vol.15 人生の明暗を分ける家づくり

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「人生の明暗を分ける家づくり」です。

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どうやら人は空間があると
埋めたくなる生き物らしく
空間を埋めると満足する生き物のようです。

スーパーに行った際に
スカスカの買い物カゴを見ていたら、
ついでにあれも買っておこうかなー?
なんて思ってしまい、
ついつい余計なものを買ってしまう(カゴを埋めてしまう)
ことも決して少なくなりません。

あと、カバンを大きくしたら、
荷物が増えてしまうのも「あるある」ですよね。
で、無駄に重くて後悔するという...。

とまあ、どうやら人は空間があると
埋めたくなるらしいのですが、
家もまた、この効果がふんだんに
発揮される場所ではないでしょうか。

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例えば、リビングダイニングをゆったりとつくるのが、
現在の家づくりの当たり前となっていますが、
広くつくり過ぎたあまり、余白がたくさんできてしまうと、
なんだか物寂しいというか、
殺風景な気がして、そこに何かを置きたくなります。

また、部屋に関しても同じで、
ベッドと机を置いてもまだ空間にゆとりがあるとしたら、
テーブルやソファーなどを
その余白に置きたくなってきます。

そして、どんどん物が増えていき、
見る見るうちに
片付けや掃除がしにくい部屋になっていってしまいます。

さらに、収納なんかもまさに同じで、
少な過ぎて困らないようにはしないといけないのですが、
そもそも断捨離が苦手だとしたら、
つくり過ぎたら過ぎたで、
それに合わせてさらに物を増やしてしまうのではないでしょうか。

結果、余計に整理不能な家になりやすいんじゃないか
という見方もできると思います。
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✔︎お金がなくなる家づくり

多くの方が、家を建てる時
「備えあれば憂いなし」とばかりに、
部屋も収納もできるだけ多くつくろうとします。
また、同時にできるだけ広くつくろうとします。

しかし、そうすれば、
必然的に家のコストは高くなるし、
それにプラスして
余白を埋めたくなる効果が働くことにより
余分な出費も確実に増えることになります。

つまり、家づくりのやり方によっては
どんどん手元からお金がなくなっていくかもしれない
というわけですね。

家が大きくなれば、その分固定資産税も高くなるし、
電気代も高くなってしまうかもしれませんしね。

そしてその結果、
積立投資に回す余力が全くなくなってしまい、
やがて迎える将来の暮らしに
天と地ほどの差が開くことになるというわけです。


✔︎人生の岐路となる家の予算計画

では、家にお金を突っ込み過ぎて
積立投資に回す余力がなくなってしまった人と、
積立投資に回す余力を残しながら家づくりをした人では、
一体どれくらいの差が開いてしまうのでしょうか?

40歳で家を建てるとして、
iDeCoに毎月1万円かけるとともに、
つみたてNISAに毎月2万円かけられるだけの
余力を残した人とそうでない人とで簡単に比較してみます。

まず、つみたてNISAにて20年間
毎月2万円ずつ積み立てていくと、
20年間で合計480万円元本を預けることになるのですが、
この元本が毎年平均で3.6%ずつ増えていくと仮定すると、
20年後この元本は2倍に膨れ上がります。
つまり、480万円が960万円になるということですね。

では、続いてiDeCoに20年間
毎月1万円ずつ積み立てしていき、
つみたてNISA同様に毎年3.6%ずつ
お金が増えていくと仮定してみると、
これも同じように20年後、
預けた元本が2倍に膨れ上がります。
1万円×12ヶ月×20年=240万円なので、
iDeCoでも240万円お金が増えるということですね。

また、iDeCoには
掛け金が全額所得控除になるという
もう1つ大きなメリットがあります。

仮に、あなたが払っている
所得税と住民税の税率がともに10%だとしたら、
合計、掛け金の20%が
年末調整で返ってくるのです。

つまり1万円×12ヶ月×20%=2.4万円
2.4万円×20年=48万円
さらにお金が増えるということです。

ということで、これらを全て合算してみると
960万円+480万円+48万円=1488万円となり、
積立余力として3万円削りながら
家づくりの予算計画を立てた人と、
積み立て余力まで使い果たして家づくりをした人とでは、
極端に言ってしまうと20年後手元にあるお金が
こんなにも違ってくるという話なんですよね。

いかがでしたか?

