vol.24 中庭がある平屋の現実

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「中庭がある平屋の現実」です。

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平屋にしただけでも
家が高くなると思うんですけど、
その上さらに中庭をつくるとなると、
外壁の面積が広がってしまって
もっと高くなるんじゃないですか?

時々、このようなご質問をいただくことがあります。

答えは基本的には「YES」であり、
そうなってしまうがゆえに、
平屋や中庭の提案ができない会社さまもあると思います。

しかし、中庭をつくることによってカットできるモノもあれば、
平屋にすることによってカットできるモノもあり、
その2つを上手く組み合わせることさえできれば、
コストを上げることなく「中庭がある平屋」を建てることが可能です。
今回は、このことについてお伝えしていきたいと思います。

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では、まずは「中庭」をつくることによって
カットできるモノについてからです。

✔︎そもそも中庭をつくる理由

シンプルノートの家で、なぜ中庭のある家が多いのかと言うと、
本当に居心地のいい空間をつくるためには、
採光の確保とプライバシーの担保を
両立させる必要があるからです。

例えば、多くの家が
周囲に向かって大きな窓をたくさんつくっていますが、
そこからは光と共に視線も入ってきます。

となると、カーテンなしでは
とっても居心地の悪い家になってしまいますよね?
いつも誰かに見られながら暮らすことになるからです。

そして、ほとんどの窓にカーテンを設置するわけですが、
となると、当然光まで遮ってしまうことになりますよね?

一方で、中庭をつくると
中庭につくった窓は、
外からの視線を全く気にする必要がありません。
見えるのは自分の家の中のどこかの部屋か、
自分の家の外壁のどちらかですからね。

それゆえ、その窓には視線を遮るために
カーテンをつける必要がなくなります。
(方位によっては陽射しを調整するために必要となる場合もありますが...。)

また、カーテンいらずの中庭の窓は、
日中ずっと安定的に光を届けてくれることから
家の外周部に大きな窓を設置する必要がなくなるし、
窓の数をやみくもに増やさずとも、
充分家の中を明るくすることができます。

以上のような理由から「中庭」には、
窓にかかるコストをカットできるという効果と、
カーテンにかかるコストをカットできるという
2つの効果があるというわけですね。
vol.24中庭がある平屋の現実1.jpg

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では、続いて平屋にすることによって
カットできるモノですね。

✔︎圧倒的な住みやすさが平屋の特徴

平屋には、あなたが想像している以上に
多くのメリットが存在するのですが、
そのうちの一つが「圧倒的な住みやすさ」です。

アパート暮らしの方なら
共感いただけると思いますが、
これまでと同様にワンフロアのまま
部屋や収納が増えるわけですからね。

例えば、2階建ての場合、
子ども部屋を2階につくる方が圧倒的に多いと思いますが、
実はこれがリビングを汚す最大の理由となります。

だって、小さな子どもたちは
親と離れた場所に居たがらないし、
いちいち2階まで自分のモノを
持っていくわけありませんからね。

なので、このような家には
1階に和室をつくっている場合が多いのですが、
仮に子供部屋を1階につくることができれば、
この部屋をつくる必要なんてないような気がしませんか?

となると、この部屋分
丸々家を小さくすることができるので、
その分、建築コストを縮めることができます。
平屋だと階段だって必要ないし、
トイレも1つ減らすこともできますしね。

この他、設計のやり方によっては
ただ通るだけの廊下も省くこともできるし、
それぞれの部屋(寝室・子供部屋)の広さも、
寝るだけだと考えると、
最小限にしても支障ないと思います。

そんなこんなで「中庭がある平屋の家」を
こなれた価格で建てることができるというわけですね。

ということで、
居心地が良くて住みやすく、
おまけにオシャレなデザインの家を
こなれた価格で建てたいなーとお考えの方は、
ぜひこのアイデアを参考にしていただければと思います。

それでは、また次回。
vol.24中庭がある平屋の現実2.jpg

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こんにちは。
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2/5(日)・2/8(水)・2/9(木)・2/10(金)・2/11(土)
2/12(日)・2/15(水)・2/16(木)・2/17(金)・2/18(土)
2/19(日)・2/20(月)・2/23(木)・2/24(金)・2/25(土)
2/26(日)・2/27(月)
開催時間 10:00~/12:00~/14:00~
※日時は変更になる可能性があります。

