vol.146 中庭の欠点と利点
こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「中庭の欠点と利点」です。
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ホームページやInstagram動画をご覧いただくと
お分かりいただけると思いますが、
SIMPLE NOTEの家の多くが
「中庭」があるという特徴を持っています。
もちろん、この特徴には「コストが高くなる」
という不安点が一般的には存在するのですが、
実はその不安とは裏腹にこの特徴は、
逆にコストを落としてくれるという
嬉しいサプライズをもたらしてくれます。
では、その理由について
今回はお伝えしていきたいと思います。
非常に多くの方が見落としてしまっている
家づくりの大きな落とし穴について言及していくので
どうぞ最後までお付き合いください。
✔️土地代を大きく抑えられる
今回の記事だけでは紹介しきれないぐらい
「中庭」には多くの利点が存在するのですが、
そのうちの1つが「土地代を抑えられる」ということです。
「中庭」をつくらないお家は、
南からの光を確保するために
障害物が存在しない南向きの土地を選ぶか、
隣家から充分な距離を空けることが出来る
広めの土地を選ばざるを得ないため
その分土地代が割高になってしまうのに対し
「中庭」があるお家はそのいずれも一切気にすることなく
土地を選ぶことが出来るからです。
つまり、土地の日当たりを気にする必要がなくなるため、
価格設定が割高な南向きの土地にこだわる必要もなくなるし、
日当たりを確保するために余分な広さの土地を買うことによって
隣家から充分な距離を開ける必要もなくなるというわけですね。
なんせ「中庭」をつくれば
自ずと隣家から充分な距離が開いた場所に
窓をつくることが出来ますからね。
そして、その結果、
隣家との距離を気にすることなく
家を建てることが出来るようになり、
土地に無駄な余白を残すことなく
敷地をいっぱいまで有効活用することが出来ることになります。
「中庭」というプライバシーに優れた庭があることによって、
人目が気になる外に庭をつくる必要もなくなりますしね。
✔️外構予算を抑えることが出来るから
日当たりを気にしなくてよくなること、
そして庭を外につくらなくてよくなること、
この2つによって敷地に出来る余白を最小限に出来るのが
「中庭」がもたらす大きな利点なのですが、
この結果、外構工事の費用が削減出来ます。
単純に施工面積が小さくなるからです。
また「中庭」からの採光を有効活用出来れば、
外周部に大きな窓を設置する必要もなくなるし、
窓の数を多くする必要もなくなるため、
境界に立てるブロック塀やフェンスなども
設置する必要もなくなります。
家の外壁が塀そのものの役割を兼ねることが出来るからです。
家の中やウッドデッキのプライバシーを担保するためや
防犯性強化のための植栽や目隠しなども
一切つくる必要もなくなるので、
これらのコストだって丸々浮いてきますしね。
そんなわけで「中庭」は、
予算がはみ出しがちな外構工事のコストをも
抑えてくれる役割を果たすというわけですね。
✔️トータルコストで考えることが重要
「中庭」をつくれば、
「中庭」をつくらない家よりも家の価格は割高になります。
「中庭」をつくる分、外周面積が増えるし、
中庭部分も施工しないといけないからです。
とはいえ、ここまでお伝えしてきたように
土地代を抑えることが出来るし、
外構工事代を抑えることが出来るため、
土地、家、外構のトータルコストで考えると
予算を落とすことが出来ると考えています。
イメージとしては、
家のコストは100万円上がることになるけど、
土地のコストを100万円落とすことが出来、
かつ外構のコストを100万円落とすことが出来る、
という感じでしょうか。
もちろん、家も設計によって
贅肉的な箇所を削ぎ落とすことが出来れば、
コストを上げることなく
「中庭」がある家をつくることが出来るので、
それが実現出来ればさらにトータルコストを
抑えることが出来るようになるんですけどね。
というわけなので、
「中庭=高くなる」という
なんとなくのイメージだけに引っ張られて、
住みやすい家をつくるための手段を
安易に縮めないように気を付けていただければと思います。
それでは、また次回。