2階の子供部屋は使いやすいのか?

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「2階の子供部屋は使いやすいのか?」です。

---------
敷地に合わせて家を建てるのが原則だとしたら、ほとんどの家が平屋になるべきなのですが、実際に建っている家のほとんどは2階建てです。

例えば、2階建ての家は子供部屋を当たり前のように2階につくるのですが、果たして、この子供部屋は使いやすいのでしょうか?

もしお子さんがまだ小さいとしたら、子供部屋を2階につくってしまうと、子供たちは自分の部屋をすぐには使えません。
というのも、小さな子供が親と離れたところにいるのは心細いし、お化けが出そうな気がして怖いからです。

また、荷物をいちいち2階まで持ち運びするのって、とっても面倒くさいですよね。

結果、リビングダイニングの空いたスペースに彼らの荷物が全て置きっぱなしになり、リビングダイニングが散らかってしまいます。
なんせ、小さな子供たちは、"散らかすことが仕事である"とすら言われるぐらいですからね......。
片付けても片付けても、キリがないですもんね。

vol.270simplenoteblog1.png


✔ 和室は必要?

それゆえ、2階建ての家では、1階にリビングダイニングとは別に和室をつくることが多いです。
普段は子供たちの遊び部屋として使いながら、親御さんが泊まりに来た時やお客さんが来た時にも使える部屋として。

しかし、収納を含めた和室の広さが仮に6帖だとしたら、この和室をつくるために一体どれくらいコストがかかるのかご存知でしょうか?

もしそのコストに180万円ぐらいかかるとしたら、果たしてこれだけのコストをかけてまで、この部屋をつくる必要があるのでしょうか?

もし、子供部屋を1階につくることで、子供部屋が客間としての用途も兼ねられるとしたら、果たしてこの和室は必要なのでしょうか?

子供部屋を1階につくれば、子供たちが部屋を建てた直後から使えます。

リビングダイニングに置きっぱなしになる荷物を自分たちの部屋に片付けられるようになるし、親の気配が感じられるところで遊ぶことができるからです。

結果、子供部屋はいつも散らかった状態になってしまうと思いますが、その代わり子供部屋を2階につくるよりも、リビングダイニングを美しい状態で保ちやすくなるのではないでしょうか?

友達が子供を連れて遊びに来てくれた時も、子供部屋で遊んでいる子供たちの様子を見ながら、リビングダイニングでゆっくり会話ができますしね。

また、子供が小さいうちは家族みんな寝室で一緒に寝るため、親御さんが泊まりに来た時は、子供部屋で寝てもらえばいいですし。

さらに、子供部屋を1階につくれば、将来的なメリットもあります。
子供たちが家を出て行った後、自分たちの寝室として使うこともできるし、大きな納戸として使うこともできます。

つまり、その用途としてずっと使わない部屋を兼用で使うように考えれば、変化する年齢や家族人数、ライフスタイルに合わせて無駄なく家が使えるようになるし、合理的に建築コストをカットしながら、住みやすい家が出来上がるというわけですね。

誰しも歳をとれば足腰も弱ってくるため、1階に部屋を多くつくっておいた方が、1階の部屋や収納不足を原因とする余分な増改築コストもカットできることになります。

ということで、知らない間に頭の中で出来上がってしまっている「常識」に縛られた家づくりをするのではなく、実際に暮らすことを想像しながら、合理的に家づくりをしていただければと思います。

それでは、また次回。

2階建てありきで家を考えていませんか?

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「2階建てありきで家を考えていませんか?」です。

---------
家の基本は「平屋」から始まります。
つまり、その敷地の中に平屋が建つだけのゆとりがあるのなら、基本的には平屋で間取りを考えるようにすべきである、ということですね。

というのも、平屋にすることで、様々なメリットがあなたにもたらされるからです。

まず、平屋にすれば、必然的に耐震性が高くなります。
家の重心が低くなり、2階からの荷重もなくなるからです。

家は、重量車両が通行すれば揺れるし、台風や強風などによっても揺れるのですが、その影響は、平屋よりも2階建て住宅の方が、より受けることになります。
2階建ては平屋よりも重心が高く、かつ1階の柱や壁の量が2階に比べると少ないため、平屋に比べて不安定になるからです。

その結果、重量車両が通ればその影響を受けて家が振動し、耐震金物が緩んでいく原因になります。
また、台風の時などに強風を受ければ、家が左右に揺れ、これも耐震金物が緩んでいく原因になります。

そして、もし金物が緩んでしまった状態で地震が起こったとしたら......?
確実に1階よりも重くなってしまう2階が、地震によって激しく揺らされるとしたら......?

