vol.24 中庭がある平屋の現実

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「中庭がある平屋の現実」です。

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平屋にしただけでも
家が高くなると思うんですけど、
その上さらに中庭をつくるとなると、
外壁の面積が広がってしまって
もっと高くなるんじゃないですか?

時々、このようなご質問をいただくことがあります。

答えは基本的には「YES」であり、
そうなってしまうがゆえに、
平屋や中庭の提案ができない会社さまもあると思います。

しかし、中庭をつくることによってカットできるモノもあれば、
平屋にすることによってカットできるモノもあり、
その2つを上手く組み合わせることさえできれば、
コストを上げることなく「中庭がある平屋」を建てることが可能です。
今回は、このことについてお伝えしていきたいと思います。

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では、まずは「中庭」をつくることによって
カットできるモノについてからです。

✔︎そもそも中庭をつくる理由

シンプルノートの家で、なぜ中庭のある家が多いのかと言うと、
本当に居心地のいい空間をつくるためには、
採光の確保とプライバシーの担保を
両立させる必要があるからです。

例えば、多くの家が
周囲に向かって大きな窓をたくさんつくっていますが、
そこからは光と共に視線も入ってきます。

となると、カーテンなしでは
とっても居心地の悪い家になってしまいますよね?
いつも誰かに見られながら暮らすことになるからです。

そして、ほとんどの窓にカーテンを設置するわけですが、
となると、当然光まで遮ってしまうことになりますよね?

一方で、中庭をつくると
中庭につくった窓は、
外からの視線を全く気にする必要がありません。
見えるのは自分の家の中のどこかの部屋か、
自分の家の外壁のどちらかですからね。

それゆえ、その窓には視線を遮るために
カーテンをつける必要がなくなります。
(方位によっては陽射しを調整するために必要となる場合もありますが...。)

また、カーテンいらずの中庭の窓は、
日中ずっと安定的に光を届けてくれることから
家の外周部に大きな窓を設置する必要がなくなるし、
窓の数をやみくもに増やさずとも、
充分家の中を明るくすることができます。

以上のような理由から「中庭」には、
窓にかかるコストをカットできるという効果と、
カーテンにかかるコストをカットできるという
2つの効果があるというわけですね。
vol.24中庭がある平屋の現実1.jpg

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では、続いて平屋にすることによって
カットできるモノですね。

✔︎圧倒的な住みやすさが平屋の特徴

平屋には、あなたが想像している以上に
多くのメリットが存在するのですが、
そのうちの一つが「圧倒的な住みやすさ」です。

アパート暮らしの方なら
共感いただけると思いますが、
これまでと同様にワンフロアのまま
部屋や収納が増えるわけですからね。

例えば、2階建ての場合、
子ども部屋を2階につくる方が圧倒的に多いと思いますが、
実はこれがリビングを汚す最大の理由となります。

だって、小さな子どもたちは
親と離れた場所に居たがらないし、
いちいち2階まで自分のモノを
持っていくわけありませんからね。

なので、このような家には
1階に和室をつくっている場合が多いのですが、
仮に子供部屋を1階につくることができれば、
この部屋をつくる必要なんてないような気がしませんか?

となると、この部屋分
丸々家を小さくすることができるので、
その分、建築コストを縮めることができます。
平屋だと階段だって必要ないし、
トイレも1つ減らすこともできますしね。

この他、設計のやり方によっては
ただ通るだけの廊下も省くこともできるし、
それぞれの部屋(寝室・子供部屋)の広さも、
寝るだけだと考えると、
最小限にしても支障ないと思います。

そんなこんなで「中庭がある平屋の家」を
こなれた価格で建てることができるというわけですね。

ということで、
居心地が良くて住みやすく、
おまけにオシャレなデザインの家を
こなれた価格で建てたいなーとお考えの方は、
ぜひこのアイデアを参考にしていただければと思います。

それでは、また次回。
vol.24中庭がある平屋の現実2.jpg

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vol.23 平屋の誤解

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「平屋の誤解」です。

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前回の記事で、
安全・快適・便利をより良くするために
行っている工夫について
お伝えさせていただきましたが、
この3つに共通していた答えが
「平屋にする」ということです。

