vol.98 白をベースにする理由とその合わせ技

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「白をベースにする理由とその合わせ技」です。

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「白」という色は、
「熱を吸収しにくい」ことと
「光を反射しやすい」という
特徴を持っていることから、
SIMPLE NOTEの家では「白」を外壁と内装の
メインカラーとして使用しています。

熱を吸収しにくい「白」を外壁に使えば、
家の中が暑くなりにくいし、
光を反射しやすい「白」を室内の壁と天井に使えば、
光が家全体に拡散しやすく家が明るくなりやすいからです。

とはいえ、ただ単に「白」を外壁に使えば
それだけで快適性が増すわけではなく、
それに加えて良い断熱材を使うという合わせ技が大事なように、
室内とて、ただ単に「白」をメインに使えばそれだけで
家が明るくなるわけではないので、
今回は、どんな土地でも明るい家を実現するための
合わせ技についてお伝えしつつ、
最後に内装を「白」でまとめている
もう1つの理由についてお伝えしていきたいと思います。

では、まずはどんな土地でも
明るい家を実現するための
合わせ技についてから。

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✔️カーテンがいらない家にする

壁や天井で光を拡散するためには、
そもそも家の中に光を入れないといけません。
ゆえ、窓をつくるわけですが、
設計の時に熟考しないといけないのが
この窓のつくり方です。

というのも、闇雲に窓をたくさんつくっても
カーテンがセットになって
ひっついてくるような窓ばかりでは、
充分な光が家の中に入ってこないからです。

SIMPLE NOTEの家では基本カーテンがいらない窓しか
つくらないようにしているのですが、
この合わせ技をやった結果、
たっぷりと室内に光が入ってくると同時に、
窓の数が減りその分コストが削減出来るし、
さらにカーテンもいらないので、
もっとコストを削減することが出来ます。

また昼間から照明をつける必要もなくなるので、
高騰していく電気代も削減することが出来ます。
(曇りの日でも必要ないレベルです)


✔️ハイサッシを使う

そして、窓に関するもう1つの工夫は、
光をたっぷりと採り込みたい窓は
天井まで高さがあるサイズのものを使うということです。

つまり、一般的に使われている
窓の高さは2mですが、
2mは使わず天井と同じ高さの
2m40cmを使うということですね。

わずかこれだけのことですが、
これだけでも窓から入ってくる
光の量が格段に変わります。

というわけで、
カーテンがいらない窓にしつつ
メインで光を入れる窓をハイサッシにする、
という合わせ技をすることで、
「白」による光の拡散効果を
最大限に高めているというわけですね。

では最後に、
「白」を内装のメインカラーとして使っている理由、
もっと言うと内装をシンプルにしている理由について
お伝えしていきたいと思います。


✔️内装をシンプルにする理由

それは、いざ生活しだすと、
家の中がたくさんの色で氾濫することになるからです。

つまり、ただでさえ
いろんな色で氾濫することになるのに、
その下地となる内装にまで
色をたくさん使い過ぎてしまうと、
家の中がゴチャゴチャし過ぎて
リラックスした状態で
過ごしにくくなってしまうからですね。

ゆえ、SIMPLE NOTEの家では、
基本壁と天井の色を「白」にすると共に、
室内ドアの色も「白」にし、
かつ、そのほかの様々な部材も
「白」にしているというわけですね。

いわば、家具や雑貨、そして生活用品などが
そこに加わることを前提として
家をコーディネイトしているという感じでしょうか。

確かに、白を基調とした
色をほとんど使っていない室内は、
なんだか病院を連想させそうだし、
味気なく物足りない感じがしてしまうかもしれません。

しかし、大切なことは、
全てのアイテムが揃った時、
その空間がどうなるかだと思っています。

なので、これから家を建てようとお考えの方は、
こういった考え方があることも
ぜひ知っておいていただければと思います。

それでは、また次回。

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vol.97 これから土地を買って家を建てる方へ

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「これから土地を買って家を建てる方へ」です。

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原材料費の値上がりによって
家の価格は約20%値上がりしているのですが、
残念ながらおそらくこの価格は高止まり状態が続くと予想されます。

ゆえ、住宅ローンの負担を軽減するために、
実家に土地があるなら
そこに家を建てるという選択肢を
これまで以上に前向きに検討した方がいいと思っているのですが、
もちろん、みんながみんな
その選択肢があるわけじゃないと思うので、
今回はその選択を取れない方、
つまり土地を買わないといけない方が
住宅ローンの負担を軽減するためには
どうすればいいのかについて
お伝えしていきたいと思います。

