vol.57 平屋のススメ(お金編)

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋のススメ(お金編)」です。

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シンプルノートの家では、
2階建てではなく平屋をオススメすることが多いです。
その理由の1つが「コスト面」です。
コストには家を建てる時にかかる「イニシャルコスト」と
家を持ち続けるためにかかる「ランニングコスト」の2つがあるのですが、
平屋は2階建てよりいずれのコストも抑えやすいからです。

というわけで今回は、
この2つのコストが抑えられる理由について
お伝えしていきたいと思います。

では、まずは一般的には間違いなく高くなると考えられている
イニシャルコストが安くなる理由についてから。

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【イニシャルコストが安くなる理由】

イニシャルコストには、
「土地代金」「建築代金」「外構代金」の3つがありますが、
普通に考えたらこの3つ全てが2階建てより高くなりそうな気がしますよね。

日当たりが良い平屋を建てるためには
広々とした土地にしなきゃダメな気がするし、
そもそも平屋は高そうだし、
土地が広くなった分、庭づくりにもお金がかかりそうですもんね。

しかし、実際は平屋を建てるにしても、
わざわざ土地を広げる必要はありません。
光の確保は間取りの工夫によって解決することが出来るからです。

また、建築代金に関しても、
2階建てよりも安くすることはそう難しいことではありません。
平屋には「階段」もいらないし、
全ての部屋と収納が1階に集結するため
たまにしか使わない部屋もいらなくなるし、
間取りのつくり方次第で廊下をなくすことも出来るし、
トイレだって1つだけでよくなるからです。

つまり、2階建てよりもずいぶんと面積を抑えることが出来るから
というわけですね。

外構工事代に関しても、土地を広げず、
かつ敷地に無駄な余白をつくらないように家を建てるように設計すれば、
工事面積をグンと抑えることが出来、コストを抑えることが出来ます。

そして、このように配置しつつ、
プランバシーと防犯とデザインに優れた外観の設計が出来れば、
これらをカバーするための工事が全て必要なくなるので、
さらに外構費用をカット出来るというわけですね。

そんなわけで、この3つの全てを駆使することによって
一般的に高いと思われている「平屋」を
2階建てよりも安く建てられるようにしているというわけですね。

【ランニングコストが安くなる理由】

ランニングコストには、
・電気代・固定資産税・メンテ費(外壁塗装)・改修費(水回り)・増築費(部屋) 
といったものがありますが、
この中で平屋にしておけば確実に抑えられるものが2つあります。

✔️電気代を抑える

環境問題への取り組みと電気料金の高騰のため、
今後は家を建てる時に
太陽光発電をつけないという選択をすることが出来なくなる
と考えた方がいいと思います。

そして、場合によったら
蓄電池の設置も視野に入れないといけないのですが、
そうなればより多くのパネルを設置することが出来る
平屋は2階だてに比べて圧倒的に優位になります。


✔️増築費をなくす

そしてもう1つ確実に抑えられるコストがこの増築費ではないでしょうか。
平屋は全ての部屋が1階にあるため、
部屋や収納が1階に足りないという状況が起こる可能性がほぼないからです。

仮に、将来足腰が悪くなり2階に上がるのが厳しくなったとして、
1階を増築するとなれば
それだけで300万円~500万円ぐらいかかることになるし、
実際、これを理由として増築せざるを得なくなり、
老後資金からその費用を捻出している方もいらっしゃるし、
それすらない場合は、住宅ローンに上乗せして
リフォームローンを組まざるを得なくなってしまうわけですからね。

この他、メンテコストにしても
2階建てより平屋の方が確実に抑えられるでしょうし、
固定資産税だって土地の買い方や家の建て方さえ間違えなければ
きっと抑えられると思います。

というわけで、
これから先の金銭的な負担を少しでも減らすためにも、
これまで以上に平屋を前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

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vol.56 よく聞く失敗談

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「よく聞く失敗談」です。

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寝室と衣類クローゼットをどちらも2階につくったことで、
面倒な日々になってしまったというお話をしたいと思います。

まず、家に帰ってきて部屋着に着替えた後、
今日着ていた衣類を全て2階まで持って上がらないといけません。
これをしないとダイニングチェアなどにズボンが積み重ねられていってしまいます...

また、朝起きて1階に降りる時に
今日着る服を全て準備して持って降りてこないといけません。
そのタイミングで持って降りてこないと
身支度する時に再び2階に上がらないといけませんから。
忘れ物をした日には、何度も2階に上がらないといけないでしょう。

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✔️平屋にする

この上と下を行ったり来たり問題は、
2階さえつくらなければ一瞬で解決します。
なので、平屋が建てられる土地なら平屋を選択するのがいいでしょう。

想像してみてください。
寝室も子ども部屋も衣類クローゼットも
全てが居間と同じフロアにある暮らしを。
片付けるのも取りに行くのも便利だと思いませんか?

きっと子どもたちも
自分の部屋をふんだんに使ってくれることでしょう。
よちよち歩きの小さなうちから。

想像してみてください。
洗濯物を2階に干しに行くこともなければ、
洗濯物を2階に取り込みに行くこともなく、
洗濯物を片付けるために上下を行ったり来たりする必要がない暮らしを。
つまり家事動線なんて全く気にしなくていい暮らしを。

きっと、それだけで家事時間の短縮になるでしょうし、
子供から目を離すこともなくなるし、
なにより気持ちにゆとりが生まれることでしょう。

というわけで、平屋はとてもオススメなのですが、
土地の広さ的な問題で平屋が建てられない場合もあるので、
そんな場合は、



✔️衣類クローゼットだけでも1階につくる

ことをオススメしています。
部屋は2階にせざるを得ない場合でも、
衣類置き場だけでも1階につくっておけば、
楽になること間違いなしです。
上下移動は足腰が劣化しつつある中高年だけに限らず
若い世代の子たちでも面倒くさそうですしね。

というわけなので、
ほんのわずかな違いのようですが、
暮らしやすさに大きな違いをもたらすのでぜひ参考にしてください!

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