<仙台支店>
2/6(月)・2/7(火)
2/13(月)・2/14(火)
2/21(火)・2/22(水)
2/28(火)
開催時間 10:00~/12:00~/14:00~ 
※日時は変更になる可能性があります。
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vol.23 平屋の誤解

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋の誤解」です。

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前回の記事で、
安全・快適・便利をより良くするために
行っている工夫について
お伝えさせていただきましたが、
この3つに共通していた答えが
「平屋にする」ということです。

つまり平屋にすればよりいい家をつくりやすくなるし、
かつ、家をコンパクトにできれば、
2階建てより割安なコストで建てることができるので、
平屋が建てられる土地のお客様には、
平屋を提案することが多いです。

とはいえ、
たとえ平屋を割安で建てられたとしても、
それなりに土地の広さがいるんじゃないか?
そして、そうなると土地代が高くなり、
結局、家づくりのコストが高くついてしまうんじゃないか?
と思っている方も少なくないと思うので、
今回はその点についてお伝えしていきたいと思います。

vol.23平屋の誤解1.jpg

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では、具体的に
縦横10mずつの100㎡(約30坪)の平屋を建てるとして、
一体どれくらいの土地が必要なのか考えていってみましょう。

✔︎自分に必要な土地面積の求め方

この場合、車を置く方向に5.5mとり
それ以外の方向を全て通路として1mずつとるとしたら、
間口として必要な長さは、
1m+10m+1m=12mとなり、
奥行きとして必要な長さは、
5.5m+10m+1m=16.5mとなります。

なので、12m×16.5m=198㎡(=約60坪)が、
この平屋を建てるに必要な広さということになります。

そして、この場合
車を4~5台置くことが出来るのですが、
仮にこんなにも駐車スペースが必要ないとしたら
もっと面積を小さくすることもできます。

この時に覚えておいていただくといいのが、
車1台あたりに必要な広さは
4.5坪だということなのですが、
仮にあなたに必要な駐車スペースが2~3台だとしたら、
9坪面積を小さくした50坪強の広さで土地を探してもいい
ということになります。

もちろん、建てる家の大きさや、
土地の形によっては不可能な場合もあるので、
絶対にというわけではありません。
あくまで物理的に可能だという意味合いです。

とはいえ、要は50坪あれば
平屋という選択肢がとれるわけなので、
やみくもに広い土地を買わなくても大丈夫です。
vol.23平屋の誤解2.jpg

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✔︎解決すべきは明るさ問題

ただし、平屋を建てるとなると、
周りが家に囲まれている場合、
家が暗くなってしまうんじゃないかという
ネガティブな懸念点が出てくると思います。

駐車スペースが南であれば、
家の中が丸見えながらも
少なからず南からの光が入ってくるので、
その問題も幾分解消されそうですが、
それ以外の土地だと、セオリー通りの間取りでは、
どう考えても薄暗い家になってしまいそうですよね。

先程説明したように
敷地をいっぱいに使って
家を建てるとなればなおのことです。

そこで、家を建てるにあたって
知っておいて欲しいことが、
平屋の家で室内に充分な光を採り込むためには
隣家との間に充分な距離が必要だ
ということです。

例えば、すぐ南に家が建っている土地で、
南にリビングを配置しても全く光は入ってきませんが、
南の家から最も遠い位置にある北にリビングを配置してみると、
そして、そのリビングの南に大きな窓をつくってみると、
リビングには南からの光がたっぷりと入ってきます。

つまり、リビングの南に外をつくるということですね。
これが「中庭」です。

すると、必然的に
東に建っている家とも、
西に建っている家とも、
充分な距離を取ることができるため、
1日中安定的に光を採り込むことが
できるようになります。

また、南からの光が採れない南に配置した部屋にも、
中庭の壁に反射した光を窓から入れれば、
その部屋も自然光だけでずっと明るく保つことができます。

これはあくまで一例ですが、
言いたいことが何かというと、
土地に合わせた設計さえできれば、
日当たり問題もあっさりとクリアできるということです。

なので、たとえあなたが平屋を希望しているとしても、
日当たりを気にし過ぎて必要以上に広い土地を買ったり、
南向きにこだわって買う必要は全くない
ということを覚えておいてください。

設計力さえあれば、どんな土地でも
常に安全・快適・便利な家を建てることができますので!

