vol.60 平屋のススメ(日常生活後編)

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋のススメ(日常生活後編)」です。

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家を建てるなら、
自然の光がたっぷりさし込む明るい家にしたい...
ゆったりとした開放的な家にしたい...
そして、四六時中快適に過ごせるような家にしたい...
誰もがこのようにお考えになるでしょう。

そして、これらが全て実現出来るような土地を選び、
間取りを考え、住宅性能を備えようとします。

いわば、太陽の光を全身で浴びられるような南向きの土地を選びつつ、
部屋を全て南向きでつくりかつ南向きの大きな窓をつくる。
そして、ガッチガチに断熱性能を高めて
夏と冬のストレスを緩和するといった感じですね。

もちろん理論上ではこれを実現した住まいは、
冒頭の3つの要素を全て満たした素晴らしい住まいになります。
が、悲しいかな、実際の生活はと言うと
思い描いていた暮らしとはなんだか違うという方が
多かれ少なかれいらっしゃるのではないでしょうか?

なぜなら、南向きの土地は日当たりがいい反面、
理論通りの間取りにすると、
外から家の中が丸見えになってしまうからです。

つまり視線を避けるために
カーテンを閉めたままにせざるを得なくなるため、
充分に光が届かない場所が出てくるというわけですね。
カーテンのせいで窓から外の景色が見えなくなり
閉塞感も出てしまいますしね。

ゆえ、間取りを考える時は、
外から丸見えにならないようにすることも、
同時に考えておかなければいけません。

ましてや「平屋」ともなればなおのことですよね。
全部の部屋が1階にあるためプライバシーが守られていないと
どこもかしこもカーテンだらけになっちゃって
家中真っ暗になってしまいますからね。

たとえプライバシーや防犯を担保するために
高い塀や植栽や目隠しといった外構工事に多額のお金を使ったとしてもです。
これらの対策だけでは、
周りから見られている感を完全に防ぐことは出来ませんからね。

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✔️大切なプライバシーの担保

これは平屋に限った話ではなく2階建ての場合も同じことですが、
間取りを考える時は明るさと開放感だけに着目するのではなく、
同時にプライバシーが担保されているかどうかにも着目すべきです。
明るさと開放感は、
プライバシーが担保されていないと完全には実現出来ないからです。

想像してみてください。
カーテンがいらない暮らしを。

窓からさし込む自然の光で
家の中はまるで外にいるかのような明るさに包まれることでしょう。
窓から見える外の景色や窓から見える広大な空のおかげで
まるで外で過ごしているかのような
開放感に包まれた暮らしを楽しむことが出来るでしょう。

ゆえにSIMPLENOTEの家では、
視線カットのためのカーテンがいらない家をつくるようにしています。
カーテンがいらない家になれば窓の数を減らすことが出来ます。
効率よく、また満遍なく光を取り込むことが出来るからです。

結果、管理する窓が減り戸締りの心配が減ります。
掃除する窓が減り年末の大掃除の手間が省けます。

また、窓が減れば耐震性がさらに高くなるし、
同時に断熱性も高くなります。
窓がなくなった分断熱材が施工された壁が増えるからです。

さらに、窓が減ればコストも安くなります。
これに加えてカーテンもいらないのだから
なおのことコストは安くなりますよね。

ま、カーテンがなくなるように設計すると
余分にかかるコストもあるので
コスト的にはトントン、あるいは少し安くなるぐらいですが...。

しかし、プライバシーが担保された「平屋」を仮に実現出来るとしたら、
それは間違いなく最強に住みやすい家になるのではないでしょうか。
経済的に優しく、強度にも優れていて、家事への負担をミニマムにしてくれ、
明るく開放的で最高に快適な暮らしを得ることが出来るわけですからね。

というわけで、
平屋のススメシリーズの最後の締めとしては、
「プライバシーの担保」を忘れないようにしてくださいね!
というお話でした。

それでは、また次回。

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