vol.12 現地での土地の見方

こんにちは。
本日のお家づくりコラム。テーマは「現地での土地の見方」です。

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新しくつくられた分譲地の利点は、
・基本的に土地の形が整っていること
・道路幅がゆったりしていること
・水道が整っていること
・排水も整っていること
・隣地との境界が明確なこと
・親子ともに同世代の人たちがご近所さんになること
ですが、それゆえ基本的に
価格が高めに設定されています。

一方で、新しくつくられた分譲地じゃない場合、
それらの利点の幾つかが欠けていることもあって、
新規分譲地に比べると価格が安いことが多いのですが、
予算的な都合であなたがこっちの土地を
選ばないといけないとしたら、
現地での土地の見方を知っておく必要があります。

では今回は、
こういった土地を選ぶ時に
現地で確認しておくことについて
お伝えしていきたいと思います。

おそらく
・土地の日当たりの良し悪し
・土地の形の良し悪し
・浸水しそうな場所かどうか
・近隣の雰囲気や環境
・道路の広さや車の止めやすさ
・学校や職場へのアクセス
などは、みんなチェックすると思うので、
それらは割愛して
コストに直結する部分に絞って
お伝えしていきたいと思います。

vo.12現地での土地の見方2.jpg

✔︎境界がどうなっているか?

まず1つ目が「境界」の状況です。
隣地との間に境界がない場合、
境界をつくらないといけないため、
その費用が土地代と別にかかるからです。

また、境界があったとしても、
塀が古く傾いている場合や
壊れてしまっている場合は、
一旦それらを壊してつくり替えないといけません。

なので、土地を見に行った時に、
境界がどんな状況なのかまで
チェックしておく必要があります。

そして、不動産屋さんに
これらを売主負担でやってくれるのか、
あるいは自己負担でやらなければいけないのかを
確認しなければいけません。

そもそも境界が明確じゃない場合、
境界を明確にするための境界確定を
売主負担でやってくれるかどうかも、
買う意思表示をする前に
確認しておかないといけないです。

✔︎水道があるかどうか?

次に見ておくことが、
水道が敷地内に入っているかどうかです。
過去に入っていた場合は、
水道メーターボックスがあるか、
ここに引き込まれていますよという目印が
現地にあるかもしれないのですが、
これも見落とさず不動産屋さんに確認すべきです。

もし入っていなければ、
前の道から引き込まないといけないし、
そうなれば、けっこうな工事代が
別でかかることになります。

あるいは、敷地内に引き込まれていても
現在の基準を満たしていない場合は、
基準を満たした太さに新たに引き込み直さないといけなく、
この場合も同じだけの費用がかかります。

なので、これも現地にて
チェックすることを忘れないでください。
ちなみに、これは確実に
自己負担でやらないといけない工事です。


✔︎道路に側溝があるかどうか?

そして、水道ついでに見ておくべきことが、
道路の端に蓋がされた溝があるかどうかです。
つまり、排水先があるかどうかですね。

自分が検討している土地に沿って
溝があるなら問題ないのですが、
仮に自分側ではなく道路の反対側にある場合は、
そっちに排水を接続しないといけないので、
その分水道工事が余分にかかるし、
もし、排水先が見当たらないとなれば、
そもそも建築することができません。

なので、これも水道とともに
しっかり現地でチェックし、
排水先がある場合、
排水のために別で費用がかからないかまで
不動産屋さんに確認するようにしてくださいね。

多くの地域で、溝を管理している
水利組合という組織があり、
そこに支払う費用が必要だったりしますからね。

vo.12現地での土地の見方1.jpg

✔︎見えない費用に注意が必要!

ここまで、境界・水道・排水の
3つについてお伝えしてきたのですが、
分譲地とそうじゃない土地の一番大きな違いは、
この3つが整っていることが当たり前か否かです。

そして、これらが整っていない場合、
たとえ土地価格が安かったとしても、
場合によってはこれらの工事代によって
土地にかかる総額が新規分譲地より高くなる
可能性だって十分あり得ます。

なので、この3つを確認し、
これらの工事がもし別途で必要そうなのであれば、
これらの費用を算出した上で、
土地の価格が妥当なのかどうなのかを
見極める必要があります。

かつ、これらを踏まえた上で、
土地の価格交渉を行う必要がありますね。

ということで、
見える価格だけじゃなく
見えない費用まで知った上で、
価格も含めた土地の良し悪しを
判断していただければと思います。

それでは、また次回。

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