それでは、また次回。

vol.22 プラスαの価値

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「プラスαの価値」です。

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安全・快適・便利の3要素は、
私たち住宅会社が提供すべき最低限の要素です。

まず、1つ目の「安全」とは、
大きな地震からあなたの家族の身を守ること、
そして犯罪から家族の身を守る防犯性の高さのことですね。

そして、2つ目の「快適」とは、
家の中が明るいこと、
暑い寒いに悩むことなく過ごせること、
ゆったり落ち着いて暮らせるといったことですね。

そして3つ目の「便利」とは、
家事動線が良いこと、
家事の手間や時間が短縮出来ること、
掃除が楽なこと...といったことですが、
この3つの価値を提供するために、
大吉ホームではそれぞれに独自の工夫を凝らしています。

では、今回はその独自の工夫について
お伝えしていきたいと思います。

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✔︎コストを上げずに質を高める工夫

この3つの要素を高めるにあたり、
行っている工夫は、
いかにコストを上げずにこれら全てを良くするのか
ということです。

コストが上がるということは、
その分、あなたの負担が増えることになり、
別の何かが犠牲になるかもしれないので...。

では、1つ1つ具体的にお伝えしていきます。

まずは『安全』から。
地震に強い家にするために推奨していることが、
「平屋」にすることです。
重心が低くなればなるほど揺れにくくなるからです。

その結果、耐震等級3も格段にとりやすくなるし、
2階建ての家では次第に当たり前となっている
「制震ダンパー」もつける必要がなくなり、
これだけでも4~50万円コストを抑えることができます。

そして防犯に関しての工夫は、
間取りを分からないようにすることです。
これに関しても余分なコストが一切かからないどころか、
むしろ無駄なコストを削ってくれます。

丸見えの大きな窓を隠すための
植栽や目隠しや塀などをつくる必要がなくなるからです。

では、続いて『快適』について。
これに関しては、いい断熱材を使うと共に、
温度差が出にくくなるように2つの工夫をしています。

1つは平屋にすることで、
もう1つはいらない場所を削ることによって
家をコンパクトにすることです。

平屋だと、上下階の温度差ができないし、
家をコンパクトにすれば、
冷暖房の効果が家全体に行き渡りやすくなるからです。
家がコンパクトになれば、
その分、家の価格も安くなるわけですしね。

また、快適に過ごすためには、
家の中の温度や湿度も大切ですが、
プライバシーが担保されているかどうかも
肩を並べて大切な要素となります。
家の中が外から丸見えだと、
全くリラックスして過ごせないからです。

なので、できるだけカーテンが必要ない
窓をつくらないようにしています。
カーテンがいらないということは
全く光が遮断されないということなので、
窓をやみくもに増やさなくても、
自然光だけで家の中が明るくなるし、
そうなれば、窓のコストも下がるし、
カーテン代もいらないですし。

では、最後に『便利』について。
これに関して一番声高に言われているのが
家事動線だと思いますが、これに関しても、
平屋にすればそれだけで簡単に解決してしまいます。

平屋だと、上下階を行き来する必要がないからです。
動線が悪いと
上と下を行ったり来たりしなければいけないからですからね。

片付けに関しても、
平屋にすれば必然的に子供部屋が1階になるので、
それだけでずいぶんと手間がカットできます。
なにせ、リビングやダイニングが散らかる一番の原因は、
その近くに子どもたちのものを片付ける場所がないことですからね。
誰だって、いつも使うものをわざわざ2階に持っていくのは
面倒くさいですしね。
vol.22プラスαの価値1.jpg

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✔︎コストを上げずに安全・快適・便利を実現している理由

以上のように、
無駄にコストを上げることなく、
より安全で、より快適で、
より便利な家をつくるようにしているのですが、
このような提案をしている理由は、
できるだけ家計の支出を減らすべきだと考えているからです。

今後は、社会保険や税金が上がっていくだけじゃなく、
歯止めが効かない円安の影響を受けて、
電気料金やガソリン代はもちろん、
全ての物価が高止まりしそうな感じなのに対し、
それに連動して所得が増えていくかというと、
決してそうではなさそうですからね...。

これから先に備えて
できるだけ家づくりのコストを抑え、
少しでも余力資金をつくっていただきたいと考えています。

ここまで全て網羅することが、
これからの家づくりに必須なことだというのが、
基本的なスタンス(考え方)です。

それでは、また次回。
vol.22プラスαの価値2.jpg

vol.21 美しい家を創るたった1つのルール

こんにちは。
本日のお家づくりコラム、テーマは「美しい家を創るたった1つのルール」です。

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大吉ホームが建てるお家の特徴の一つに
「窓がないフラットな外観」がありますが、
もちろんこれにもきちんとした理由があります。