結論から申し上げると、
土地を買って家を建てる方が
やるべきことはシンプルにたった2つ。
「土地の面積を少しでも小さくすること」と、
「家の面積を少しでも小さくすること」です。

では、それぞれのやり方を
お伝えしていきたいと思います。

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✔️土地の面積を少しでも小さくする

例えば、
家を建てるにあたって必要な土地の広さは
家+家の周囲スペース+駐車スペースですが、
仮に必要な駐車スペースが3台で
建てたい家が約30坪の平屋だとしたら、
これを実現するためには
最低約55坪の土地が必要となります。

そして、その地域の
土地の価格相場が20万円だとしたら、
単純に土地代に最低1100万円かかることになります。

もちろん、自己資金(貯金・贈与)が多く、
この土地を買ってもローン返済的に全然問題ないのであれば
そのままゴーしていただいても構いませんが、
資金計画の結果、予算を落とすべきだとなったとしたら、
もっと価格が安い地域で土地を探すか、
あるいはそれが嫌だとしたら
土地の面積を削るという選択を取るしかありません。

単純に土地面積を10坪小さくして
45坪の土地を買うようにすれば、
20万円×10坪=200万円も
予算を落とすことが出来るからです。

もちろんこの場合、
土地が10坪小さくなった分、
家に取れる面積も10坪減ることになるので、
家にそのままの広さを求める場合、
平屋は諦めざるを得ず、
どこかの部屋を2階につくらなければいけないのですが、
設計のやり方さえ間違えなければ、
家がコストアップすることもなければ、
住みにくくなることもありません。

理由は、1階部分で20坪取ることが出来るとしたら、
1階には玄関・ホール・土間収納・
LDK(階段)・水回り・中庭に加えて、
寝室とウォークインクローゼットまで
充分取ることが出来るからです。

つまり、子育て期間中にしても、
やがて老後を迎えたとしても、
1階に備わっておいて欲しい
スペースが全て揃ってさえいれば、
建てた後ずっとなんの問題もなく
暮らし続けられるからというわけですね。

そんなわけで、
住む地域を妥協したくないという方には、
こういった柔軟な考え方を持っておいていただくことを
オススメしている次第です。

土地代で200万円削ることが出来れば、
建築コストの上昇を
全て吸収することは出来ずとも、
大幅な負担増は回避出来るわけですからね。

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✔️家の面積を小さくする方法

そして、土地同様に
小さくした方がいいのが家の面積です。
当たり前のことですが、
家が小さくなれば
その分確実に価格も減少するからです。

では、家の面積を小さくするためには、
何をどのようにすればいいのか?

まず削減すべきは、
部屋でもなく収納でもなく「廊下」です。
これに関しては、間取りのつくり方次第で、
1坪〜1.5坪ほど削れるはずなので、
40万円〜60万円ほどコストを削減出来ると思います。

次に考えるべきが「部屋の数」です。
単刀直入に申し上げると「客間」のことですね。
というのも、仮に時折親御さんが泊まりに来るとしても、
わざわざそのために部屋をつくらずとも、
自分の部屋で寝ていない
小さな子供たちの部屋で寝てもらえばいいからです。

そして、この部屋をつくらなければ
3坪ぐらい面積を削減出来るので、
ざっと考えても150万円ぐらいは
コストを削減出来ると思います。

最後に考えるべきは
寝室や子供部屋などの広さですね。
今の家は昔の家に比べて
ずいぶんと収納が充実しているため、
昔のように家具を持ち込む必要がないからです。
家族みんながリビングで大半の時間を過ごすため、
ただ寝るだけの部屋になっていますしね。

そんなわけで、これらの部屋もミニマムサイズにしても
別段問題ないと思っている次第です。
そして、これを実行すれば3坪〜4坪ほど面積がカット出来、
結果、コストも120万円〜150万円ほど
カット出来るのではないかと思っています。

いかがでしたか?

少しでも家を小さく出来れば、
自然と土地も小さくすることが出来ます。
そして、いずれのコストも削減出来た結果、
住宅ローンの負担を上げることなく
家を持つことが出来るようになります。

なので、これから家を建てる方で、
どうしても土地から買わないといけない方は、
このシンプルな方法をぜひ実行していただけたらと思います。

それでは、また次回。