つまり平屋にすればよりいい家をつくりやすくなるし、
かつ、家をコンパクトにできれば、
2階建てより割安なコストで建てることができるので、
平屋が建てられる土地のお客様には、
平屋を提案することが多いです。

とはいえ、
たとえ平屋を割安で建てられたとしても、
それなりに土地の広さがいるんじゃないか?
そして、そうなると土地代が高くなり、
結局、家づくりのコストが高くついてしまうんじゃないか?
と思っている方も少なくないと思うので、
今回はその点についてお伝えしていきたいと思います。

vol.23平屋の誤解1.jpg

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では、具体的に
縦横10mずつの100㎡(約30坪)の平屋を建てるとして、
一体どれくらいの土地が必要なのか考えていってみましょう。

✔︎自分に必要な土地面積の求め方

この場合、車を置く方向に5.5mとり
それ以外の方向を全て通路として1mずつとるとしたら、
間口として必要な長さは、
1m+10m+1m=12mとなり、
奥行きとして必要な長さは、
5.5m+10m+1m=16.5mとなります。

なので、12m×16.5m=198㎡(=約60坪)が、
この平屋を建てるに必要な広さということになります。

そして、この場合
車を4~5台置くことが出来るのですが、
仮にこんなにも駐車スペースが必要ないとしたら
もっと面積を小さくすることもできます。

この時に覚えておいていただくといいのが、
車1台あたりに必要な広さは
4.5坪だということなのですが、
仮にあなたに必要な駐車スペースが2~3台だとしたら、
9坪面積を小さくした50坪強の広さで土地を探してもいい
ということになります。

もちろん、建てる家の大きさや、
土地の形によっては不可能な場合もあるので、
絶対にというわけではありません。
あくまで物理的に可能だという意味合いです。

とはいえ、要は50坪あれば
平屋という選択肢がとれるわけなので、
やみくもに広い土地を買わなくても大丈夫です。
vol.23平屋の誤解2.jpg

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✔︎解決すべきは明るさ問題

ただし、平屋を建てるとなると、
周りが家に囲まれている場合、
家が暗くなってしまうんじゃないかという
ネガティブな懸念点が出てくると思います。

駐車スペースが南であれば、
家の中が丸見えながらも
少なからず南からの光が入ってくるので、
その問題も幾分解消されそうですが、
それ以外の土地だと、セオリー通りの間取りでは、
どう考えても薄暗い家になってしまいそうですよね。

先程説明したように
敷地をいっぱいに使って
家を建てるとなればなおのことです。

そこで、家を建てるにあたって
知っておいて欲しいことが、
平屋の家で室内に充分な光を採り込むためには
隣家との間に充分な距離が必要だ
ということです。

例えば、すぐ南に家が建っている土地で、
南にリビングを配置しても全く光は入ってきませんが、
南の家から最も遠い位置にある北にリビングを配置してみると、
そして、そのリビングの南に大きな窓をつくってみると、
リビングには南からの光がたっぷりと入ってきます。

つまり、リビングの南に外をつくるということですね。
これが「中庭」です。

すると、必然的に
東に建っている家とも、
西に建っている家とも、
充分な距離を取ることができるため、
1日中安定的に光を採り込むことが
できるようになります。

また、南からの光が採れない南に配置した部屋にも、
中庭の壁に反射した光を窓から入れれば、
その部屋も自然光だけでずっと明るく保つことができます。

これはあくまで一例ですが、
言いたいことが何かというと、
土地に合わせた設計さえできれば、
日当たり問題もあっさりとクリアできるということです。

なので、たとえあなたが平屋を希望しているとしても、
日当たりを気にし過ぎて必要以上に広い土地を買ったり、
南向きにこだわって買う必要は全くない
ということを覚えておいてください。

設計力さえあれば、どんな土地でも
常に安全・快適・便利な家を建てることができますので!

それでは、また次回。