vol.20 「賃貸」VS「マイホーム」の盲点

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「賃貸」VS「マイホーム」の盲点です。

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このまま賃貸に住み続けるのか?
いっそ家を建てた方がいいのか?
結婚してからある程度過ぎた頃くらいに
この2つの選択の間で揺れ動くことが多いのではないでしょうか?

1.暮らしがより豊かになること
2.電気の自給自足が出来ること
3.住宅ローン金利の中に生命保険が含まれていること

以上の3つの理由から、少しでも早く
家を持った方がいいと思っているのですが、
しかし一方で、
持ち方によっては取り返しがつかない失敗となり、
老後はもちろん、これからの暮らしまでも
窮屈になる可能性が高くなってしまうことから、
家を建てずにずっと賃貸で住み続けた方がいい
場合もあるなとも思っています。

ということで今回は、
この2つをリアルな数字を入れつつ、
比較していきたいと思います。
vol.20「賃貸」VS「マイホーム」の盲点1.jpg

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✔︎ずっと賃貸という選択肢

では、あなたが
現在払っている家賃を7万円、
貯蓄するお金を6万円として、
35年後の状況はどうなっているか
考えていってみましょう。

まず、将来手元に残る
不動産という資産はありませんよね。
しかし、家を持たない分、
固定資産税や家の修繕費用などが一切かからないため、
これまで通り、ゆとり資金の6万円を
毎月コツコツ貯蓄に回すことができます。

仮に将来賃貸物件で
住みにくい状況になったとしたら、
貯めた資金を使って
実家をリフォームして住むもよし、
建て替えて住むもよし、
あるいは実家がない場合は、
住みたい場所で土地を買って家を建ててもよし、
老人ホーム的な所に入ってもよし...ではないでしょうか。

新築するにしても、
子どもたちは巣立っていると想定すると
家をコンパクトにできるため、
割安で家を建てることができるし、
土地を買うにしても
学校のことを考えなくてもいいことから
住む場所を柔軟に考えやすいと思います。

おそらくそれ以降は、生きている間、
家に手を加える必要もないでしょうしね。

そんなこんなで、
こういった見方をしてみると、
ずっと賃貸という生活も
決して悪くないというわけですね。

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✔︎家を持った場合

では、続いて家を持った場合
どうなるのか考えてみましょう。

この場合、先程の家賃並みで
家を手に入れようとしたら、
銀行からの借入額を2500万円前後に
納めなければいけないのですが、
もしこれが無理だとしたら
一体どうなるのでしょうか?

仮に1000万円オーバーの3500万円を
銀行から借りざるを得ないと仮定すると、
家賃よりも3万円も出費が増えることになります。

そして、家を持つことによって
必要となる固定資産税と火災保険、
そして定期的にメンテしていくための
積立費用を合わせると、
毎月さらに3万円程度の出費が
必要になってくると
考えておいた方がいいでしょう。

となると、賃貸暮らしの時より
6万円も毎月の出費が増えるわけですが、
こうなると貯金をしていく
お金が全くなくなってしまいます。

つまり、家を持ったは良いが
全くお金は増えていかないということですね。

では、35年後
一体どのようになっているでしょうか?
まず、貯金ができないので、現金資産はゼロということになりますよね。

続いて、不動産という資産はどうでしょうか?
建物に関しては、価値はゼロです。
木造建築の償却期間は22年なので、
これを超えると価値はゼロになりますからね。

土地に関してはどうでしょう?
東京や京都などでなければ、
今後土地の価値が上がることはないだろうし、
むしろ下がっていくと考えたほうがいいでしょう。

買った値段と同じか、
あるいは幾分価値が下落していると
考えるのが妥当ではないでしょうか。

つまり、仮に買った土地の値段が
1000万円だとしたら、
かろうじて1000万円ぐらいの
価値が残っているということなので、
売却した場合、それぐらいの
現金にはなるということですね。

ただ、この場合土地を売却せず
それなりのリフォーム工事をして
住み続けていくでしょうから、
その費用が必要になりますね?
キッチンやお風呂やトイレなどの設備品の
入れ替えも含めた大掛かりな工事費用が。

となると、500万円〜700万円ほどの
出費が再び必要となるし、
これに加えて1階に
部屋数を増やさないといけないような
家を建ててしまっているとしたら、
さらに増築費用まで必要になってきます。

結果、1000万円ぐらいの出費が必要となり、
再びローンを組むことになるか、
子どもたちが巣立った後、
できたゆとりで頑張って貯めてきた貯金を
捻出しなくてはいけなくなってしまいます。

悲しいですが、
これが家づくりのやり方を
間違えてしまった場合のリアルな結末です。

いかがでしたか?
少しゾッとする結末でしたね。

というわけで、
こんな結末を迎えないようにするために、
土地探しやプランをする前に
よく考えて資金計画を行うようにしてください。
ポイントは、余力を残しつつ
家を建てることができるかどうかです。

それでは、また次回。
vol.20「賃貸」VS「マイホーム」の盲点2.jpg

vol.19 明るさと開放感の方程式

こんにちは。
2023年もお家づくりコラムを続けていきます。
お家づくりを考えている皆様の参考になればうれしく思います!

