vol.247 法改正と耐震と根本論と

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「法改正と耐震と根本論と」です。

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2025年4月に建築基準法が改正され、
「地震や風の力に対して必要な耐力壁の量が現行のおよそ1.6倍になる」
と同時に、現在のように
耐力壁の量によって簡易的に耐震の計算をするのではなく、
「建物自体の重さ、人や家財の重さ、雪が降った時の重さ、
地震や台風が来た時どのように力が伝わるのか?
そしてその力に各部材が耐えられるか?」

などを全て調べつつ耐震の計算(構造計算)を行なっていくことになりました。

建物の省エネ化が進んだことで、
断熱材の重さが加わると共にサッシ自体も重くなっているし
屋根にも太陽光パネルを載せるのがごく当たり前になっており、
結果、建物自体の重量がずいぶんと増しているからですね。

そんなわけで現在は、
建築確認申請に要する時間が大幅に増加していると同時に、
(省エネ計算&申請に時間がかかるのに加えて、
耐震計算&申請にも時間がかかるようになるからです)
より耐震に配慮した設計を心がけなければいけません。

では今回は法改正が1年後に迫り
なおのこと基準が厳しくなる
「耐震」についてお伝えしていきたいと思いますが、
耐震をよくするためには
そもそも天然で構造的に強い家にすることが
第一の条件ではないでしょうか?

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✔️2階建ては構造的に弱くなりやすい

自然と地震に強くなるためには
「平屋」が建てられるなら「平屋」にすることが最良の選択です。

2階建ての場合、
平屋にはない上階からの荷重がかかる上、
細かく部屋を仕切る2階の方が
1階よりも重量が増えてしまうからです。

現在の間取りは、
1階にリビングダイニングキッチンをつくり
その空間も出来るだけ広くつくることがスタンダードであるため、
どうしても1階に2階を支えるだけの
壁量がつくりにくくなっています。

また、家を2階建てにする最大の要因は
「南からの採光への固執」にあると思いますが、
この考え方を基本に間取りをつくると
「南側に壁が少なくなり一方で北側に壁が多くなる」
という家になってしまいます。

要するに「壁量バランスが極めて悪い家になってしまう」
というわけですね。

そんなわけで、
天然で地震に強いに家にするためには
「平屋」にすることが最良の選択だと考えているのですが、
先程の後半で述べた「バランス」に関しては
単純に平屋にしただけでは完全な解決にはならないため、
「バランス」を整えていただくために

✔️「光の採り方」を工夫する

ことが大事であることをご認識いただければと思います。
光には、太陽の光が直接的に入ってくる「直射光」と、
空気中の塵や水蒸気に反射して間接的に入ってくる
「天空光」があるのですが、
家の中を安定的に明るくするためには
「天空光」をうまく利用することが鍵になってきます。

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直射光は天候によって大きくされるため
人為的に調整するのが難しいのに対し、
天空光は天候にほとんど左右されないため
こちらで調整しやすいからです。

直射光を中心に明るさを計算すると
厳しい日差しを遮るためにカーテンをせざるを得なくなり
家の中が暗くなってしまうため、
それを補うためにまた別の場所に窓を設置し、
結果、耐力壁となる壁が減ってしまうだけですしね。

そんなわけで家の設計を考える時は、
「光の採り方」に工夫することが
非常に大切なことだと考えています。

より少ない窓で安定した明るさをもたらすことが出来れば、
耐震的にもより安定するし、
かつ、東西南北全てに偏りなく耐力壁を作ることが出来れば、
耐震計算(構造計算)的にもずいぶんと有利に働くのは
間違いのない事実だと思います。

というわけなので、
耐震に関してはもちろん数字も大事なものですが、
「何よりバランスが大事であること」を
知っておいていただければと思います。

それでは、また次回。

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