1つは、間取りを分からないようにすることで、
防犯性とプライバシー性を高めるため。
つまり、より居住性の高い住まいを実現するためですね。

そして2つ目が、窓をはじめとした一切の部材を
正面からなくすことによって家を汚れにくくするため。
つまり、美しい状態が維持しやすくなれば、
外壁のメンテサイクルが長くなり、
結果、ランニングコストが抑えられるからですね。

最後に3つ目が、家がカッコイイからです!笑

今回は、カッコイイ家をつくるためのルールについて
お伝えしていきたいと思います。

たった1つだけですし、とても簡単なルールなので、
ぜひ覚えておいてください!
vol.21美しい家を創るたった1つのルール1.jpg

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✔︎シンプルで簡単なルール

そのルールとは、
「部屋の配置や動線などを指定しないこと」です。

理由は簡単。
そんなことをしたら、
設計士はそれを優先して間取りを
つくらざるを得なくなるからです。
そもそもその要望が、
その土地に合致しているかどうかに関係なく...です。

例えば、南向きの土地を買ったからといって、
リビングダイニングはもちろん、
寝室も子ども部屋も全て南向きでつくってください
などと伝えてしまうと、
これだけで描く前から
ほぼ間取りが決まったようなものになります。

1階だと、玄関・リビング・ダイニングが南で、
2階だと寝室、子ども部屋が南、
そして、北には水回りと階段がくるといった感じですね。

で、この家がどうなるかというと、
まず、かなり高い確率で玄関の真横に
リビングのエアコン室外機が
ちょこんと置かれることになります。

また、南向きの窓は全て大きな窓になるでしょうから、
パッと見ただけで間取りがほぼ完璧に分かってしまいます。

さらに、洗濯物を寝室のベランダに干すとなると、
いつも周りから洗濯物が丸見えになり、
生活臭が漂う住まいになってしまいます。

そして、この住まいは
居住性も決して良いとは言えないのです...。
というのも、2階につくった子ども部屋は、
子どもが小さいうちは使わないため
リビングが散らかりやすくなるし、
進学と共に子どもが出て行った後も
別の用途として使いにくいからです。

洗濯だって上下を行ったり来たり
しないといけないわけですしね。
毎日大変です...。

この他、玄関→土間収納→ファミリークローゼット→洗面→
リビング(ダイニング)という風に、
通り抜け動線を指定したりするのも、
それだけで間取りを固定してしまうことになるし、
これに関しては、土地の向きによっては、
やるべきではない場合が多々あります。

そもそも通り抜けにすると、
それだけで収納力が大きく低下してしまいます。
(通路を確保しないといけなくなるからです。)

そんなこんなで、
勝手に自分自身の中だけで
あれやこれやとつくりあげておかないことが
大事だというわけですね。
カッコイイ外観にするためだけじゃなく、
居住性の高い住まいにするためにも。

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✔︎後は設計士のセンス次第!

とはいえ、じゃあ要望を全く伝えない方がいいかというと
そういうわけでもなく、
やりたいと思っていることはしっかり伝えるべきです。
(それによって必然的に間取りが決まってしまうような要望が
NGだということです。)

しかし、これから家を建てる方に
覚えておいて欲しいことは、
「間取りは環境によって決まる」ということ、
そして「外観は環境と間取りによって決まる」ということです。

つまり、間取りはあなたの要望だけでつくるのではなく、
その土地に合わせてつくるべきだということ、
そして、外観はそれによってできあがった
間取りと環境を考慮しながらつくりあげていくものだ、
ということですね。

後は、設計士さんのセンス次第ですが、
これが居住性の高い住まいとともに、
美しい家をつくるためのたった1つのルール
というわけです。

それでは、また次回。
vol.21美しい家を創るたった1つのルール2.jpg

vol.20 「賃貸」VS「マイホーム」の盲点

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「賃貸」VS「マイホーム」の盲点です。

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このまま賃貸に住み続けるのか?
いっそ家を建てた方がいいのか?
結婚してからある程度過ぎた頃くらいに
この2つの選択の間で揺れ動くことが多いのではないでしょうか?

