vol.130 美しいが故のシナジー効果

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「美しいが故のシナジー効果」です。

------
美しい外観は周辺環境に配慮しながら
合理的に間取りをつくることによって
必然的に得られるものですが、
家の正面は人目に晒され、
また自分たちも必ず毎日見る方向であることから
とりわけそのデザインに配慮すべき場所ではないでしょうか。

ゆえ、SIMPLENOTEの家ではどの方位が家の正面になろうとも
家の顔となる正面が美しく、
かつその美しさがなるだけ持続するように
外観を考えているわけですが、
では具体的にそのためにはどのようにし
それにどのような効果を期待しているのかについて
今回はお伝えしていきたいと思います。

vol.130simplenoteblog1.jpg

美しい正面をつくるためには
そもそも景観を損なう恐れがあるものを
正面につくらないことが大前提となるのは
もはや言うまでもないと思います。

・不均一な窓(勝手口含む)
・換気扇の外部フード
・エアコンの室外機と配管カバー
・給湯器
・樋(とい)
などが景観を損なう恐れとなるものですね。

ゆえ、正面に窓をつくらずとも
風が通るような住まいにすること、
水回りを家の正面に配置しないこと、
エアコンの位置まで考えながら間取りを考えること、
給湯器の位置も踏まえた上で水回りの位置を考えること、
太陽光発電を設置することや
樋の落ち口まで考えながら屋根の形状を考えること、
これら全てを動線や要望と並行して
考えていく必要があるんですよね。


✔️見た目が美しくなることによる利点

家の見た目が美しくなれば、
間違いなくその家で住むことが
よりいっそう楽しくなると思います。
遊びに来た友達からは褒められるどころか
きっと羨ましがられるでしょうし、
見ず知らずの人にまで褒められるでしょう。

建てられている家の多くが
デザイン的な観点が抜け落ちているので、
これが最大の利点だと思っています。

続いての利点が、
外構工事のコストを大幅に削減出来ることです。
理由は、外部に窓が少ないことで
防犯やプライバシーの担保のために
塀、目隠し、植栽などに
コストをかける必要がないからが1つ。

とりわけ塀に至っては、
家の外壁そのものが塀のような存在となるので、
立地条件によったらそもそも塀を立てる必要すら
ない場合もありますからね。

vol.130simplenoteblog2.jpg

そしてもう1つは、
家のデザインが美しければ外構工事によって
家を美しく見せようとする必要がなくなるからです。

つまり、家そのものが美しくなれば
そもそも装飾のための工事を
する必要がないということですね。

最後の利点は、
メンテナンスコストが抑えやすい
ということでしょうか。

外壁が汚れる原因となる部材を
家の正面から全て排除しているため、
美しい状態がより持続しやすくなるからです。

もちろん、これは立地条件や
使用する外壁材によっても違ってくるので
一概にそうとは言えないのですが、
とはいえ、正面から汚れの原因となる
部材の一切を取り除いておけば、
正面が汚れにくくなるのは
理屈的には正しいのではないでしょうか。

そんなわけで弊社では
「正面を美しくつくる」ことを推奨させていただいているので、
これから家を建てようとお考えの方は
こういった目線も持っていただきつつ、
ぜひSIMPLENOTEの家の施工実例をご覧いただけたらと思います。

それでは、また次回。

vol.129 美しさは結果論

こんにちは。
お家づくりコラム、本日のテーマは「美しさは結果論」です。

------
採光の手段を外周面だけに限定すると、
家のコストは下がりやすいものの、
逆に土地のコストと外構のコストが上がりやすくなります。

土地のコストが上がる理由は、
充分な採光を確保するためには
隣に建つ家から適度な距離が必要なため、
その分広めに土地を買わないといけなくなるからであり、
外構が高くなる理由は、
土地が広くなる分施工面積が増えると同時に、
防犯性の強化のために塀や目隠しなどに
余分なコストを投じざるを得なくなるからです。

つまり、採光の手段を
外周面だけに限定した家の建て方は、
家の施工面積が抑えられる分
家のコストは安くなるものの、
その見返りとして土地代と外構代が高くつき、
逆に家づくり全体のコストが
高くつきやすいというわけですね。

また、外周面だけで採光を確保するという手段は、
外観が窓だらけになってしまうことから、
「外観を美しくつくりにくい」
という副作用も発症します。

結果、それを補うために
さらに外構工事に予算を注ぎ込むことになり、
更なる負担増を招きかねないという
建てる前には気付きにくい
落とし穴に直面しやすくなります。

そんなわけで、
これから家を建てようとお考えの方には、
もっと間取りづくりを柔軟に考えていただきたい
と思っている次第です。

vol.129simplenoteblog1.jpg

✔️結果的に美しくなる

「中庭」をつくると家が高くなる。
この意見は事実であり、
実際、中庭をつくることによって
施工面積が増えることから、
家のコストは確実に高くなります。

しかし、一方で下がるコストがあることも
また一つの事実です。

例えば、土地のコスト。
土地のコストが下がる理由は、
中庭から採光をとるという手段を取ることによって
隣に建つ家を気にせず家を建てることが出来るからです。

つまり、敷地に無駄な余白をつくることなく
家を建てることが出来るため
その分土地面積を圧縮出来るから、
また土地の日当たりを気にせず
土地を買うことが出来るため
その分土地の坪単価を抑えられるから、
というわけですね。

そして、そうなれば
必然的に外構工事の施工面積も少なくなるので、
外構工事のコストも削減出来ます。

また、採光を家の真ん中から取ることが出来れば、
家の外周面から採光を取る必要がなくなるため、
外周面には風を抜くための小窓しか必要なくなります。

この結果、
プライバシーの担保のためや防犯性の担保のため、
そして外観を美しくするために、
外構工事に余分なコストをかける必要がなくなることから、
後から判明する外構工事の追加コストに頭を悩ますことも
全くと言っていいほどなくなります。

つまり、家のコストは高くなってしまうものの、
土地と外構工事コストが下がるので、
結果的には、冒頭でお伝えしたような家と
そう変わらないコストか
あるいはよりコストを抑えながら
家づくりをすることが出来るというわけですね。
同時に美しい外観を確実に手に入れながら。

vol.129simplenoteblog2.jpg

いかがでしたか?
家づくりは全体コストで
考えるべきなんだなということを
知っていただけたのではないでしょうか。

そして、美しい家は
合理的な家づくりをすることによって
結果的に手に入れられるものであるという事実も
知っていただけたのではないでしょうか。

そんなわけで
これから家を建てようとお考えの方は、
今回の内容を頭に入れた上で、
家づくりに望んでいただけたらと思います。

「知っているか知らないか」
たったこれだけでこれからの暮らしが
きっと大きく変わりますから。

それでは、また次回。