vol.83 土地探しの順番は3番目がベスト

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「土地探しの順番は3番目がベスト」です。

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土地を探す前に知っておくといいことが、
「あなたが具体的に家に使える予算と
その予算の中でどんな家が建てられるか」
ということです。

というのも、自分の予算で
どれくらいの広さの家が建てられるのかを知っていれば、
必然的にそのためにどれくらいの広さの土地にすべきかが分かるからです。

なので、土地はいきなり探さず、
まずは資金計画によって土地の予算と家の予算を出し、
かつ、その予算でどんな家が建てられるのかを
明確にした上で探すものだと覚えておいてもらえたらと思います。

例えば、あなたの予算が2300万円で
あなたが平屋を建てたいとお考えだとしたら、
弊社では総施工面積(中庭含む)が
28坪前後の平屋をプランさせていただくことになりますが、
この場合、弊社では、
車を3台止めたいとお考えであれば、
55坪前後の広さの土地を
オススメするようにしています。

つまり、この場合
建てたい家の面積とは別で
27坪前後必要だということなのですが、
この根拠は以下の通りです。

まず、家の周囲3方向につくる
エアコンの室外機や給湯器を置いたり、
給排水の配管を通したり、
ぐるぐると回るための余白に10坪前後。
そして、車1台あたり4.5坪前後必要。
(2.5m×6m=15㎡=約4.5坪)
4.5坪×3台=13.5坪。
10坪+13.5坪=23.5坪。
土地の形状によっては無駄なスペースもあることから
少しゆとりを持たせて27坪ぐらい、
という感じですね。

そんなわけで、
弊社では資金計画によって
まずは土地と建物の予算を同時に出し、
その予算で建てられる家を
ある程度明確にした上で、
土地の予算と家の大きさに合わせて
土地を探すようにしているというわけです。
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✔️「土地」も「外構」も「家」に依存する?

この考え方で土地を探すと、
土地に無駄な予算を
かけなくて良くなると同時に、
外構工事費用も随分とカット出来ます。

敷地内に余分な余白が
ほとんど出来なくなれば、
外構工事の施工面積が最小化するからです。

ただし、これはあくまで
弊社の家づくりに合わせた考え方であって、
そのまま他社で使えるのかというと、
そうでもなかったります。

例えば、弊社ではどんな土地でも
明るさとプライバシーを両立させるために
「中庭」や「吹き抜け」といった手段を
当たり前のように採用していて、
こういったスペースから
十分な採光が確保出来るからこそ、
敷地いっぱいに家を建てることが出来るのですが、
こういったスペースをつくらないお家は、
十分な日当たりを確保するために、
それなりの余白が余分に必要となります。

となると、先程と同条件の
「平屋」を建てるためには、
おそらく20坪〜30坪余分に
土地を買わなくてはいけなくなるのではないでしょうか。

つまり、仮に土地の坪単価が15万円の地域だとしたら
300万円〜450万円ほど土地代が高くなってしまう
ということですね。

また、それと同時に
土地面積が広くなった分、外構予算も上がってしまいます。

かつ、プライバシーが担保されていないとしたら
植栽や目隠しや塀などを余分につくる必要があるので、
さらにその分予算が上がってしまいますしね。
おそらく最低でも100万円ぐらいは、
妥当なところだと200万円ぐらいは
余分に外構予算を見ておく必要があるかと思います。

まとめると、どんな家を建てるのかによって
家の予算はもちろん、探す土地の広さも違ってくるし、
土地にかけられる予算も違ってくるし、
外構工事にかける予算も違ってくるので、
家を建てようと思った時、
いきなり土地を探し始めるのではなく、
まずはどこの会社で家を建てるのかを決めてから
初めて土地を探すようにしていただけたらと思います。

これが、弊社がオススメしている
土地探しのベストな方法であり、
最後まで予算を狂わさずに家づくりをやり切るために
必要な知識だと思うので、
ぜひ覚えておいてもらえたらと思います。

それでは、また次回。
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vol.82 土地の考え方

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「土地の考え方」です。

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マイホームの資金計画を考え、
頭金を用意しようとしたとき
家計の中の固定費と変動費の見直しを
していただくと共に、
家づくりにかけるコストも
見直すべきではないでしょうか?

原油高に伴う原材料費の高騰によって
現在はコロナ前と同じ家を建てても
500万円以上高くなっているし、
この価格も高止まりする可能性が高く、
これまで通りの考え方で家を建てていたら
ただただ単純に負担が増え続けてしまいます。

欲望のままにプランしていけば
簡単に予算はアップしますが、
予算を下げるのは、
この知識がないと絶対に出来ないと思うので、
大切な家族の未来を守るために
最後までお付き合いください。
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✔️予算カットの具体的手段

まず考えていただきたいことが、
「実家に使える土地が余っていないか」
ということです。
土地を買わなくて良くなれば、
それだけで1000万円近い
予算カットになりますからね。

ただ、これに関しては
感情的な理由もあるので、
無理強いすることも出来ません。

しかし、今後は津波リスクがある場所で
土地開発が出来なくなるかもしれず、
そうなれば安全な場所の土地価格は
確実に高くなることが予想されます。

つまり、家だけじゃなく
土地まで値上がりするかもしれないというわけですね。

ゆえ、土地を買わないという選択肢を
これまで以上に真剣に
考えなければいけないんじゃないかと考えています。

ただ、どうしても
土地を買わなくてはいけない方も
けっこういらっしゃるかと思います。
実家に土地が余っていない方ですね。

この場合
まず心がけていただきたいことが、
特定の地域に拘らないということです。
土地が高い地域なら、なおのことです。

かつ、販売されている土地が
少ない地域の場合も。
割高な土地を買うしかないからです。

そしてその上で
覚えておいていただきたいことが、
「南向き」や「日当たりの良さ」に拘らない
ということです。

いずれも最も割高に
価格が設定されているからですね。
かつ、これらの土地に至っては、
防犯やプライバシー対策のために、
外構工事費用も家の費用も
割高になりやすいからです。

つまり、土地・家・外構の
3つ全てが割高になりやすく、
あなたに降りかかる負担が
最も大きくなってしまいやすい
というわけですね。
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いかがでしたか?

要は、土地が余っているなら
そこを使った方がよくて、
それが無理な場合は、
地域に拘り過ぎないことと
南向き以外の土地を中心に
探した方がいいというのがSIMPLENOTEの家の意見です。

家の明るさや心地よさは、
土地の日当たりの良さと
相関関係がほぼほぼありませんしね。

もちろん
こうやって説明するのは簡単で、
実際のところはこんな単純で
簡単な問題ではないと思いますが、
家づくりの予算をカットするためには、
土地の予算カットが
家の予算カット同様に
欠かすことが出来ない要素なので、
ぜひ柔軟に考えてみていただけたらと思います。

では次回は、
土地予算をカットするための
もう1つの知識について
お伝えしていきたいと思います。
この知識を持っていれば、
外構費用も最小限に抑えやすくなるので、
次回もぜひご覧いただければと思います。

それでは、また次回。