1.暮らしがより豊かになること
2.電気の自給自足が出来ること
3.住宅ローン金利の中に生命保険が含まれていること

以上の3つの理由から、少しでも早く
家を持った方がいいと思っているのですが、
しかし一方で、
持ち方によっては取り返しがつかない失敗となり、
老後はもちろん、これからの暮らしまでも
窮屈になる可能性が高くなってしまうことから、
家を建てずにずっと賃貸で住み続けた方がいい
場合もあるなとも思っています。

ということで今回は、
この2つをリアルな数字を入れつつ、
比較していきたいと思います。
vol.20「賃貸」VS「マイホーム」の盲点1.jpg

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✔︎ずっと賃貸という選択肢

では、あなたが
現在払っている家賃を7万円、
貯蓄するお金を6万円として、
35年後の状況はどうなっているか
考えていってみましょう。

まず、将来手元に残る
不動産という資産はありませんよね。
しかし、家を持たない分、
固定資産税や家の修繕費用などが一切かからないため、
これまで通り、ゆとり資金の6万円を
毎月コツコツ貯蓄に回すことができます。

仮に将来賃貸物件で
住みにくい状況になったとしたら、
貯めた資金を使って
実家をリフォームして住むもよし、
建て替えて住むもよし、
あるいは実家がない場合は、
住みたい場所で土地を買って家を建ててもよし、
老人ホーム的な所に入ってもよし...ではないでしょうか。

新築するにしても、
子どもたちは巣立っていると想定すると
家をコンパクトにできるため、
割安で家を建てることができるし、
土地を買うにしても
学校のことを考えなくてもいいことから
住む場所を柔軟に考えやすいと思います。

おそらくそれ以降は、生きている間、
家に手を加える必要もないでしょうしね。

そんなこんなで、
こういった見方をしてみると、
ずっと賃貸という生活も
決して悪くないというわけですね。

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✔︎家を持った場合

では、続いて家を持った場合
どうなるのか考えてみましょう。

この場合、先程の家賃並みで
家を手に入れようとしたら、
銀行からの借入額を2500万円前後に
納めなければいけないのですが、
もしこれが無理だとしたら
一体どうなるのでしょうか?

仮に1000万円オーバーの3500万円を
銀行から借りざるを得ないと仮定すると、
家賃よりも3万円も出費が増えることになります。

そして、家を持つことによって
必要となる固定資産税と火災保険、
そして定期的にメンテしていくための
積立費用を合わせると、
毎月さらに3万円程度の出費が
必要になってくると
考えておいた方がいいでしょう。

となると、賃貸暮らしの時より
6万円も毎月の出費が増えるわけですが、
こうなると貯金をしていく
お金が全くなくなってしまいます。

つまり、家を持ったは良いが
全くお金は増えていかないということですね。

では、35年後
一体どのようになっているでしょうか?
まず、貯金ができないので、現金資産はゼロということになりますよね。

続いて、不動産という資産はどうでしょうか?
建物に関しては、価値はゼロです。
木造建築の償却期間は22年なので、
これを超えると価値はゼロになりますからね。

土地に関してはどうでしょう?
東京や京都などでなければ、
今後土地の価値が上がることはないだろうし、
むしろ下がっていくと考えたほうがいいでしょう。

買った値段と同じか、
あるいは幾分価値が下落していると
考えるのが妥当ではないでしょうか。

つまり、仮に買った土地の値段が
1000万円だとしたら、
かろうじて1000万円ぐらいの
価値が残っているということなので、
売却した場合、それぐらいの
現金にはなるということですね。

ただ、この場合土地を売却せず
それなりのリフォーム工事をして
住み続けていくでしょうから、
その費用が必要になりますね?
キッチンやお風呂やトイレなどの設備品の
入れ替えも含めた大掛かりな工事費用が。

となると、500万円〜700万円ほどの
出費が再び必要となるし、
これに加えて1階に
部屋数を増やさないといけないような
家を建ててしまっているとしたら、
さらに増築費用まで必要になってきます。

結果、1000万円ぐらいの出費が必要となり、
再びローンを組むことになるか、
子どもたちが巣立った後、
できたゆとりで頑張って貯めてきた貯金を
捻出しなくてはいけなくなってしまいます。

悲しいですが、
これが家づくりのやり方を
間違えてしまった場合のリアルな結末です。

いかがでしたか?
少しゾッとする結末でしたね。

というわけで、
こんな結末を迎えないようにするために、
土地探しやプランをする前に
よく考えて資金計画を行うようにしてください。
ポイントは、余力を残しつつ
家を建てることができるかどうかです。

それでは、また次回。
vol.20「賃貸」VS「マイホーム」の盲点2.jpg

vol.19 明るさと開放感の方程式

こんにちは。
2023年もお家づくりコラムを続けていきます。
お家づくりを考えている皆様の参考になればうれしく思います!