そうです。地震による倒壊リスクが高くなってしまいます。

その点、平屋は重量車両の通行による振動の影響も受けにくいし、台風の時などの強風の影響も受けにくくなります。
また、柱も壁の量も多く、地面に対する設置面も広いため、2階建てに比べて地震の被害を受けにくくなっています。

つまり、天然で地震に強いのはもちろんですが、"長持ち"という「耐久性」で考えてみても、2階建てよりも高いということが言えます。

この他、コスト面や暮らしやすさにおいても、2階建てに比べてよりたくさんのメリットを享受できます。
(これらはまた次回、詳しくお伝えさせていただきます )

vol.269simplenoteblog1.png


✔平屋に対して多くの方が持っている「思い込み」

多くの方が、「平屋=高い」と思い込んでしまっていたり、「平屋=土地が広く必要=土地代が高くなる」と思い込んでしまっているのではないでしょうか?

そしてその理由は、不動産屋や住宅会社からそう言われたからではないでしょうか。

この思い込みに縛られたまま家づくりを進めてしまうと、平屋を建てられる土地であるにもかかわらず、当たり前のように2階建てを建ててしまいます。
自分たちの土地にはとてもじゃないけど平屋なんて建てることができないと、初めから諦めてしまうことになります。

ですが、当たり前のように建てられている2階建ての家は、本当に住みやすい家なのでしょうか?
また、その住みやすさはいつまでも続くのでしょうか?

そして、コスト面で考えてみても、平屋に比べて本当に割安なのでのでしょうか?
イニシャルコストだけでなく、ランニングコストにおいても。

ということで、次回は、当たり前のように建てられている「2階建ての家」について、詳しくお伝えしていきたいと思います。

それでは、また次回。

家の価格を坪単価で判断してはいけない理由

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家の価格を坪単価で判断してはいけない理由」です。

---------
最小限のコストで家づくりをするためには、「土地・建物・庭(外構)」という3つの項目のバランスをうまく取らなければいけませんが、土地や庭のコストをカットするためには、まず根本となる「家のコスト」を最小限に抑える工夫が欠かせません。

家のコストを無駄に上げないために、まず知っておいていただきたい重要なポイントがあります。それは、

「家の価格を坪単価で判断しない!」ということです。
なぜなら、坪単価が安ければ安いほど、実は家自体の価格は高くなってしまう傾向にあり、さらには電気代や固定資産税といった「維持費」までも高くなってしまうからです。


✔ 坪単価の「落とし穴」とは?

例えば、あなたが同じ土地の上に、全く同じ仕様で「20坪」と「40坪」という2つのプランを検討していると仮定しましょう。
この場合、2つのプランの坪単価は、実におおよそ10万円ほど違ってくることになります。

その最も大きな理由は「水回り」のコストです。
仮にキッチンやバスルームなどに200万円かかっているとすると、坪単価への影響は以下のようになります。
・20坪の家:200万円÷20坪=坪単価 10万円
・40坪の家:200万円÷40坪=坪単価 5万円

このように、家の大きさが違うだけで、坪単価には5万円もの差が生まれるわけです。

しかし、40坪の家は坪単価が安い反面、建築総額は20坪の家に比べると圧倒的に高くなります。
・20坪の家:70万円×20坪= 1,400万円
・40坪の家:60万円×40坪= 2,400万円


✔ 総額とランニングコストを考える

つまり、坪単価は「家が大きくなるほど安くなり、小さくなるほど高くなる」という性質を持っています。
ところが家の総額は、その逆で「家が大きくなるほど高く、小さくなるほど安く」なります。

そのため、家の価格を坪単価だけで判断してしまうと、つい面積を大きくしすぎてしまい、結果的に非常に高い買い物をしてしまう可能性が高くなるというわけ、なんですよね。
また、面積が大きくなれば、一生涯払い続けることになる「固定資産税」も高くなりますし、冷暖房にかかる「電気代」も増えてしまいます。


✔ 同じ面積でも「形」で坪単価は違う?

