vol.22 プラスαの価値

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「プラスαの価値」です。

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安全・快適・便利の3要素は、
私たち住宅会社が提供すべき最低限の要素です。

まず、1つ目の「安全」とは、
大きな地震からあなたの家族の身を守ること、
そして犯罪から家族の身を守る防犯性の高さのことですね。

そして、2つ目の「快適」とは、
家の中が明るいこと、
暑い寒いに悩むことなく過ごせること、
ゆったり落ち着いて暮らせるといったことですね。

そして3つ目の「便利」とは、
家事動線が良いこと、
家事の手間や時間が短縮出来ること、
掃除が楽なこと...といったことですが、
この3つの価値を提供するために、
大吉ホームではそれぞれに独自の工夫を凝らしています。

では、今回はその独自の工夫について
お伝えしていきたいと思います。

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✔︎コストを上げずに質を高める工夫

この3つの要素を高めるにあたり、
行っている工夫は、
いかにコストを上げずにこれら全てを良くするのか
ということです。

コストが上がるということは、
その分、あなたの負担が増えることになり、
別の何かが犠牲になるかもしれないので...。

では、1つ1つ具体的にお伝えしていきます。

まずは『安全』から。
地震に強い家にするために推奨していることが、
「平屋」にすることです。
重心が低くなればなるほど揺れにくくなるからです。

その結果、耐震等級3も格段にとりやすくなるし、
2階建ての家では次第に当たり前となっている
「制震ダンパー」もつける必要がなくなり、
これだけでも4~50万円コストを抑えることができます。

そして防犯に関しての工夫は、
間取りを分からないようにすることです。
これに関しても余分なコストが一切かからないどころか、
むしろ無駄なコストを削ってくれます。

丸見えの大きな窓を隠すための
植栽や目隠しや塀などをつくる必要がなくなるからです。

では、続いて『快適』について。
これに関しては、いい断熱材を使うと共に、
温度差が出にくくなるように2つの工夫をしています。

1つは平屋にすることで、
もう1つはいらない場所を削ることによって
家をコンパクトにすることです。

平屋だと、上下階の温度差ができないし、
家をコンパクトにすれば、
冷暖房の効果が家全体に行き渡りやすくなるからです。
家がコンパクトになれば、
その分、家の価格も安くなるわけですしね。

また、快適に過ごすためには、
家の中の温度や湿度も大切ですが、
プライバシーが担保されているかどうかも
肩を並べて大切な要素となります。
家の中が外から丸見えだと、
全くリラックスして過ごせないからです。

なので、できるだけカーテンが必要ない
窓をつくらないようにしています。
カーテンがいらないということは
全く光が遮断されないということなので、
窓をやみくもに増やさなくても、
自然光だけで家の中が明るくなるし、
そうなれば、窓のコストも下がるし、
カーテン代もいらないですし。

では、最後に『便利』について。
これに関して一番声高に言われているのが
家事動線だと思いますが、これに関しても、
平屋にすればそれだけで簡単に解決してしまいます。

平屋だと、上下階を行き来する必要がないからです。
動線が悪いと
上と下を行ったり来たりしなければいけないからですからね。

片付けに関しても、
平屋にすれば必然的に子供部屋が1階になるので、
それだけでずいぶんと手間がカットできます。
なにせ、リビングやダイニングが散らかる一番の原因は、
その近くに子どもたちのものを片付ける場所がないことですからね。
誰だって、いつも使うものをわざわざ2階に持っていくのは
面倒くさいですしね。
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✔︎コストを上げずに安全・快適・便利を実現している理由

以上のように、
無駄にコストを上げることなく、
より安全で、より快適で、
より便利な家をつくるようにしているのですが、
このような提案をしている理由は、
できるだけ家計の支出を減らすべきだと考えているからです。

今後は、社会保険や税金が上がっていくだけじゃなく、
歯止めが効かない円安の影響を受けて、
電気料金やガソリン代はもちろん、
全ての物価が高止まりしそうな感じなのに対し、
それに連動して所得が増えていくかというと、
決してそうではなさそうですからね...。