本日のテーマは「明るさと開放感の方程式」です。

------
多くの方が
リビングダイニングに求めることが、
「明るさ」と「開放感」だと思います。

そして、その手段として大きな窓をつくり、
天井を高くするのですが、
実はこの2つを採用しただけで、
充分な「明るさ」と「開放感」を
得ることができるとは限りません。

まず、なぜ大きな窓をつくるだけで
充分な明るさが得られないのかと言うと、
基本的にほぼすべての窓が
カーテンありきの設計になっているからです。

つまり、光を採りこむために
窓をつくったにもかかわらず、
カーテンで光を遮っているから
家の中が薄暗くなってしまうというわけですね。

そして、大きな窓があるリビングはまだしも、
北に追いやられがちなキッチンや、
北に追いやられつつ、
窓のサイズまで小さい洗面などの水回りは、
照明なしではいられないぐらい
暗くなってしまいます。

また、天井だけ高くしても、
窓や室内ドアが低いままでは、
天井付近まで光が拡散しないため、
かえって天井付近が薄暗くなってしまいます。

となると、南向きでつくった
リビングやダイニングでさえも、
朝から照明に頼らざるを得なくなる
というわけですね。

vol.19明るさと開放感の方程式1.jpg

では、開放感についてはどうでしょうか?
朝から夜までずっと
照明に頼り続けないといけない家は、
果たして開放感あふれる住まいなのでしょうか?

視線を遮るために
閉じた状態となったカーテンによって、
全く外が見えなくなってしまうとしたら、
果たしてその空間から開放感を
感じることができるでしょうか?

カーテンが閉まっているということは、
一面壁に囲まれているのと
何らかわりないってことですからね。

------
✔︎「明るさ」と「開放感」の方程式

家全体に満遍なく自然光を届けるためには、
まず窓から入ってくる光を遮らないこと、
そして、その光が全体に届くように
してやらなければいけません。

では、そうするためには、
一体どうすればいいのか?

まず、大前提として、
窓は基本的に視線を遮るための
カーテンがいらないように
つくらないといけません。

そして、その上で窓から入ってきた光を
家全体に拡散する工夫を施さなければいけません。

その一つが、
窓と室内ドアと天井の高さを
全て揃えるということです。

こうすることによって、
室内に入ってくる光量が増えるし、
天井付近まで光が拡散しやすくなるからです。

また、天井とドアの高さを揃えることによって、
空間に奥行きが感じられる視覚効果が得られるので、
窓の高さも相見えて開放感を感じてもらいやすくなります。

そして、光を拡散させるもう1つの工夫が、
内装を白やアイボリーを基調とすることです。

また、床や家具の色なども、
ダークトーンのものではなく、
ライトトーンのものを(オークやメープルなど)
選んでいただくとさらに明るさが増すと思います。

vol.19明るさと開放感の方程式2.jpg

✔︎そんなこんなでまとめると...

リビングダイニングに
「明るさ」と「開放感」を出すためには、
一般的には「大きな窓」+「天井を高くする」
と考えられていますが、
隣近所が100mぐらい離れているような
田舎に家を建てない限り、
これだけでこの2つは実現できません。

一方で、
「カーテンがいらない窓」+
「窓とドアと天井の高さを揃える」+
「内装を白基調とする」
を全て実現していただくと、
たとえ隣近所が全て家に囲まれていたとしても、
100%明るくて開放的な住まいを実現することができます。

なので、これから50年以上
住み続けていくであろう住まいを
より良いものにするために、
間違えた方程式ではなく
この正しい方程式を覚えておいてくださいね。

それでは、また次回。

祝・2023年

新年あけましておめでとうございます。
仙台支店の佐藤です。

創和ハウジング(大吉ホーム)では、
少し長めの年末年始休暇をいただきまして、
本日から営業開始となります!

昨年中は大変多くの方にお世話になりました。
今年もスタッフ一同元気いっぱい営業して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


1/29(日)には創和ハウジング主催の

\夫婦で学ぶ、家づくり特別セミナー/
これからの家づくり10の新常識!

を、本社がある横須賀市にて開催します。

お電話にてお申込み受付中です!
<横須賀本社:046-854-5556 9:00~18:00>
「1/29(日)開催のセミナーに申込みたい!」とご連絡ください。
その際にお名前・参加人数・お子さまの年齢などをお伺いさせていただきます。

皆さまのお申込みをお待ちしております。

『2023年が充実した1年になりますように』

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