vol.207 家づくりのコスト削減法(建築編2)
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「家づくりのコスト削減法(建築編2)」です。
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現在暮らしている住まいが賃貸住宅だとしたら、
部屋や収納が少ないことによって
暮らしの不便さを感じている可能性が高いでしょうから、
その不満や不快さを解決するべく
過不足がないように部屋も収納もつくりたい
とお考えになると思いますが、
そうなれば、どんどんコストに跳ね返ってきてしまいます。
結果、その皺寄せが
ローンにのしかってくるわけですが、
それだけではなく、多く作ったスペースは
やがて持て余すことになる可能性が高いのではないでしょうか。
ご実家の余った部屋たちのように。
SIMPLENOTEの家では
家族が最大化する現在だけに目を向けず、
家族が最小化する将来にも同時に目を向けつつ、
家づくりをしていただくことをオススメしています。
では今回は、
面積を左右する2つ目の項目である
「部屋の数」についてお伝えしていきたいと思います。
✔️旧「客間」兼「子供部屋」
以前に比べ来客をもてなす機会が減ったことから、
「客間」を求める方はずいぶんと少なくなりましたが、
ご実家から離れた場所に家を建てようとしている方などは、
親御さんが遊びに来た時に備えて
もう1つ部屋が余分に欲しいと
お考えになるのではないでしょうか。
リビングに隣接してもう1つ部屋を設えておけば、
子どもたちが小さいうちには、子どもたちの遊び場にもなるし、
荷物も置いておけますしね。
2階建ての家では子ども部屋が基本2階になることが多いです。
もしリビングに横にもう1つ部屋があれば、
小さい子どもたちは2階の自分の部屋に荷物を持っていくことがなくなり、
隣接したリビングも散らかり気味になってしまうでしょう。
そんなわけで
2階建ての家を建てようとお考えの方は、
住みやすい家にするために来客の有無に関わらず
1階に客間的な部屋を作らざるを得ないというのが
現実的な話ではないでしょうか。
コストが高くなるのは承知の上で。
✔️新「客間」兼「子ども部屋」
SIMPLENOTEではコストをアップさせることなく
「客間」的な要素も兼ね備えた部屋を設けるために、
2階建ての家を建てるにしても
「子ども部屋」は基本1階に作ることをオススメしています。
子ども部屋を1階に作れば、
子どもたちに使ってもらいやすくなるし、
子どもたちが自分の荷物を
自分の部屋に片付けやすくなるからです。
また、親御さんが泊まりに来た時も
その部屋を使ってもらいやすいからです。
親御さんが泊まりにくるのは
基本子どもたちが小さいうち。
そして、子どもたちが小さいうちは
自分の部屋で寝るのではなく
親と一緒に寝室で寝ているからです。
以上のような理由から、
SIMPLENOTEの家では平屋はもちろん2階建ての場合でも
子ども部屋を基本1階に作ることを
オススメしているというわけです。
やがて子どもたちが出ていった後は、
2階から1階に引っ越して来れば
自分たちの寝室として使えるし、
あるいは、夫婦それぞれが
それぞれの部屋(書斎や仕事部屋)として
使えるようになりますしね。
この他、洗濯物を干したり畳んだりするためだけの
ランドリールームなども予算にゆとりがあればいいですが、
そうじゃないない場合は無くてもいいスペースではないでしょうか。
出来るだけリビングから生活感を消したいのも分かりますが、
そのために部屋を作れば
それだけで冷暖房機器も含めると
100〜150万円ほどコストが上がるし、
広く作ったリビングダイニングキッチンで
子どもたちの様子を見ながら
家事が出来るのが現在の家の魅力ですしね。
というわけなので、
利便性や不安やもしもの備えから
どんどん家を広げたくなる衝動に駆られると思いますが、
そこにはコストがつきものであるということをご理解いただき、
現在だけじゃなく将来のことも考慮して
合理的な判断をしていただけたらと思います。
では、次回は面積を圧縮に欠かすことの出来ない
次なる要素「部屋の広さ」について
お伝えしていきたいと思います。
それでは、また次回。