これから先に備えて
できるだけ家づくりのコストを抑え、
少しでも余力資金をつくっていただきたいと考えています。

ここまで全て網羅することが、
これからの家づくりに必須なことだというのが、
基本的なスタンス(考え方)です。

それでは、また次回。
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vol.21 美しい家を創るたった1つのルール

こんにちは。
本日のお家づくりコラム、テーマは「美しい家を創るたった1つのルール」です。

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大吉ホームが建てるお家の特徴の一つに
「窓がないフラットな外観」がありますが、
もちろんこれにもきちんとした理由があります。

1つは、間取りを分からないようにすることで、
防犯性とプライバシー性を高めるため。
つまり、より居住性の高い住まいを実現するためですね。

そして2つ目が、窓をはじめとした一切の部材を
正面からなくすことによって家を汚れにくくするため。
つまり、美しい状態が維持しやすくなれば、
外壁のメンテサイクルが長くなり、
結果、ランニングコストが抑えられるからですね。

最後に3つ目が、家がカッコイイからです!笑

今回は、カッコイイ家をつくるためのルールについて
お伝えしていきたいと思います。

たった1つだけですし、とても簡単なルールなので、
ぜひ覚えておいてください!
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✔︎シンプルで簡単なルール

そのルールとは、
「部屋の配置や動線などを指定しないこと」です。

理由は簡単。
そんなことをしたら、
設計士はそれを優先して間取りを
つくらざるを得なくなるからです。
そもそもその要望が、
その土地に合致しているかどうかに関係なく...です。

例えば、南向きの土地を買ったからといって、
リビングダイニングはもちろん、
寝室も子ども部屋も全て南向きでつくってください
などと伝えてしまうと、
これだけで描く前から
ほぼ間取りが決まったようなものになります。

1階だと、玄関・リビング・ダイニングが南で、
2階だと寝室、子ども部屋が南、
そして、北には水回りと階段がくるといった感じですね。

で、この家がどうなるかというと、
まず、かなり高い確率で玄関の真横に
リビングのエアコン室外機が
ちょこんと置かれることになります。

また、南向きの窓は全て大きな窓になるでしょうから、
パッと見ただけで間取りがほぼ完璧に分かってしまいます。

さらに、洗濯物を寝室のベランダに干すとなると、
いつも周りから洗濯物が丸見えになり、
生活臭が漂う住まいになってしまいます。

そして、この住まいは
居住性も決して良いとは言えないのです...。
というのも、2階につくった子ども部屋は、
子どもが小さいうちは使わないため
リビングが散らかりやすくなるし、
進学と共に子どもが出て行った後も
別の用途として使いにくいからです。

洗濯だって上下を行ったり来たり
しないといけないわけですしね。
毎日大変です...。

この他、玄関→土間収納→ファミリークローゼット→洗面→
リビング(ダイニング)という風に、
通り抜け動線を指定したりするのも、
それだけで間取りを固定してしまうことになるし、
これに関しては、土地の向きによっては、
やるべきではない場合が多々あります。

そもそも通り抜けにすると、
それだけで収納力が大きく低下してしまいます。
(通路を確保しないといけなくなるからです。)

そんなこんなで、
勝手に自分自身の中だけで
あれやこれやとつくりあげておかないことが
大事だというわけですね。
カッコイイ外観にするためだけじゃなく、
居住性の高い住まいにするためにも。

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✔︎後は設計士のセンス次第!

とはいえ、じゃあ要望を全く伝えない方がいいかというと
そういうわけでもなく、
やりたいと思っていることはしっかり伝えるべきです。
(それによって必然的に間取りが決まってしまうような要望が
NGだということです。)

しかし、これから家を建てる方に
覚えておいて欲しいことは、
「間取りは環境によって決まる」ということ、
そして「外観は環境と間取りによって決まる」ということです。

つまり、間取りはあなたの要望だけでつくるのではなく、
その土地に合わせてつくるべきだということ、
そして、外観はそれによってできあがった
間取りと環境を考慮しながらつくりあげていくものだ、
ということですね。

後は、設計士さんのセンス次第ですが、
これが居住性の高い住まいとともに、
美しい家をつくるためのたった1つのルール
というわけです。

それでは、また次回。
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