vol.13 家の性質と外構予算と

こんにちは。
本日のお家づくりコラム、テーマは「家の性質と外構予算と」です。

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土地と家それぞれにかけられる
自分にフィットした予算を知り、
かつ、どんな家が建てたいのかを
分かった上で土地選びをすれば、
家にフイットしそうなサイズの土地を選びやすくなります。

結果、土地にできる無駄な余白を
ミニマムに抑えることができ、
外構工事(庭)にかかるコストを
ミニマムに抑えやすくなるのですが、
...外構工事というものは、
建てる家によっても価格差が大幅に変わるという
性質も持っているので、予算の取り方に注意しないといけません。


例えば、大吉ホームでご提案しているSIMPLE NOTEの家は、
正面から見ると装飾のないシンプルな箱となっているため、
このイメージに合わせた庭にしようと、
塀、アプローチ、門柱、花壇...などといった
余計な装飾をする必要がありません。

というより、
そんな余分な装飾をしてしまうと、
せっかくのシンプルで美しい外観が、
台無しになってしまいます。

そんなこんなでほぼ全てのお施主様が、
車を置くところにのみコンクリを打ち、
残りは全部砂利という
シンプルな仕上げになっているのですが、
その結果コストは安く抑えられます。

一方、装飾することによって
デザインを整えているお家はこういうわけにはいきません。
庭も家に合わせてコーデしないと、
せっかくのイメージが台無しになってしまうからです。

となると、
家のイメージに合わせた塀、
家のイメージに合わせた門柱、
家のイメージに合わせた植栽、
家のイメージに合わせたアプローチ、
家のイメージに合わせた花壇...と、
あれこれと装飾することで、
家とのバランスをとっていくことになります。

結果、その1つ1つのコストが
外構工事費を押し上げしていきます。

また、SIMPLE NOTEの家は、
プライバシーの担保と防犯性も重視した結果、
外から見たら正面に窓がない
倉庫みたいな家になっているのですが、
この結果、プライバシーの担保や防犯性アップのために
塀や植栽や目隠しを一切する必要がありません。
家の外壁そのものが
塀のような存在と化しているからです。

つまり、さらに外構工事費用を
カットすることができるというわけです。

一方でプライバシーが担保されておらず、
防犯性の低そうなお家、つまり外から家の中が丸見えとなるお家は、
塀や植栽や目隠しなどによって、
それらを強化せざるを得なくなります。

そしてこの結果、
外構工事費用がさらに嵩むことになります。

このように、外構工事の予算は、
あなたがどんな家にしたいのか?によっても大きく違ってきます。

また、これに加えて、
選ぶ土地のサイズを間違えてしまうと
さらに外構工事が高くなってしまうし、
平屋が建つ土地なのに
わざわざ2階建てを建ててしまうのも、
不用意に外構工事を高くする大きな原因となります。

なので、この事実を理解した上で家づくりを行い、
また資金計画を行っていただければと思います。

それでは、また次回。
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vol.12 現地での土地の見方

こんにちは。
本日のお家づくりコラム。テーマは「現地での土地の見方」です。

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新しくつくられた分譲地の利点は、
・基本的に土地の形が整っていること
・道路幅がゆったりしていること
・水道が整っていること
・排水も整っていること
・隣地との境界が明確なこと
・親子ともに同世代の人たちがご近所さんになること
ですが、それゆえ基本的に
価格が高めに設定されています。

一方で、新しくつくられた分譲地じゃない場合、
それらの利点の幾つかが欠けていることもあって、
新規分譲地に比べると価格が安いことが多いのですが、
予算的な都合であなたがこっちの土地を
選ばないといけないとしたら、
現地での土地の見方を知っておく必要があります。

では今回は、
こういった土地を選ぶ時に
現地で確認しておくことについて
お伝えしていきたいと思います。

おそらく
・土地の日当たりの良し悪し
・土地の形の良し悪し
・浸水しそうな場所かどうか
・近隣の雰囲気や環境
・道路の広さや車の止めやすさ
・学校や職場へのアクセス
などは、みんなチェックすると思うので、
それらは割愛して
コストに直結する部分に絞って
お伝えしていきたいと思います。

vo.12現地での土地の見方2.jpg

✔︎境界がどうなっているか?

まず1つ目が「境界」の状況です。
隣地との間に境界がない場合、
境界をつくらないといけないため、
その費用が土地代と別にかかるからです。

また、境界があったとしても、
塀が古く傾いている場合や
壊れてしまっている場合は、
一旦それらを壊してつくり替えないといけません。

なので、土地を見に行った時に、
境界がどんな状況なのかまで
チェックしておく必要があります。

そして、不動産屋さんに
これらを売主負担でやってくれるのか、
あるいは自己負担でやらなければいけないのかを
確認しなければいけません。

そもそも境界が明確じゃない場合、
境界を明確にするための境界確定を
売主負担でやってくれるかどうかも、
買う意思表示をする前に
確認しておかないといけないです。

✔︎水道があるかどうか?

次に見ておくことが、
水道が敷地内に入っているかどうかです。
過去に入っていた場合は、
水道メーターボックスがあるか、
ここに引き込まれていますよという目印が
現地にあるかもしれないのですが、
これも見落とさず不動産屋さんに確認すべきです。

もし入っていなければ、
前の道から引き込まないといけないし、
そうなれば、けっこうな工事代が
別でかかることになります。

あるいは、敷地内に引き込まれていても
現在の基準を満たしていない場合は、
基準を満たした太さに新たに引き込み直さないといけなく、
この場合も同じだけの費用がかかります。

なので、これも現地にて
チェックすることを忘れないでください。
ちなみに、これは確実に
自己負担でやらないといけない工事です。


✔︎道路に側溝があるかどうか?

そして、水道ついでに見ておくべきことが、
道路の端に蓋がされた溝があるかどうかです。
つまり、排水先があるかどうかですね。

自分が検討している土地に沿って
溝があるなら問題ないのですが、
仮に自分側ではなく道路の反対側にある場合は、
そっちに排水を接続しないといけないので、
その分水道工事が余分にかかるし、
もし、排水先が見当たらないとなれば、
そもそも建築することができません。

なので、これも水道とともに
しっかり現地でチェックし、
排水先がある場合、
排水のために別で費用がかからないかまで
不動産屋さんに確認するようにしてくださいね。

多くの地域で、溝を管理している
水利組合という組織があり、
そこに支払う費用が必要だったりしますからね。

vo.12現地での土地の見方1.jpg

✔︎見えない費用に注意が必要!

ここまで、境界・水道・排水の
3つについてお伝えしてきたのですが、
分譲地とそうじゃない土地の一番大きな違いは、
この3つが整っていることが当たり前か否かです。

そして、これらが整っていない場合、
たとえ土地価格が安かったとしても、
場合によってはこれらの工事代によって
土地にかかる総額が新規分譲地より高くなる
可能性だって十分あり得ます。

なので、この3つを確認し、
これらの工事がもし別途で必要そうなのであれば、
これらの費用を算出した上で、
土地の価格が妥当なのかどうなのかを
見極める必要があります。

かつ、これらを踏まえた上で、
土地の価格交渉を行う必要がありますね。

ということで、
見える価格だけじゃなく
見えない費用まで知った上で、
価格も含めた土地の良し悪しを
判断していただければと思います。

それでは、また次回。