vol.240 イメージと現実のギャップ
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「イメージと現実のギャップ」です。
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大した根拠もなく
勝手に決めつけてしまっていることが誰しもありませんか。
こと家づくりにおいてもそんなことがあるのではないでしょうか。
✔️見た目が良いものは中身が悪い
見た目が良いものは(=デザイン性が高いもの)使い勝手が悪いとか
機能性を犠牲にした上で成り立っているという
なんとなくのイメージが頭の中にあると思いますが、
その最たるものが「家」ではないでしょうか。
見た目にこだわるあまりに
耐震や断熱といった最低限備えていないといけないことすら
充分に備わっていないとか、
窓が少ないため絶対に家の中が暗いとか、
風が通らないし換気性能が悪いから家の中に臭いがこもるとか、
その中身を知らない限り普通はそういう風に思ってしまいますよね。
もっとも本当に使い勝手や機能性そっちのけで
つくられているものがあるのも現実なので仕方ないことですが。
あと、見た目を最優先したとなると
どうしても薄っぺらさ感が否めないような気がしてしまう
という心理的な抵抗も
このイメージに寄与してしまっているのかもしれません。
✔️見た目の良さは機能性から生まれる
人生で最も高い買い物をするわけなので、
そもそも見た目にこだわること自体
悪いことでもないと思うのですが、
その議論はさておいたとして中身を紐解いてみると
見た目の良さというものは機能性を追求したことによって生まれます。
例えば、コストを抑えるために
「中庭」をつくるというアイデアを推奨していますが、
このアイデアを採用することによって
家づくり全体のコストが落ちると共に家のデザイン性が高まり、
ついでに機能性も高くなります。
人目を遮るためのカーテンがいらなくなれば
最小限の窓から採光が確保出来るため窓を減らすことが出来、
結果、耐震性と断熱性が高まります。
また、戸締りの心配も少なくなるし、
窓掃除の手間も削減出来るし、
何より心おきなく窓が開けられるため風通しが良くなります。
敷地を有効活用出来れば平屋の実現率が高くなり、
さらに耐震性が高くなりますしね。
これはあくまで一例ですが、
この他にも掃除の手間を楽にするために
使用する部材点数を最小限にするようにしていますが、
この工夫はなんとなくスッキリ見せてくれる
という効果をもたらしてくれます。
このように見た目の良さは
そうすることだけを目的として達成されるのではなく、
実はコスト削減と機能性の追求によって生まれるものなので、
なんとなくのイメージだけで判断してしまうのではなく
ぜひその真意をご覧になっていただければと思います。
それでは、また次回。
