vol.7 寝室の適切な広さ

こんにちは。
本日のお家づくりコラムは「寝室の適切な広さ」についてです。

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住宅展示場に行くと、
リビングはもちろん、
寝室もかなりゆったりとつくられているし、
普通に建てられているお家でも、
寝室は子供部屋よりも広めにつくられるのが一般的です。

そのため家を建てるにあたって
いくつか家を見て回っているうちに、

「どのお家も、寝室は広めに設計されている」
  ↓
「寝室は広めなのが普通なんだな」
「寝室は広めがいいんだな」
  ↓
「我が家も寝室は広めにしておこう」


となり、自然とゆったりとした
寝室をつくることが多いです。

しかし、家の床面積が増えれば
家のコストも高くなってしまうので、
できれば大きくする必要がない場所は、
最小限のサイズでつくることもおススメします。

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例えば、寝室で多いのが10帖という広さですが、
そもそもこの広さがいったいどれくらいなのか
ご存知でしょうか?

感覚的にどれくらいとかじゃなく、
縦横それぞれ何cmずつあるのか
知っているかどうかということです。

10帖という広さは、
長手方向の有効寸法が4m42cmで、
短手方向の有効寸法が3m51cmなのですが、
これを知った上で考えていただきたいことが、
この部屋には一体何を置く予定なのかということです。

シングルベッドを2台並べるのか?
それともクイーンサイズのベッドが1台なのか?
それともダブルベッドを2台並べるのか?
それともベッドは置かず布団を敷いて寝るのか?

そして、もしベッドを置くとしたら、
それぞれのベッドのサイズを知っておくことも重要です。

一般的なサイズとしては、
シングルベッド=幅90cm、
セミダブルベッド=幅120cm、
ダブルベッド=幅140cm、
クイーンベッド=幅180cm、
といったところでしょうか。
(長さは全て2mぐらいです)

では、これらを踏まえた上で、
あなたはどのベッドを何台置く予定でしょうか?

ここで、仮にダブルベッドを
2台並べて置くとして考えてみると、
ベッドが占有するスペースは、
140cm×2台=2m80cmとなり、
どちらも長さは2mなので、
4m42cmー2m80cm=1m62cm、
3m51cmー2m=1m51cmとなり、
かなりの余白が部屋に出来ることになります。
vol.7寝室の適切な広さ1.jpg

では、寝室に隣接して
広々したウォークインクローゼットを
つくっていると仮定して考え、
そこに衣類も布団も雑貨も全て片付けられるとしたら、
あなたはベッド以外寝室に置くものはあるのでしょうか?

タンス?
おそらく持ち込まない人が多いだろうし、
持ち込んだとしても、
ウォークインクローゼットの中に
納めるよう設計しませんか?

ドレッサー?
おそらく化粧も洗面かリビングでするの
いらない場合が多いかと思います。
それならリビングや洗面に
それらを片付ける場所を確保しておく方が大事ですよね?

テレビ?
スマホを持つのが当たり前の今、
テレビも寝室には必要ないと思われます。
仮に必要だとしても、
壁かけにすれば全く場所をとりません。

そんなこんなで、
寝室は10帖も必要なく、
もっと削ることができるというわけです。
たとえダブルベッドを2台並べて置くとしても...です。
この部屋は、文字通り寝るだけの部屋なので、
寝ている時間以外ここで過ごすことがないでしょうしね。

仮に、6帖にすることができれば、
4帖(=2坪)家を小さくすることが出来るため、
平屋なら約120万円、2階建てなら約100万円、
これだけで建築コストをカットすることができます。

もちろん、資金的にゆとりがあり、
どうしても寝室は広いほうがいいとお考えなら、
そうする必要もありません。

でも、この浮いたお金分予算が削れるとしたら、
これを家以外の何かに使うことができるし、
あるいは、グレードアップや本当はやりたかったこと
(漆喰壁や塗り外壁、ステンレスキッチンなど)
に使うこともできます。

なので、たとえ他のみんなが、
当たり前にように広々と寝室をつくっていたとしても、
あなたにとってそれは必要ないと思ったら、
そんなの気にせず、必要な広さでつくってもらえたらと思います。

今回は、寝室に集中して話をさせていただきました。
ぜひ、参考にしてください!

それでは、また次回。
vol.7寝室の適切な広さ2.jpg