が妙に低く感じてしまうというわけですね。



そして、2つ目の理由が「窓と天井の間にも壁があるから」です。
この窓とは、外に出られる床まである大きな窓のことですね。
これも先程のドアと同じで、
「垂れ壁」によって視線が遮られ「抜け感」が消滅する原因となります。

また、室内に入ってくる光量も減るし、
かつ、天井付近にも光が届きにくくなり、
薄暗い天井が圧迫感を出してしまうというわけですね。



3つ目の理由は「カーテンが開けられないから」です。
これが狭苦しさを感じさせる最も大きな理由となります。

カーテンが閉まったままの状態は、
そこに壁があるとまではいかなくても、
外の景色や空を見ることができません。。
カーテンによって室内への採光をさらに減らしてしまうわけですしね。

vol.40 数字だけでは分からないこと1.jpg

この写真のように天井までドアや窓があり、
かつカーテンがいらない家と、
垂れ壁だらけで、かつカーテンだらけの家では、
数字上は同じ広さだったとしても、
体感的には大きな差が生じてもおかしくないというわけですね。


✔︎天井を高くする意味

開放感を出すために
天井を高くしたいと多くの方がおっしゃいます。
もちろん、天井を高くすれば幾分開放感は生まれると思います。

しかし、ドアや窓の高さが低いまま天井だけを高くしたら、
なおのこと天井付近が暗くなるし、
その上、その窓のカーテンが閉まったままだとしたら、
全く開放感が出ないのが現実です。

ゆえ、天井だけを高くするだけでは、
それほど意味がないということを
まずは知っておいていただけたらと思います。

それでは、また次回。

大工社長に聞く!Q&Aシリーズはじめます。

こんにちは。
大吉ホーム PRODUCED by 創和ハウジングの事務スタッフ佐藤です。

当社は「大工ならではの目線で、お客様と二人三脚の家づくり」を企業理念としています。

たかし社長は経験豊富な現役大工!
長年の大工としての経験を活かし、
お客様の不安や悩みに寄り添い解決し、共につくり上げていきます。

そんなたかし社長に、知識が乏しい事務スタッフが、
「気になることを根掘り葉掘り聞いていこう!」という企画を立ち上げました。

社長Q&A.png

住宅についての基礎知識や、
大工だから分かる家づくりのポイント、
たかし社長のプライベートなことまで...
シリーズ化してお伝えしていこうと思います。

お楽しみにしていてくださいね♡