さらに知っておきたいのは、坪単価は「家の形」によっても異なってくるということです。
vol.268simplenoteblog1.png

例えば上記のAとBは、形こそ違いますが、どちらも同じ100㎡(30坪)の家です。
しかし、面積は同じでも「家の周囲の長さ」が全然違います。
・Aの周囲:10m+10m+10m+10m= 40m
・Bの周囲:5m+20m+5m+20m= 50m

外周が長くなれば、それだけ外壁の工事面積が増えることになります。
となると、当然ながら建築コストも違ってきますよね。


✔ 家の価格は「総額」で判断する

「坪単価はいくらぐらいですか?」というご質問を時々お受けしますが、これまでお話しした通り、坪単価は土地の形状、家の形、建てる面積によって大きく変動するものです。
もちろん、使用する材料や、どこまでの付帯工事費用が含まれているかによっても異なります。

それゆえ、土地の条件や建物の詳細が分からない段階でいきなり質問されても、正確にお答えすることができないのが普通なのです。

家の価格は、坪単価ではなく「総額」で判断しなければいけません。
そうしないと、思わぬ予算オーバーを招いてしまうからです。

繰り返しお伝えしますが、
・坪単価は、家が大きくなるほど安くなり、小さくなるほど高くなるもの
・家の価格(総額)は、家が大きくなるほど高くなり、小さくなるほど安くなるもの

そして、光熱費や固定資産税も、家が大きくなるほど高くなり、小さくなるほど安くなるものです。

ということで、初期費用(イニシャルコスト)と維持費(ランニングコスト)の両方を最小限に抑えるためにも、「出来るだけ家はコンパクトにした方がいい」ということを覚えておいていただければと思います。
坪単価の安さに惑わされて判断してしまうと、結果的にどちらのコストも高くなってしまうだけですから。

それでは、また次回。

平屋には、大きな土地が必要なのか?

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋には、大きな土地が必要なのか?」です。

---------
平屋と聞くと、「建築費が高そう」「かなり広い土地がないと無理そう」といったイメージを持つ方が少なくありません。
ですが実際のところ、平屋が特別に高額になるとは限りませんし、想像しているほど広大な敷地がなくても十分に建てることは可能です。

たとえば不動産会社で「平屋を建てたい」と相談すると、「80〜100坪くらいは必要ですね」と言われることがあります。
しかし、4人家族が暮らす住まいであれば、60坪あればゆとりのある平屋を建てることができます。
むしろ広さを持て余すケースもあるほどです。
50坪の敷地でも、間取りを工夫すれば4人家族が快適に暮らせる平屋は十分実現できますし、駐車スペースも3台分確保することは可能です(1台は軽自動車になる想定ですが)。

それでも「家=2階建て」という前提で考える不動産会社や住宅会社が多いため、50坪あれば自然と2階建てを提案されがちです。
周囲も2階建てが一般的なため、その中に平屋を建てることに日当たりや明るさの不安を感じる方もいるでしょう。
その結果、平屋を希望しているにもかかわらず、50〜60坪ではなく、80〜100坪といった広い土地を勧められることになります。

vol.267simplenoteblog1.png

しかし、土地を広く買えば、その分あらゆるコストが増えていきます。

まず、土地取得費そのものが高くなります。
仮に本来は55坪で十分だったのに100坪購入したとします。
坪単価が20万円なら、45坪分の差で900万円もの追加負担です。

さらに、外構費用も広さに比例して上がります。
敷地が広くなれば、造成やコンクリート施工の面積が増え、塀やフェンスの延長も長くなります。その分、工事費も膨らみます。

加えて、毎年支払う固定資産税も高くなります。
特に住宅用地は、一定面積を超える部分について軽減措置が小さくなるため、想像以上に税負担が増えることがあります。
広く買えば買うほど、長期的なランニングコストも増えていくのです。

そして見落とされがちなのが、庭の維持管理です。

若いうちは「多少広くても問題ない」と思えるかもしれません。
子どもをのびのび遊ばせたいという気持ちもあるでしょうし、「後から土地は買い足せないから、今のうちに広く」と考える気持ちも理解できます。
しかし、年月が経ち体力が落ちてきたとき、広い庭の手入れは大きな負担になります。
平屋にすることで2階の上り下りをなくしたとしても、広すぎる庭の管理が大変になってしまっては本末転倒です。

こうした理由から、コスト面でも将来のメンテナンス面でも、必要以上に広い土地を購入するメリットは大きくありません。

土地取得費を抑えるためのポイントは、「本当に必要な広さを見極めること」です。

土地探しは、不動産会社任せにするのではなく、家の設計を前提に住宅会社と一緒に進めることをおすすめします。
そのためには、まず無理のない資金計画を立て、自分たちが土地にかけられる予算を明確にしておくこと。
そして土地を決める前に、どんな家を建てるのか方向性を定めておくことが重要です。

正しい知識を持たずに土地を広く買い過ぎてしまうと、その後の家づくり全体に影響してしまいます。
そうならないためにも、計画的にそして冷静に判断していただければと思います。

それでは、また次回