vol.231 平屋のおかしなイメージを払拭

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋のおかしなイメージを払拭」です。

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以前に比べ
平屋を建てる若い世帯が増えてきているなー
と感じる今日この頃なのですが、
とはいえ「平屋ならでは」のイメージが強く浸透していることから、
2階建てという選択一本で家づくりを進めている方が
まだまだたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

「平屋ならでは」のイメージとは、
「平屋=年配の方の家」「平屋=高い」
「平屋=豪邸(=金持ちの家)」などですね。

もちろん歳をとれば高い確率で
足腰に支障が出始めることから
平屋が最適であることに間違いはないのですが、
若い人たちだって(人間誰しも)やがて歳をとるわけだし、
「じゃあ歳をとったからそろそろ平屋に建て替えよう!」
と思っても簡単に出来ることではないので、
そんなことを冷静に考えると、
最初から平屋にしておいた方が絶対に良いと思うんですけどね。

また、金額面においても
実を言うと平屋と2階建てではそう価格が変わらないため、
平屋が建てられるだけの土地に広さがあるのなら、
かつ平屋にしても採光面で問題がないのであれば、
平屋にした方がいいと個人的には考えています。

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✔️平屋と2階建ての価格が変わらない理由

なぜ、平屋と2階建ての価格がそう変わらないかというと、
平屋には階段がないためその分面積が小さくなるし、
かつ廊下も最小限に設計しやすく、
さらに全ての部屋と収納が1階に存在することになるため、
客間や余分な収納をつくる必要性が極めて薄らぐからです。

要は、2階建てに比べて面積が小さくなるからですね。
仮に35坪の2階建ての家を
同じ部屋と収納を持たせながら平屋に変換するとしたら、
階段がなくなることで2坪、
廊下と2階のトイレを削ることでさらに2坪小さくなり、
結果31坪で建てられるようになるということですね。

2階建ての坪単価を80万円として、
平屋の坪単価を90万円と
坪あたり10万円ほど割高に設定して試算してみると、
35坪×80万円=2800万円(2階建て)
31坪×90万円=2790万円(平屋)
となるという感じです。

そして、ここから部屋の数や広さを削るとしたら
「むしろ平屋の方が安くなる」
というのが現実的な話なんですよね。
もっとも、見た目で分かる数字(=家の面積)は
2階建てに比べて小さくなってはしまいますが。
ワンフロアになる分、家の面積は小さくなれど
「体感」は2階建てよりも圧倒的に広く感じると思います。



✔️子育て世代ほど平屋がいい理由

これは自分が経験して強く感じたことですが、
子どもの部屋は2階につくるよりも
1階にあった方がいいのではないでしょうか。

小さな子どもたちはずっと親の近くで過ごすものだし、
子どもたちの使ったおもちゃや絵本などを
いちいち2階まで片付けに行くのは現実的に不可能に近く、
結果、いつも過ごすリビングが
常に散らかった状態になりやすいからです。

そんなわけで子ども達の部屋は1階に、
そして出来ればリビングの近くがオススメと
と思っている次第です。

そうすれば、
子ども達のものを簡単に部屋に片付けられるし、
親の気配が感じられる場所であれば、
ずいぶんと使いやすくなりますしね。

かつ、洗濯動線にしても上下移動がなくなる分、
それだけでずいぶんと楽になるし、
掃除に関しても片付けがしやすい家になれば
その分、掃除がしやすくなるし、
その上、階段がなければ昼間仕事に行っている間に
ルンバを走らせていれば勝手に掃除をしてくれます。

いわば、家事・育児・仕事に忙しい
子育て世代の日々の負担を大幅に軽減してくれるというわけです!

というわけなので、
なんとなくのイメージに惑わされることなく、
見るべきポイントにしっかり焦点が
当てられるようになってくださいね。

それでは、また次回。

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