本日のテーマは「明るさと開放感の方程式」です。

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多くの方が
リビングダイニングに求めることが、
「明るさ」と「開放感」だと思います。

そして、その手段として大きな窓をつくり、
天井を高くするのですが、
実はこの2つを採用しただけで、
充分な「明るさ」と「開放感」を
得ることができるとは限りません。

まず、なぜ大きな窓をつくるだけで
充分な明るさが得られないのかと言うと、
基本的にほぼすべての窓が
カーテンありきの設計になっているからです。

つまり、光を採りこむために
窓をつくったにもかかわらず、
カーテンで光を遮っているから
家の中が薄暗くなってしまうというわけですね。

そして、大きな窓があるリビングはまだしも、
北に追いやられがちなキッチンや、
北に追いやられつつ、
窓のサイズまで小さい洗面などの水回りは、
照明なしではいられないぐらい
暗くなってしまいます。

また、天井だけ高くしても、
窓や室内ドアが低いままでは、
天井付近まで光が拡散しないため、
かえって天井付近が薄暗くなってしまいます。

となると、南向きでつくった
リビングやダイニングでさえも、
朝から照明に頼らざるを得なくなる
というわけですね。

vol.19明るさと開放感の方程式1.jpg

では、開放感についてはどうでしょうか?
朝から夜までずっと
照明に頼り続けないといけない家は、
果たして開放感あふれる住まいなのでしょうか?

視線を遮るために
閉じた状態となったカーテンによって、
全く外が見えなくなってしまうとしたら、
果たしてその空間から開放感を
感じることができるでしょうか?

カーテンが閉まっているということは、
一面壁に囲まれているのと
何らかわりないってことですからね。

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✔︎「明るさ」と「開放感」の方程式

家全体に満遍なく自然光を届けるためには、
まず窓から入ってくる光を遮らないこと、
そして、その光が全体に届くように
してやらなければいけません。

では、そうするためには、
一体どうすればいいのか?

まず、大前提として、
窓は基本的に視線を遮るための
カーテンがいらないように
つくらないといけません。

そして、その上で窓から入ってきた光を
家全体に拡散する工夫を施さなければいけません。

その一つが、
窓と室内ドアと天井の高さを
全て揃えるということです。

こうすることによって、
室内に入ってくる光量が増えるし、
天井付近まで光が拡散しやすくなるからです。

また、天井とドアの高さを揃えることによって、
空間に奥行きが感じられる視覚効果が得られるので、
窓の高さも相見えて開放感を感じてもらいやすくなります。

そして、光を拡散させるもう1つの工夫が、
内装を白やアイボリーを基調とすることです。

また、床や家具の色なども、
ダークトーンのものではなく、
ライトトーンのものを(オークやメープルなど)
選んでいただくとさらに明るさが増すと思います。

vol.19明るさと開放感の方程式2.jpg

✔︎そんなこんなでまとめると...

リビングダイニングに
「明るさ」と「開放感」を出すためには、
一般的には「大きな窓」+「天井を高くする」
と考えられていますが、
隣近所が100mぐらい離れているような
田舎に家を建てない限り、
これだけでこの2つは実現できません。

一方で、
「カーテンがいらない窓」+
「窓とドアと天井の高さを揃える」+
「内装を白基調とする」
を全て実現していただくと、
たとえ隣近所が全て家に囲まれていたとしても、
100%明るくて開放的な住まいを実現することができます。

なので、これから50年以上
住み続けていくであろう住まいを
より良いものにするために、
間違えた方程式ではなく
この正しい方程式を覚えておいてくださいね。

それでは、また次回。

祝・2023年

新年あけましておめでとうございます。
仙台支店の佐藤です。

創和ハウジング(大吉ホーム)では、
少し長めの年末年始休暇をいただきまして、
本日から営業開始となります!

昨年中は大変多くの方にお世話になりました。
今年もスタッフ一同元気いっぱい営業して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


1/29(日)には創和ハウジング主催の

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皆さまのお申込みをお待ちしております。

『2023年が充実した1年になりますように』

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