vol.236 風通しの定義

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「風通しの定義」です。

---------
日当たりの良し悪しに関わらず「中庭」をつくると
天候に左右されることなく一年中安定した採光が確保出来、
家の中がとっても明るくなります。

結果、雨や曇りの日でも照明を点灯することなく
過ごしていただけるようになるのですが、
それと同時に風通しもよくなるため、
気候が良い時期は中庭で居る時はもちろん
家の中で居る時も外の空気を感じながら
過ごしていただけるようになります。
かつ、室内干しの洗濯物もとっても乾きやすくなります。

では今回は「中庭」で割と勘違いされがちな
「風通し」についてお伝えしていきたいと思います。

vol.236simplenoteblog1.png


✔️「風通し」がいい家にするためには?

「中庭」がある住まいをご体感いただくと
一瞬でお分かりいただけると思いますが、
「中庭」は想像以上に風がよく抜けます。

風がよく抜ける理由は、
まず人目を気にせず窓を開けっ放しにしておけるからです。
中庭に面する窓は人目を遮るためのカーテンがいらないため
カーテンの開け閉めをする必要がないし
誰かに侵入されるリスクもありませんからね。

そんなわけで
大きな開口からたくさんの風を取り込むことが出来るのですが、
カーテンありきの窓ではこれを実現することは
よほど人目がない所に家を建てない限り不可能に近いのでないでしょうか。
たとえ外構工事で多額の費用をかけて境界に目隠しのための塀を立てたり、
ウッドデッキに目隠しフェンスを立てるなどの工夫を凝らしても、です。

vol.236simplenoteblog2.png


✔️「中庭」がもたらす恩恵

「中庭」があると
そこから(家の中心付近から)たっぷりと採光が確保出来るため、
外周部からの採光がそれほど必要なくなります。

ゆえに外周部に設置させていただく窓は
小さめのサイズのものが多くなるのですが、
これがさらに風通しがよくなる要因となります。
入口を狭くし出口を大きくしたほうが
流体力学的には風がよく流れるからです。

そんなわけで弊社では
基本、外周部の窓は小さくし中庭の窓を大きくすることで、
家全体でしっかりと風を通していただくように
ご説明させていただいているのですが、
これを実現するためには外周部の窓もまた
人目が気にならない設計にすることが大切な要素となってきます。

つまり、基本外周部の窓も全て開けっ放しにしておけるよう
窓の設置位置、窓のサイズ・形状、ガラスの種類などに配慮する
というわけですね。

人目が気になって
カーテンが開けられないような窓ばかりつくってしまうと、
そもそも窓を開けることすら出来なくなり
風通しどころか予定していた採光すら
確保出来なくなってしまいます。

いかがでしたか?
「中庭」がある住まいが
風通しがよくなる理由をご理解いただけたでしょうか。

もっとも、花粉症やアレルギーがひどく
高性能な換気システムを導入するつもりだから
風通しをそこまで求めてないという方も
少なからずいらっしゃると思いますが、
やっぱり気候が良い時期には窓を開けて風を通したいなーと
お考えの方はこんな考え方があるということも
知っていただいた上で家づくりを行っていただければと思います。

それでは、また次回。

vol.235 過去と現在と未来

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「過去と現在と未来」です。

---------
およそ30年間続いたデフレがようやく過ぎ去り、
インフレターンに入った現在ですが、
実はデフレと言っても物価は30年前に比べて
それなりに上がっていたりします。

例えば、週刊少年ジャンプ。
30年前は190円だったのに現在は300円と約60%値上がりしています。
例えば、たばこ(マイルドセブン)
30年前は200円だったものが現在は580円と
約3倍近く値上がりしているようです。

この他、車に関しても
30年前だと100万円もせずに買えていた軽自動車が
今や200万円前後と2倍前後になっており、
決してなにもかもがデフレだったわけではありません。

また、この30年の間で
物価以外にも地味に上がってきたものが国民年金保険料です。
30年前は月額8,000円だった掛け金が
今や16,590円と2倍になっています。

この件については、この制度が出来た時と今とでは平均寿命が大きく違ってきたし、
なにより少子化によって払う人数が減っているので
これに関しては仕方ないところもありますが...

消費税に関してもこの30年間でずいぶんと負担が増えました。
30年前は3%だったの対し今や10%です。
(もう数年遡るとそもそも消費税自体ありませんでした)
当時2060万円で買えていた2000万円の家が今や2200万円と
140万円も負担増になっているという感じですね。

この30年の間で
平均年収が472万円から443万円と減っている上、
退職金も約2800万円から約1800万円と減っている
というデータからすると、なかなか厳しい状況の中
インフレが押し寄せてきているというのが現状です。

vol.235simplenoteblog1.png


✔️これからの家の持ち方

このようにデフレといえど価格が上がってきたものがある中、
実はこの30年間、家はあまり価格が上がっておらず
ずいぶんと買いやすかったため
誰もが望めば買えていた時期だったような気がします。

デフレの影響を受けて
住宅ローン金利も最低水準を更新し続けていたため、
安心して全期間固定金利の住宅ローンを借りることが出来たし、
ここ最近の災害の多さや酷さによってずいぶんと値上がりしましたが、
以前は火災保険料もずいぶんと安かったです。
電気料金だってこれから建てる方に比べるとずいぶんと割安でした。

ですが、この流れも現在直面しているインフレの流れによって
大きく変化していっています。
円安の影響をもろに受けて建築費はもちろん造成費や外構費に至るまで
全てが値上がりしていっている上、
ランニングコストとなる電気料金もかなり値上がりしています。

そして、金利。
現在長期金利が1.6%にまで到達し
さらに上がっていきそうな流れですが、
こうなると全期間固定金利の住宅ローン金利はもちろん、
家を建てる方の中の半分以上が選んでいると言われている
10年固定の住宅ローン金利も確実に上がっていきます。

所得水準が上がってない中、
建築費や造成費、外構費など全ての負担が上がり、
以前に比べて予算総額が膨れ上がった現在では、
負担を抑えるためには固定に比べて金利が低い
「変動金利」を選ばざるを得ないというのが現実なのかもしれません。

そして、そうなれば
住宅ローン審査もこれまで以上に厳しくなるし、
今後の金利上昇リスクに備えて
繰上げ返済資金を貯めていかないといけません。

なので、これから家を買おうとお考えの方は
コロナ前までに家を持たれた方とは
違った価値観で持たないといけないという感覚をお持ちいただき、
しっかりと知識をつけた上で家づくりをしていただければと思います。

それでは、また次回。