vol.6 光の種類と間取りの可能性

こんにちは。
お家づくりコラムvol.6は「光の種類と間取りの可能性」です。

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前回、土地に合わせて家を建て
無駄な余白をつくらないことが、
外溝工事の予算を大幅に狂わせないために必要だと
お伝えしましたが...
これを実行するのは、
実はそう簡単なことではありません。

なぜなら、できるだけ敷地いっぱいに
家を建てようと思えば、
土地の日当たりの良し悪しに関係なく
建物を配置せざるをえないからです。

つまり、日当たりが悪い場所にも
部屋をつくってもいいですよとならなければ、
この実現は難しいということですね。


例えば、
すぐ南に家が建っている土地に家を建てる場合、
真夏以外はその敷地には日陰ができることになります。

それゆえ、一般的には日陰となる部分を避け、
直射日光が入る位置に家を配置します。
そして、できるだけ全ての部屋を南向きでつくります。

結果、必然的に2階建ての家が完成し、
かつ、敷地に余白がたくさんできることになります。

しかし、ここで立ち止まって
考えてもらいたいことが、
「全ての部屋の日当たりを
本当に良くする必要があるのか?」ということです。

まずは「寝室」です。
なぜなら、寝室は文字通り寝るだけの部屋なので、
太陽が昇っている時間に使うことがありません。

つまり、それなりに明るくはしたいものの、
そのためにわざわざ直射日光が入り続ける
南に位置させる必要はないのでは?ということです。

また「子供部屋」に関しても、
同じことが言えるのではないでしょうか。

子供たちは、平日の昼間は学校に行っているし、
休日も自分の部屋ではなく、
広々としたリビングで過ごすことが多いでしょう。

そして、やがて受験を迎え、
部屋で過ごすことが多くなったとしても、
直射日光が日中ずっと射し込む部屋では、
かえって勉強に集中しにくいのではないでしょうか。
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✔︎光は直射日光だけじゃない?

家づくりをする時に知っておくべきことが
『光=直射日光』だけじゃないということです。

例えば、北の窓からは
1日を通してずっと直射日光が入ってきませんが、
かといって北窓は暗いわけでもなければ、
むしろ日中ずっと安定した光を室内に採り込んでくれます。

また、家の中の壁を白くする理由は、
室内に入ってきた光を反射させ
家全体に拡散するためです。

この2つのことから言えることは、
光は何かに反射して拡散していくということなのですが、
この反射光をうまく使えば、
家全体に満遍なく光を届けることができます。

とはいえ、
カーテンで光を遮ってしまうと、
光が入ってくることもなければ、
光が拡散していくこともないので、
そもそも論として、
いかにカーテンがいらない窓をつくることができるかが
鍵にはなってきます。

しかし、光にはこの2種類があると
建てる前に理解しておけば、
どの部屋にどちらの光が必要なのかが分かるため、
部屋の配置に柔軟性を持たせることができると思います。

また、日陰にも部屋を配置することができるため、
わざわざ直射日光のために、
部屋を2階につくる必要もなくなり、
敷地をより有効活用できるようになります。

そして、外構工事のコストも落とすことも可能です。
同時に、1階が大きくなれば、
家の使い勝手もいいでしょうし、
将来的にもその方がいいかもしれません。

ということで、家を建てる前に
「光は直射日光だけじゃないよ」ということを、
ぜひ知っておいてください。

それでは、また次回。
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vol.5 家づくりの3つの基本

こんにちは。
お家づくりコラム、vol.5は「家づくりの3つの基本」です。

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外構工事にかかるコストは、
建てる家や土地の状況によって大きく異なるのですが、
その相関関係をよく理解してないまま家づくりを進めてしまうと、
終盤で家づくりの予算が
大きく狂ってしまうことがあります。

結果、泣く泣く貯金を切り崩すか、
親に泣きついて援助してもらうか、
中途半端な状態で放置するか、
の選択を迫られることになるかもしれません。

後からそんな悲惨な状態にならないために、
外構工事のことまで考えて、予算、土地、家の計画を
立てていきましょう。

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では今回は、外構工事の予算について、
知っておくべき3つのコトについて
お伝えしていきたいと思います。

どれも言われてみると
「確かにそうだよね」となるのですが、
案外気が付かないことが多いです。
この3つが原因で工事費用がかさんでしまうので、
ぜひこの機会に知っておいてください!
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✔︎土地は広くしない!

当たり前のことですが、
土地を広くすればするほど外溝工事は高くなります。

なので、新たに土地を買うにせよ、
田んぼや畑を造成するにせよ、出来るだけ土地は小さくするほうがいいです。

ですが、いざ土地を探し出すと、
更地の状態の土地は狭く感じてしまい、土地を広げようとしてしまいます。

また、田んぼや畑を造成する場合は、
「せっかくなので広めにしておこう!」となりやすく、
意味なくだだっ広い土地をつくってしまいがちです。

結果、工事面積が広がり、
想定以上の工事見積もりが出てきて、
後からビックリってことになるわけです。


✔︎土地に合わせて家を建てる!

土地を広げすぎると
外構工事面積が広がるのと同じように、
土地に余白をつくりすぎるのも、
外構工事面積が広がる原因となります。

例えば、土地面積が60坪もあれば
充分平屋を建てることが出来るのですが、
多くの方が当たり前のように、
この広さの土地に総二階建ての家を建てようとします。

もし、30坪の平屋を建てれば、
外構工事面積は残りの30坪だけで済むのに、
ここに上下15坪ずつの2階建てを建ててしまったら、
さらに15坪分外構工事面積が増えることになります。

もっと酷いのは、
平屋を建ててもまだ余り過ぎるぐらい
広い土地であるにもかかわらず、
総二階建ての家を提案することです。

おそらく、これはそうした方が
家のコストが安くなるから
そういう提案をしているのだと思いますが、
そうすることによって、
安くなった家のコスト以上に
外構工事のコストがかかってしまうとしたら、
それって全く意味がないですよね。。


✔︎家と外構は必ずセットで考える!

最後に覚えておいて
いただきたいことがこれです。

例えば、大吉ホームで提案しているSIMPLE NOTEのお家。
見た目がよいため、庭に華美な装飾を加える必要もなければ、
防犯性とプライバシー性に配慮した住まいになっているので、
目隠しや塀や植栽などをする必要もありません。

結果、最低限の外構工事だけしておけばいいので、
工事費用も最小限に抑えられます。
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いかがでしたか?

この3つを意識しながら
家づくりを進めていただければ、
家づくりの終盤に行う
外構工事の予算が大幅に狂うことは
まずなくなると思います。

結果、資金計画で決めた
予算から大きくかけ離れることなく
家づくりをやり遂げることができ、
スッキリした気持ちで後々暮らしていくことができます。

なので、これから家づくりをする方は
この3つの基本に従って
家づくりを進めていただければと思います。

それでは、また次回。