vol.243 白を基調色にする理由
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「白を基調色にする理由」です。
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「色」はその時代のトレンドを明確に表すものであり、
リクシル、パナ、TOTOといった水回りメーカーのショールームに行くと
現在のトレンドカラーを一瞬で掴むことが出来ます。
現在は「グレー」や「ベージュ」その2色が混ざった「グレージュ」
といった全体的に彩度が低くくすみがかった色がトレンド真只中であり、
水回り商品だけにとどまらず
壁材、床材、ドアなどにも幅広く取り入れられてきていますが、
こういった優しい色合いで仕上げられた空間ってやたらと落ち着くし、
なんとも言えないお洒落感に満ち溢れていますよね。
そんなわけでトレンドに乗って
グレーやベージュをふんだんに取り入れようかと悩むこともあるのですが、
今回はこんなトレンドであるにもかかわらず
あえて時代の波に乗らず「白」を基調にし続けている理由について
お伝えしていきたいと思います。

✔️光の反射・拡散効果
SIMPLENOTEの家でこだわっていることの一つが
「日中は自然光だけで過ごせる住まい」にすることです。
晴れていて光が入ってくる日はもちろん、
たとえどんよりと曇っていても、
また雨が降っていたとしても、です。
そして、これを実現するためには
1.光を遮断しないこと
2.入ってきた光を反射・拡散すること
この2つが肝になってくるのですが、
この2つ目の要素に最大限寄与してくれる色が「白」です。
くすみ系の色は
光の反射・拡散という点においては白に比べると弱く
明るさのトーンが落ちやすくなり、
晴れていても照明なしでは過ごせない家になりやすいです。
そんなわけで室内に関しては
基本、家全体に「白」を使うようにしています。
外部に関しても、
白を使うと「汚れが目立つ」というネガティブな要素は拭えないものの、
反射効果が高い分壁の中に熱がこもりにくく
室内への熱伝導を低くしてくれる、
そして中庭に入ってきた光をより多く室内に届けてくれる
というメリットはあるので、
汚れを目立ちにくくするために
窓や換気扇などの部材を出来るだけ見えない(目立たない)
場所に隠すという工夫も心がけて設計しています。
✔️コーディネイトしやすい
そして白を基調としているもう1つの理由が
コーディネイトがしやすいことです。
ベースカラーを白で統一しておけば、
木材のナチュラルな色調や観葉植物のグリーンとも相性が良い上、
家具や小物なども選びやすくなります。
また、黄色、赤、青といった
彩度の高い原色系のアイテムなどを差し色に加えても
違和感が出にくいというのも白が持つ魅力の1つです。
そんなわけでベースカラーには
白をオススメしているというわけですね。
かつ、家そのものにあまり多くの色を使わないことを
オススメしています。
家そのものに色を使い過ぎてしまうと
その後、搬入される家具や小物などで色が散乱することになり、
統一感がなく落ち着かない家になってしまう可能性が高くなるからです。
ゆえに、クロスの張り分けはあまりオススメしていないし、
出来るだけカーテンを使わなくて良い家にしているんですよね。
いかがでしたか?
これが、弊社が白を基調色にしている理由です。
白は遊び心がなく
なんだか味気なく感じてしまう色かもしれませんが、
逆に言うと主張がなく他の色を惹き立ててくれる
素晴らしい色でもあるので、
その点も考慮しながらコーデしていただければと思います。
そして、コーディネイトの際には
家具や小物、そして生活用品などが入った状態がどうなるかまで
想像していただくことを忘れないようにしてくださいね。
それでは、また次回。