もちろん、この通りになるかどうかは
終わってみないと分からないし、
誰かが保証してくれるものでもありません。

しかし、知っておいてもらいたいことは、
収入の多い少ないに関係なく、
家づくりのやり方一つで、
これくらいの差が生まれかねないということです。

さて、あなたは、
一生豊かに暮らし続けられる
「予算重視型の家づくり」と
一生余裕なく暮らし続けることになる
「願望重視型の家づくり」
このどちらを選択されますか?

それでは、また次回。
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vol.14 使い勝手 VS 見た目

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「使い勝手 VS 見た目」です。

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大吉ホームが提案する家の特徴の一つに
キッチン裏につくる
巨大なパントリーがありますが、
(↓これです)
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その意図は、
リビングやダイニングからキッチンを見た時、
雑然としないようにするためです。

つまり、通常キッチンの背面に
あることが当たり前とされている冷蔵庫や家電類を、
全てこの収納の中に入れ込んでしまうことで
キッチン周辺に出がちな生活感を滲み出さないようにする
というわけです。

では、今回は
このパントリーをつくった場合の
メリットとデメリットについて
お伝えしていきたいと思います。

何事もそうですが、
デメリットがない万能なものなんて
99%存在しないと思うので、
メリットだけじゃなくデメリットについても
正直にお伝えしていきたいと思います。

その上で、自分はどうしたいのか
考えてみていただければと思います。


✔︎メリット

キッチンの背面に冷蔵庫を置いた場合、
冷蔵庫にペタペタと貼ってしまう
学校や塾の予定表やゴミの日程表などが、
リビングやダイニングから丸見えになり、
これが生活感を滲み出してしまいます。

他方、パントリーの中に
冷蔵庫を置くようにすれば、
リビングやダイニング側から
冷蔵庫の姿が見えなくなるため、
冷蔵庫に予定表や日程表などをペタペタと貼っても
リビングやダイニングから見えません。

また、同じように
オーブンレンジや炊飯器をはじめとした
家電類も全てパントリーの中に置くことになるし、
食品ストックなども全て
パントリーの中に置くことになるのですが、
これらも全てリビングやダイニングから
見えないようになるので、
少々雑然としていても生活感が出る心配もありません。

そして、パントリーをつくることによる一番のメリットが、
リビングやダイニング側から見た時、
死角の壁が出来ることです。

丸見えにならない壁があることによって、
それこそ日程表や予定表はもちろん、
子どもの名付けや連絡票や、
見えるところで管理しておきたい書類関係を
全て心置きなく壁に貼り付けておくことができるからです。

つまり、パントリーという死角となる隠れ部屋を
キッチン裏につくることによって、
生活感が出やすいキッチン周りを
無理なくスッキリ維持しやすくするのが、
パントリーが担う役割というわけですね。

キッチンの背面は、
リビングやダイニングから見たら、
ただのスッキリとした壁ですからね。
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✔︎デメリット

しかし、ここで多くの方が悩むことが、
冷蔵庫や家電が裏に隠れてしまうと
遠くて不便になってしまうんじゃないかということです。

確かに、コーヒーメーカーやポットなどは
使う時にキッチンに出してくることもできますが、
移動させられないオーブンレンジなどは、
パントリーの中まで自分が移動していかないといけません。

また、食器などを片付けるのも
パントリーの中になると思うので、
それが面倒くさそうという方も
いらっしゃると思います。

なので、振り向いたところに
それらがあってほしいと思う方にとっては、
この大型パントリーは「良いけど、どうなんだろー?」
と思ってしまうかもしれません。

...冷蔵庫に関しては、
扉の向きが変わるものの位置に関しては、
キッチン背面に冷蔵庫を置く場合と変わらないので、
不便さは一切感じないんですけどね。

もちろん、家電置き場だけキッチン背面につくるという
この不安を解消するアイデアもあるんですが、
これを採用すると、
キッチン背面の壁に凹凸が出来てしまうことになります。

となると、
あくまで見た目の話になるのですが、
空間のスッキリ感が消えてしまうと同時に、
生活感が滲み出やすくなります。
キッチン背面にモノを置けるようにしたことで、
油断すると、そこに何でも置いてしまいやすくなるからです。

というわけで、
「使い勝手」VS「見た目」という
この甲乙つけがたい難しい問題。
さて、あなたならどっちを選びますか?

それでは、また次回。